読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

言語形成期

2007-04-07 11:46:00 | Weblog

金田一春彦の「日本語は京の秋空」と言う本に出てくる話だ。誘拐事件が発生し犯人の脅迫電話の声のテープが出来、それが公開されると筆者の家へ多くの報道陣が押しかけるそうだ。犯人の言葉の中に必ず犯人の生まれ育った地域が推定できるアクセントが有り、その意見を求められるからだと言う。的中率は90パーセントだと筆者が言う。グリコ誘拐事件は解決していないので的中しているかどうか分からないと言う事だ。14歳頃までに生まれ育った地域で身に付いた言葉のアクセントは直そうとしても直せないものだそうだ。その時期が「言語形成期」と呼ばれる期間である。そう言えばこの期間に日本の言葉を通じ人が出来るからと言う理由で小学校で英語を教える事に反対している人達に百マス計算で脳を活性化させる事が出来る事を発表し名を知られるようになった川島隆太氏やベストセラーとなった「国家の品格」の藤原文彦氏がいる事を思い出した。


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