ゴッホは自殺と見せかけて犯人をかばっていた-新たなヴァン・ゴッホ伝
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの新しい伝記の作者によると、ゴッホはおそ
らく自殺したのではなく、10代の少年に撃たれたという。
伝記の共著者スティーブン・ネイファーとグレゴリー・ホワイト・スミス
は、「ヴァン・ゴッホ:その生涯」のなかで新しい説を提唱している。
ゴッホの死因について定説では、長らく精神疾患を患っていたゴッホは
1890年、フランスのオーヴェル・シュル・オワーズ郊外の麦畑で絵を描いて
いた際に銃で自分の腹を撃ち、その傷がもとで死亡したとされているが、
今回発表された新説では、ゴッホの自殺には不可解な点がたくさんあると
している。タイムの記事もそうした論調だった。
そもそも銃で自殺を図る場合、腹部を撃つと死に至るまで大変な苦痛を
伴うため、普通そのようなことはしない。また自殺に使った銃が見つかって
おらず、残っていたはずの絵の道具も見つかっていない。だいいち、精神病院
を退院したばかりで周囲から狂人扱いされていたゴッホに、誰かが銃を渡す
はずがない、というのがその主張。
新説によると真相は、変わり者のゴッホを普段から執拗にから
かっていた地元の少年らが、酒を飲んでいつものようにゴッホをからかってい
るうちに険悪なムードになり、そのうちの1人が偶発的にゴッホを撃った。
しかしゴッホは少年をかばうため、死の床で「自分で撃った」と嘘をついた-
このセンセーショナルな説は各方面で議論を巻き起こしているようだ。
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