読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

17歳で富をつかんだアプリ開発者 

2013-03-28 10:17:45 | パソコン
wsj日本版から

By AMIR EFRATI

 ロンドンで暮らしているニック・ダロイシオ君(17)は学校をしばらく休むつもりだ。彼は両親と暮らしており、両親に資産管理を手伝ってもらうつもりだ。

 新たに誕生した「10代の億万長者」はそう決めた。


Getty Images
ニック・ダロイシオ君
 ダロイシオ君は、15歳のときに開発を始めた無料のニュース記事要約アプリケーション「Summly(サムリー)」をインターネットサービス大手の米ヤフーに売却した。ヤフーは25日、Summly買収を発表したが、価格は非公開とした。事情に詳しい人物によると、ヤフーは買収に何千万ドル(何十億円)もの資金を支払ったという。

 これはSummlyにとって悪い条件ではない。ヤフーに移るのはダロイシオ君以外に2人の従業員のみで、売り上げはゼロだからだ。

 多くのティーン世代の起業家が企業を立ち上げ、後に成功を収めているが、これほど急速に大金持ちになった若者はほとんどいない。

 ヤフーはSummlyの中核技術であるニュース記事を自動的に要約する技術に魅せられた。この技術には要約を引き出すアルゴリズムが含まれるが、これはSRIインターナショナルの支援を受けて作られた。SRIインターナショナルはシリコンバレーに本拠を置く研究開発企業で、人工知能の実験施設を擁し、Summlyに出資していた。

パソコン時代の終わりは思っていたより早い?

2013-01-29 09:54:27 | パソコン
wsj日本版から
By SAABIRA CHAUDHURI


米ハイテク市場の調査会社ガートナーによると、世界市場のパソコン(PC)出荷台数は2012年第4四半期に前年同期比で4.9%減少した。背景にあるのは、単に弱体化した経済というより、構造的変化だという。

 タブレット型端末がパソコンの勢力図を劇的に変えたと話すのは、ガートナーの首席アナリスト北川美佳子氏だ。消費者は古いパソコンを買い換える際に、パソコンからむしろタブレットへ乗り換えていると北川氏は指摘する。かつて消費者はパソコンとタブレットの両方を持つだろうと想像していたが、今後はほとんどの消費者がタブレットを活発に購入し、クリエーティブな作業や事務的な仕事は共有パソコンで済ませるようになるのではないかとの見方を強めているという。

 ガートナーによると、この年末年始の間、もはやパソコンは1番の贈り物とはみなされず、マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」のローンチも第4四半期のPC出荷台数には目立った影響は及ぼさなかった。ヒューレット・パッカード(HP)は第4四半期にパソコンの世界市場の16%のシェアを獲得し、出荷台数で再び首位に返り咲いた。しかし、ガートナーによると、出荷台数の伸びは昨年ほどではなかったという。2位は市場シェア15.5%のレノボ・グループ(聯想集団)、3位は同10.2%のデルだった。レノボはパソコンメーカー上位5位の中で最も伸び率が高く、前年同月比8.2%増となった。

 世界市場全体の第4四半期の出荷台数は9030万台だった。モバイル型パソコンの出荷台数は11%の減少、デスクトップ型は6%の減少となった。

 米国では第4四半期のパソコン出荷台数は1750万台となり、前年同期比2.1%減となった。

 一方、欧州や中東、アフリカへの出荷台数は2810万台となり前年同期比9.6%のマイナスとなった。前四半期との比較では、中欧、東欧、中東、アフリカでは伸びたが、西欧は縮小した。

 アジア太平洋地域のパソコン出荷台数は2990万台で前年同期比1.8%の下落となった。

 ガートナーとは別にIT専門調査会社IDCは10日、第4四半期の世界市場のパソコン出荷台数は前年同期比6.4%減の8980万台になったと発表した。

 IDCは、年末年始のホリデーシーズンに四半期ベースで前年割れとなったことは過去5年以上なかったと指摘する。IDCもその背景として、タブレット型端末といった競合製品の台頭とウィンドウズ8が起爆剤にならなかったことを挙げる。

 IDCによると、米国のパソコン販売は4.5%減だった。ガートナー同様、IDCもHP、レノボ、デルを世界のパソコン出荷台数トップ3とした。

タブレットで苦戦の国内メーカー、ウルトラブックで巻き返し?

