蓮如は宗教家と言うよりは政治家であると司馬遼太郎が言っている。私の知り合いの仏壇屋さんもそう言う。浄土真宗の祖、親鸞は生涯を通じて無名の人で有った。後継者争いのなかで一時は絶えてしまったときも有ったようだ。それを真宗の八代、蓮如はその政治力で現在の浄土真宗にまで守り立て、真宗の中興の祖と言われる。複数の妻を持ち、子を各地の寺に送り込んだのである。今、中日新聞に連載中の宮城谷昌光の「新三河物語」にも蓮如が西三河に有った幾つかの真宗高田派の寺を瞬く間に本願寺派に変えてしまったとある。唯円の筆になると言われる「歎異抄」も蓮如は誤解される怖れが有ると言う口実で本願寺奥深く隠してしまった。教団を持たない筈の真宗が大宗教団体になったのである。歎異抄が世に知られるようになるのは明治の清沢満之まで待たねばならない。
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