「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス、本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と言う電文は実は秋山真之の起草したものではなかった。敵艦発見の情報が入ったとき、秋山の前で飯田久恒少佐と清河純一大尉が鉛筆で参謀長に伝える電文の草稿を作成していた。「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス」までの草稿を作り飯田が秋山に見せた。秋山がそれを見て「よし」と言った後、飯田は参謀長に向かって走り出したとき、秋山は飯田を呼び止め、その草稿の後に「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の文を書き加えたのである。これでこの電文案が作戦用の文から文学になってしまったと司馬遼太郎が書いている。しかし、この書き加えられた文とても、実は東京の気象官が大本営を通じて毎朝、届けてくる天気予報の文章だったのである。
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