2013-01-22 09:46:28 | パソコン

東芝がCEATEC JAPAN 2012に出展したウルトラブック(12年10月)
wsj日本版から
モバイル端末市場でパソコン製造を主力としない企業の躍進が目立つ。「ネクサス」ブランドでスマートフォン(高機能携帯電話)とタブレット端末を展開する検索エンジンのグーグルなどだ。調査会社BCNによると、先月の国内タブレット販売台数シェアでネクサスがアップルの「アイパッド」を初めて上回り首位に立った。

ソフトウエアのマイクロソフトは自社ブランドのタブレット「サーフェス」(日本未発売)を手掛ける。同社は今月、ビジネス向けに新タブレット「サーフェス・プロ」を発売する。ほかにオンライン小売りアマゾン・ドット・コムの「キンドル・ファイア」などが主力製品の一角を占める。

とかく米IT企業の好調が目立つモバイル市場であるが、国内のPCメーカーが気を吐いている一角がある。「ウルトラブック」と呼ばれる薄型ノートPCだ。ウルトラブックはインテルが2011年に提唱したノートPCの規格で、厚さ21ミリ以下、7秒以内に起動、5時間以上のバッテリー駆動などを要件とする。国内市場では東芝(12年の年間シェア22.6%)や富士通(同12.9%)といった日本メーカーが台湾の華碩電脳(エイスース、同26.6%)などと互角に渡り合っている。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先頃、インテルがウルトラブックに注力することで、本来はタブレットに向かう需要を取り込んでいると報じた(インテル、新興国市場の「バリュー」スマホ向けチップに照準)。

調査会社Gfkジャパンによると、12年度上期のウルトラブックを含む薄型ノートPCの国内販売台数は前期比で約1.6倍となり、ノートPC全体における構成比は数量ベースで7%、金額ベースで10%に拡大した。平均10万2000円という高い販売価格が普及の妨げになっているが、先のWSJ記事によれば、インテルは今年末までに米国での平均価格が599ドル(約5万4000円)に低下すると予想する。

ウルトラブックのプロセッサを供給するインテルの吉田和正・日本法人社長は18日に都内で開催された年頭会見で「インテルブランドの商品展開は現時点ではない。これからもないと思う」と述べた。タブレット市場で基本ソフト(OS)の供給を受けるマイクロソフトと正面衝突したPCメーカーには朗報だ。

記者:山口 肇

古いPCはウィンドウズ8にアップグレードしないほうが?

2013-01-16 08:57:24 | パソコン
wsj日本版から By WALTER S. MOSSBERG


アップグレード後、レノボの「ThinkPad X301」のタッチパネルはスタート画面のスクロールができなくなった

読者のみなさんがパソコン(PC)をマイクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」にアップグレードしようと考えているなら、そのPCが1 年から2年以上使っているものなら特に、苦労や失望筆者がこれを知っているのは、高い評価を得ている2機種――レノボの2008年製ノート型とヒューレット・パッカード(HP)の2009年製タッチパネル対応のデスクトップ型――をウィンドウズ8にアップグレードすることに過去1週間の大半を費やしたからだ。アップグレードの作業は苦痛を伴うものだったうえ、 PC機能の一部が失われる結果となった。2機種ともウィンドウズ7は全く問題なく動作しており、ウィンドウズ8にアップグレードする際の最小限の要求は満 たしていたにもかかわらず、だ。

 確かに、メーカー側がウィンドウズ8へのアップグレードを予期していたり、これに対応させるためのソフトウエアを集めたものを用意していたりするような最新のPCをアップグレードするなら状況はこれより良いだろう。筆者が学んだのは――遅すぎるが――アップグレードした2機種のいずれもが、メーカー側がそういったソフトウエアを用意している機種ではなかったということだ。これはおそらく両機種のハードウエアの態様がウィンドウズ8の要求に対応できていないからだろう。

