ティーガーデン

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僕と妻の1778の物語

2011年02月25日 23時31分52秒 | Movie・Book・TV
皆さんこんばんは~


昨年末、映画館の予告で、「僕と妻の1778の物語」の予告を見て、結構気になっていました。
これは、脚本が半澤律子さん、ノベライズは百瀬しのぶさんという作品。
眉村卓氏と妻悦子さんの実体験を元にした映画を小説化したものです。


映画は観ていないのですが、主人公朔太郎役を草なぎ君、節子さん役を竹下結子さんで、そのキャラクターが、小説にはまりすぎくらい、ハマッテいるので、最初から最後まで、頭の中で、映像がはっきり出来上がるくらいに、場面場面を想像しながら、読み進められました。
映画を観ていなくて、予告だけしか観ていないのに、本を読みながら、映像を頭に浮かべ、映画を観ているかのようでした。


美人でしっかり者の節子。そして超個性的で、大人なのに、いつまでも子供みたいな部分を持ち、恋愛とは無縁な感じの彼だが、世界で唯一節子だけをとてもとても愛している。


2人は、高校時代の同級生で、節子は、朔太郎の唯一の良き理解者でもあり、作家牧村朔太郎の、一番のファンでもある。


朔太郎といると、穏かな空気が流れるような、平和な毎日。
そんな日々が大好きな節子。
2人がいると、まるで姉と弟、又は母と子・・・のような感じで、しっかり者の節子がいてくれるから、朔太郎も、思う存分SF小説に没頭できるだろうという環境で、幸せそのものだった。


でもある日、節子が大腸がんだということが発覚。
がん細胞がすでにあちこちに散らばっていると。
余命1年もつかどうか・・・という宣告を受けた朔太郎。


今自分は何ができるのか。何も役に立つことはないのか。
あれこれ考える。


「笑うと免疫力が高まる!」
ある時から決断する。
1日1小説書いて、節子を笑わせるんだと・・・。


そのときから節子さんとのお別れの日まで、1778の小説を書き続けた。
実に、最初の医者からの宣告より、随分長い日々を、過ごせたことになります。



悲しく感じるところもあるのですが、がんとの闘病生活のリアルな重さなどは、あえて、ほとんど触れることなく、爽やかな感じで幕を閉じる。



1778話 最終回では最後の最後に「又一緒に暮らしましょう」という文章が。
この2人は永遠に別れたのではなく、又きっとどこかで会えるんだろうな~という、深~い絆のようなものを感じ、心が温まりました。



朔太郎の小説は、すごく面白い話があって、それを笑う節子さんは、病気と戦いながらも、旦那様からの深い愛を感じていたでしょう。
素敵な夫婦愛を感じれるお話でした~







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