初めに目にした作品は、
大きな大きな作品で、ダイナミックで驚きました~。
二階建ての、崩れた建物に見立てた作品。
トーマス・ヒルシュホーンと言うアーティスト(インスタレーション作家)の作品。
1957年スイス、ベルン生まれ パリ在住の方。
製作協力は、奥多摩美術研究所。
建物の、前面の壁が崩れ落ちて、建物内部が見え隠れしています。
さまざまなシーンが頭をめぐりそうです~。
アーティストの方のエネルギーの注ぎ方や表現の大胆さ、
遭遇した事のない、芸術作品だなと、本当にサプライズでした~。
瓦礫を表現している材料は、段ボール等、日頃工作等で使うような、ごく身近なものを使っている事が一目でわかるのですが、
リアルとは言えない・・・、抽象的な表現であり、
具体性がないだけに、幅広い思考と想像が可能。
それぞれの大惨事が、浮かび上がる事でしょう~。
”We shall not have succeeded in demolishing everything unless we demolish the ruins
as well.”
Alfred Jarry
↑
廃墟をも壊さなかったら、破壊を尽くした事にはならない。
アルフレッド・ジャリ(=フランスの小説家、劇作家)
・・・難しい~
「すべての創造は、破壊から始まる」
パブロ・ピカソ
・・・と書かれているようです~。
”Every act of creation is first an act of destruction.”
Pablo Picasso
・・・難しい~
それにしても、表現法に関して、
その時代時代の特徴ってあると思いますが、
現代アートの表現の多様性と幅広さに、
いきなり衝撃を受けた作品でした~。
もし、私個人的に、個展を開くとしたら、
”豊かな心は、素晴らしいものを生み出し、創り出して行く”
と言うテーマにおいての表現をする事でしょう~。
しかし、現在、グローバルに物事をとらえる時代に、
あちこちで、自然災害や争い等、さまざまな問題が、
実際に起こっている事は、
否定できません。
負を表現した作品から、
平和と安全な環境作りについて、
1人1人が、改めて考えるきっかけになり、
皆で平和な地球を創造して行ける思考を
持つ事が、大切な事かなと感じます~