 例えば、レノボのノート型PC「ThinkPad(シンクパッド)X301」はウィンドウズ8のテーブルに似たスタート画面でのスクロールや特定の動きができなかった。HPの「TouchSmart(タッチスマート)300」に搭載されたタッチ画面はウィンドウズ8でのタッチ動作に対して毎回正確に、また 信頼に足るほど十分敏感に反応したわけではなかった。加えて、マイクロホンが作動しなかった。それにHPがフリーズするのを止めるため、HPやマイクロソフトのプログラムを含むインストール済みのソフトウエアのほとんどをアンインストールしなければならなかった。

 いくらか古いPCが新しいOSの利点を完全に活かすことができないのは、珍しいことではない。それにウィンドウズ8は大幅な改定だ。しかし、筆者は2つの PCが新しいシステムでは完全には動作しないことを発見することが、どれだけ大変だったかということに驚かされた。マイクロソフトのインストーラーが教えてくれるかと思ったが、そうではなかった。

 問題の一部は自分自身にある、と思う。レノボやHPのホームページで調べようと思っていたら、筆者の持っている機種がアップグレードに適しているとメーカー側が考えていないことがわかったかもしれない。

 例えば、HPのインフォメーションページで筆者が持っているタッチスマートの公式な製造番号を入力すると、「HPはこのPCを検証していません。このため、HPはアップグレードに関する手引きやウィンドウズ8対応のドライバを提供することができません。アップグレードを試みた場合、基本的な機能や安定性 が失われる可能性があります」というメッセージが表示された。悲しいかな、これを学んだのはアップグレードしてしまった後だった。

 HPの広報担当者は「どのPCでも、ハードウエアとソフトウエアが互いにうまく動作することは重要で、2009年に市場に投入されたタッチスマート300を含むわれわれの古い機種の一部は、ウィンドウズ8の広範におよぶ新機能の利点を活かすことが単にできない」と話す。

 レノボの広報担当者は「X301は5年前の機種で、レノボはウィンドウズ8へのアップグレードでサポートしないことを決めた。タッチ画面が搭載されている端末はウィンドウズ8のすべての機能をサポートできるわけではない」と述べた。

 マイクロソフトは「アップグレードアシスタント」というソフトウエアを提供している。これを使えば筆者に問題を警告してくれたかもしれない。しかし、筆者が使用したウィンドウズ8プロのDVDが入っていた箱には、裏側の下部に小さな文字で、このユーティリティソフトを起動し、メーカーのウェブサイトを確認するよう書いてあるだけだった。

 筆者の問題は、ウィンドウズ8のインストーラーを信頼しすぎたことだった。新OSを搭載できるかどうかPCを診断してくれるインストーラーが重要な非適合性を教えてくれると思っていたのだ。インストーラーは確かに1つは見つけた。それぞれの機種にインストールされていたブルートゥースだ。インストーラーは このブルートゥースをアンインストールするように指示した。筆者は忠実にそうした。

 筆者はマイクロソフトに、なぜインストーラーがほかの非適合性について警告しなかったのか聞いた。すると1人の関係者はすべての機種がどう動作するか単に不明だからだと述べた。だからこそ、ユーザーにPCメーカーの指示と警告を仰ぐよう勧めているのだという。

 また、インストーラー自体でも問題に直面した。HPではDVDでもウィンドウズ8のダウンロード版でも作動しなかったのだ。このため、筆者はウィンドウズ8のダウンロード版を容量4ギガバイトのUSBフラッシュメモリに転送し、作業をしなければならなかった。(それは少なくとも3ギガバイトの容量を要求する。)

 今月末までの期間限定で、ウィンドウズ8のアップグレード版を40ドル(約3500円)のダウンロード用か70ドルのDVDで購入することができる。ただ し、ユーザーが特定の企業ネットワークに接続することを可能にする機能が付加された最上位のPro版のみが対象だ。マイクロソフトは最終的な通常価格をま だ発表していないが、スタンダード版は少なくとも100ドル前後、Pro版は200ドル前後になると筆者は予想している。

 ウィンドウズ8が要求する基本的なスペックはCPU(中央演算処理装置)が1ギガヘルツ以上、メモリー容量が少なくとも1ギガバイトもしくは2ギガバイト で、これはPCが32ビット版か64ビット版かで違う(インストーラーが教えてくれる)。また、空き容量は少なくとも16ギガバイトかもしくは20ギガバイトが必要だ。これも32ビットか64ビットかで違う。マイクロソフトのDirectX 9グラフィックスデバイス(WDDMドライバー付き)を操作できるグラフィックシステムも必要だ。

 両機種による筆者のテストでは実際のインストールに約2時間を要した。しかし、それぞれのPCの細かな調整やウィンドウズ8に対応させるためのアップデートや、あらかじめインストールされていたアプリの入手などに1日分の労働時間かそれ以上かかった。例えば、インストールが終了したように見えた後、無線 LANの「WiFi」接続が両機種とも失われていたため、それを回復させるために一時的にファイアウォールを解除し、それからウイルス対策ソフトをアップグレードしなければならなかった。

 HPの場合は問題がさらに深刻だった。HPの機種はレノボの機種より新しく、タッチ画面を搭載しているため、レノボより容易だろうと考えていた。ところが 、HPでは、初めはバグだらけでアプリを起動させるとスタート画面に戻ることすらできなかった。また頻繁にフリーズした。筆者はウィンドウズ8を再インストールする「リフレッシュ」を余儀なくされた。これは保存した個人用ファイルは消去されないが、マイクロソフトのオンラインストアで購入した新しい様式のアプリを除き、従来のウィンドウズで使っていたすべてのマイクロソフト以外のウィンドウズ対応プログラムを消してしまうものだ。このリフレッシュでHPの状態はかなり良くなった。マイクロホンが失われ、タッチ画面が新品同様には動作しなくなったことを除いては。

 しかし、筆者は数十のプログラムを失った。例えばHPのタッチ画面の操作を軽快にする「ソフトウエアスイート」、グーグルのブラウザー「クローム」、アップルの「iTunes(アイチューンズ)」、マイクロソフトのソフト群「ウィンドウズ・ライブ・エッセンシャルズ」、非営利組織モジラのブラウザー「ファイヤーフォックス」などだ。これらの一部を再インストールするために、さらに時間を割かなければならなかった。

 結局、両機種ともウィンドウズ8で素早く動作しているが、ぎこちない。また、両機種とも起動は以前より速くなった。

 しかし、ペナルティはある。いずれの機種も以前より空き容量が12から13ギガバイト減った。これは主にインストーラーが旧OSと相いれないファイルを 「ウィンドウズオールド」と呼ばれるフォルダに集めているためだ。このフォルダは空き容量を取り戻すために削除することができるし、いずれにしても28日 後にはウィンドウズが自動的に大部分を削除する。

 業界としては新品のPCを通してウィンドウズ8を使ってほしいと思っているし、ウィンドウズ8を手に入れるほとんどの人はこの方法によるだろう。しか し、仮にそうしない、もしくはそうできない場合、また製造から3年が過ぎたPCを持っているなら、今のウィンドウズを使い続けたほうがいいかもしれない。を覚悟したほうがいい。たとえ、要求されるスペックは満たしていてもだ。

PCショップに預けたOSなどのディスクを紛失

2013-01-09 09:25:57 | パソコン
win7のPCがPCショップに昨年12月25日に故障で預けてあった。そのPCショップのグッドウィルから電話でPCの修理が終わったと言う事で外食とPC受け取りに出かけた。グラフィックボードが故障していたと言う事だった。問題は修理に出したときに預けたOSのディスクと保証書、プリインストールされていたソフトのディスクと後から増設したドライブのドライバーのディスク、クリーンインストールの説明書など一つのプラスチックの袋にいれて預けたものが紛失したと言う事だった。書類上、預かった事にはなっていないと言う。が、私は預けたときの店員の名も預けたときの状況も、其の店員の言った言葉も含めて記憶に有り、それを説明した。探してくれることになっているが心配で仕方がない。上手く見つかってくれるようにと祈っている。

マイクロソフト、中国の海賊版ソフト対策を強化

2012-12-20 09:18:42 | パソコン
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中国では違法なソフトウエアの売り上げが合法なソフトの売り上げを大幅に上回っており、マイクロソフト(MS)が基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の新バージョンを発売したことは、中国の海賊行為をする者にとって、略奪の対象となる「宝の船」が新たに出現したことを意味する。

ウィンドウズ8とタブレット型端末「サーフェス」の中国での内覧会(2012年10月23日、上海で)

 そのため、MSは中国の海賊版との終わりのないように見える戦いにおいて、従来的なセキュリティー策の強化のみならず、新しいことも試そうとしている。それは消費者に訴え、違法なウィンドウズがインストールされたコンピューターを購入することの危険を教育することだ。

 同社は数カ月かけて中国で売られている違法なウィンドウズがインストールされたパソコン169台を買い上げ、インストールされていた数々の悪質なソフトを調べて、その結果を公表した。

 案の定、同社は調査対象の91%にマルウェア(悪意のあるソフトウエア)ないしその他のセキュリティー上の弱点が含まれていたことを発見した。また、72%はブラウザの設定が変更され、ユーザーが個人情報や財務情報を抜き取る不正サイトに誘導されるようになっていた。

  中国でソフトウエアの海賊行為が根深い問題であるだけに、教育の効果は限られる公算が大きい。これを踏まえ、MSのPsyhogeos氏は同社が中国の販売業者を対象にした対抗措置を発表する計画だと述べた。MSはメディア会見で、違法なウィンドウズを販売しているとして北京に本拠を置く16の再販業者を非難した。同氏によれば、再販業者との話し合いで成果が出せない場合は法的措置を講じるという。

 また、同氏は、今回の新たな取り組みが宏碁(エイサー)、ヒューレット・パッカード(HP)、それにレノボといったパソコンメーカーにとって、どの流通チャネルが違法ソフトをインストールしているかを特定する「きっかけ」になると述べた。

  中国政府が海賊版対策の実行を誓い、多くの取り組みが行われているにもかかわらず、業界団体のビジネス・ソフトウェア・アライアンス(BSA)によれば、 違法ソフト市場の収益は合法ソフトのそれを大きく上回る。BSAは2011年の海賊版に関する報告の中で、中国の違法ソフト市場の規模が90億ドル(約7500億円)相当で、合法ソフト市場の30億ドルをかなり上回ると指摘している。MSのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は11年5月に従業員との会合で、パソコンの販売台数が中国と米国でほぼ同じであるにもかかわらず、同社の中国での売り上げが米国の売り上げの5%程度にしかならないと述べていた。

  MSにとってプラスであるのは、企業や政府機関のクラウドコンピューティングへの関心が高まっていることだ。MSは11月、中国のインターネットデータサービス企業、21Vianet Groupと協力して、同社の人気ソフトのクラウド版であるオフィス365とウィンドウズ・アジュールを中国のサーバーに提供すると発表した。

 この運用が始まって以降、同社は国有企業や政府機関に対し、使用料ベースで課金ができており、海賊行為の可能性が大幅に小さくなったという。国有企業や政府機関はこれまで違法ソフトを多く使っていると報じられていた。

 同社の大中華圏向けDPE(Developer Platform & Evangelism)部門統括マネジャーのマーク・テイラー氏は先月開かれた会合の場で、「クラウドモデルでソフトウエアを不正に使用するのは非常に困難だ。クラウドの普及はわれわれ、とりわけ海賊行為の多い地域を担当する部門にとって、うれしい限りだ」と述べている。

スマホ戦争にロシア参戦,両面式の画期的携帯を開発

2012-12-15 10:27:38 | パソコン
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ロシアが世界にもたらしたテクノロジーといえばライフル銃「カラシニコフ」だろう。そんなロシアで、かつて国営防衛企業傘下にあった新興の携帯電話会社が、世界の次世代スマートフォン(高機能携帯電話)市場にカラシニコフと同じくらい強烈なインパクトを残そうともくろんでいる。



 その企業とはヨタ・デバイスだ。同社は近く公開予定の裏と表両方に画面が搭載された新製品でモバイルテクノロジー市場に革命を起こす構えだ。従来の液晶ディスプレーと電子ペーパーディスプレーとを組み合わせた製品で、情報を絶えず画面に表示しながらも、平均的なスマホよりもバッテリーが長持ちするとしている点が特徴だ。
「われわれは差別化を目指してこの製品を開発した」。ヨタのウラジスラフ・マルティノフ最高経営責任者(CEO、43)は、モスクワにあるたくさんの旧式の電話が置かれた自身のしゃれたオフィスで試作機のデモをしながらこう述べ、「最近の電話はほとんどつまらないものばかりだ。ただの箱にすぎない。これは、そのような箱から飛び出したいと考えている人向けの電話だ」と話す。

 2500万ドル(約20億9000万円)の予算を元手に、35人のエンジニアチームが5月からコンセプトを実現しようと取り組んできた、とマルティノフCEOは話す。

 ヨタは、来年2月にスペインのバルセロナで開催される携帯電話の国際見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」でこの新型スマホを披露する予定。まず第3四半期までにロシアで発売し、その次の四半期に世界の通信事業会社と協力して国際市場にも投入する計画だ。

豪警察、アップルの地図アプリは危険と警告

2012-12-12 10:09:26 | パソコン
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米アップル AAPL -0.64% が最新のスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)に、すでに非難を浴びている独自の地図システムを搭載すると決断したことはますますもって誤った判断だったようだ。

 オーストラリアの警察当局は今週、自動車のドライバーに対しアップルの地図サービスの利用に関して警告を出した。広さ6330平方キロのマレーサンセット国立公園で「生命の危険」にさらされたドライバーが相次いだためだ。

 ビクトリア州の警察当局によると、警察は5人のドライバーの救助を強いられたという。なかには飲み物も食べ物もなく、24時間足止めされ、携帯電話の電波が届く場所にたどりつくまで、険しい地形のなかを長距離、歩かざるを得なかった人もいるという。警察によると、ドライバーらはアップルの地図サービスを使いミルデューラという街に向かっていたという。街は実際には地図が示す場所から約70キロ離れた場所にある。

 警察当局は警告文の中で「公園内には水場がなく、気温もセ氏46度まで上昇することもあるため、潜在的に生命を脅かす問題であることから、特に懸念している」と述べている。

 この問題はアップルが最新版の基本ソフト(OS)「iOS6」の機能の一部として新しい地図アプリをローンチして以来、最も新しい同社の失態だ。

 世界中のユーザーは店やランドマークなどの誤った位置表示や、いくつもの道路が欠けている街、米ミシガン州アナーバーの例のように寸断された川といった誤った情報を指摘し、新しいアップルの地図アプリに対する不満を訴えてきた。オーストラリアで9月に最新の「iPhone(アイフォーン)」がローンチされた際、この地図アプリはシドニー最大のランドマークのいくつかを誤って表示した。有名なボンダイビーチを「ボンダイ ビーチ シドニー」で検索すると、シドニー西部の内陸が表示される。

 アップルの株価は9月につけたピークから5分の1強下落した。ただ、5000億ドル(約41兆1700億円)弱という時価総額は依然として競合他社マイクロソフト MSFT +1.83% の2倍を超えている。

 オーストラリアの警察が警告を発表した翌日の11日になっても、アイフォーンでルート検索をしてみるとアップルは間違いを正したようにはみえない。アップルはコメントの求めにすぐには応じていない。

 警察の警告文には「この問題が正されるまで、ミルデューラやビクトリア州内のほかの場所へ向かう場合は、ほかの地図に頼るべき」とある。

記者: Caroline Henshaw

ウィンドウズ8の販売、出足低調

2012-12-01 09:00:22 | パソコン
wsj日本版から

米マイクロソフトは10月26日に日米欧など世界で新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を発売したが、低調なコンピューター市場の上向きにはつながっていない。

 マイクロソフトのソフトを搭載したパソコンの11月17日までの4週間の販売台数は、前年比で21%減少した。調査会社NPDグループが29日、明らかにした。

マイクロソフトが10月に発売を開始したウィンドウズ8搭載の新型タブレット端末「サーフェス」
 NPDのリポートは、ベスト・バイやウォルマート・ストアーズをはじめ、多数の大手小売業者のデータに基づいている。ただ、これには、マイクロソフトのウェブサイトや小売店での販売、あるいは、同社のタブレット端末「サーフェス」の販売は含まれていない。NPDは、パソコン販売の大多数はマイクロソフトの小売店以外でのものだと説明している。

 NPDの業界分析部門バイス・プレジデントのスティーブン・ベーカー氏は、年末商戦の大半はまだ今後に控えているが、「ウィンドウズ8が一部の向きが期待したような販売の巻き返しの起爆剤となっていないことは明らかだ」との見方を示した。

 マイクロソフトはこのリポートについてコメントを避けた。

 マイクロソフト幹部と一部のパソコンメーカーは、ウィンドウズ8を搭載したパソコンやタブレット端末の出足の好調は予想していなかったと話している。1つには、ウィンドウズ搭載のコンピューターの最大の購入者が企業で、新しいバージョンのウィンドウズ搭載のパソコンへのアップグレードには1~2年を要することが多いことがある。

電子メールの傍受を阻止する方法 WiFiでもこれなら安全

2012-11-24 08:34:21 | パソコン
wsj日本版から

電子メールを送信すると、インターネット接続業者(ISP)といくつものメールサーバーを経由して相手先のパーソナル・コンピューター(PC)に届くことになる。

 ネットワーク管理者やISP、もしくは警察などの法執行機関が、知らないうちに電子メールを傍受し、中身を読んでしまうことはできるだろうか。その可能性は低いが、それでも電子メールのプライバシーは望まれるほどには確保されていないかもしれない。そこで、電子メールの安全を確保する基本ステップのいくつかを挙げてみる。

 第1に、通信プロトコルに暗号化機能を追加した「HTTPS Everywhere」を使うことだ。HTTP通信をセキュア(安全)に行うHTTPSを使えば、PCとメールサーバー間のすべての通信が暗号化され、仮に傍受されたとしても意味不明な文字の羅列にしか見えない。

 第2に、例えばホテルのロビーなど、公共の場で無線LAN接続のWiFi(ワイファイ)を使って電子メールのアカウントにアクセスする際は、VPN(仮想閉域網)サービスを使用してサイトにアクセスするのが良いかもしれない。一部のサイトにしか使われていないHTTPSと違い、VPNサービスは個人のPCとインターネット間の通信をすべて暗号化し、WiFiからの傍受を防いでくれる。トンネルベアーは無料のVPNソフトウエアで、「ウィンドウズ」搭載のPCおよび米アップルの「Mac(マック)」で利用可能だ。設定は必要ない。ただ「ノブ」を「ON」にすれば保護される。

 次に、電子メールで極秘のメッセージを送信する際は、メッセージを暗号化することだ。ほとんどのユーザーにとって暗号化という言葉は複雑に聞こえるかもしれない。しかし、コンセプトの理解も実行も簡単だ。

 やり方はこうだ。電子メールをプレーンテキストで作成したら、暗号化プログラムが文字にスクランブルをかけ、解読不能にする。この暗号化されたメールを受け取る相手は、秘密のカギで解読し、元のメッセージを読むというわけだ。暗号化されたメッセージは、この秘密のカギがなければ意味不明なままだ。

 メッセージの暗号化するためのさまざまなアルゴリズムが存在する。最も人気があり、安全な暗号化ソフトはPGP(Pretty Good Privacy)だ。

 まず初めに、電子メールのアドレスと秘密のパスフレーズを入力する。PGPはこれを使って、入力者だけのパブリックキーとプライベートキーを作る。このパブリックキーを、暗号化されたメッセージを交換したい友人同士で共有するのだ。友人らも同じように自分だけのパブリックキーとプライベートキーを作り、パブリックキーを仲間で共有する。手続きは1度だ。

 あとは電子メールを通常通り作成し、送信ボタンを押す前に、PGPプログラムで友人のパブリックキーを用いてメッセージにスクランブルをかければいい。この暗号化されたメッセージを受け取る相手は、プライベートキーで簡単に暗号が解けるのだ。相手が返信をする場合も手順は同じだが、相手がメッセージを暗号化するのに使うのはこちらのパブリックキーだ。

 これがPGPの大まかな使い方だ。クロームの拡張機能「アドオン」で、暗号化・非暗号化機能をウェブメールに与える「Mailvelope」を使えば実行もシンプルだ。このアドオンが秘密のカギを作り、友人たちのカギを保管してくれる。何よりも素晴らしいのは、暗号化されたテキストを自動的に見つけ、クリック1つで暗号を解いてくれるところだ。

記者: Amit Agarwal