Good News Celebration!

☆田中啓介牧師による礼拝メッセージをお届けしています。

3つ目の力・4人目の自分・5つ目の目的 (イザヤ57:15-19)

2009年03月01日 | Celebration
 人間は創造力を持つ。それは天使も悪魔も持っておらず、神が人間だけに与えられた能力である。その創造力の中核となるのは、知力や体力ではなく、第三の力である「霊力」である。

 今、日本人に最も影響力を持つ国民的作家・宮崎駿。彼が生み出すアニメーションは、日本全国の老若男女に注目され、社会現象にまで発展する。何がその感動を生むのか? 実は、彼の創作過程は、他に類を見ない非常にユニークで方法で行われている。通常は、まず骨格となるシナリオがあって、それに沿って制作が進められていくが、宮崎氏は、作品の「核」となるたった一枚の絵から、制作活動に入り、制作の進行具合に添って、ストーリーが構築されて行く。「私は、自分が好きなように作品を創っているのではない。この作品にはこうあるべき宿命があり、私はそのために働かされているだけなのだ」と、宮崎氏は語る。作為のない自由な発想が、作品に生命を与え、そして、その作品は作者の手から離れて、普遍的価値を有するに至る。宮崎駿氏然り、人間のクリエイティビティーは、触れる者に大きな感動を与えるのだ。その力の根源は、実に「霊力」にある。

3つ目の力
 人間は、「霊」、「体」、「心」の三重構造である。体と心は一般に認知されているが、人間の本質は実は「霊」にあるのだということを、聖書は幾度も語っている。それぞれの部分はそれぞれに力がある。残念ながら、世の中の人は、肉体と心の働きが全てであると考えている霊的文盲の人が大半であるが、実は「霊力」無しに真の人生実現はあり得ないのである。

4人目の自分
 「霊」はしばしば「心」と混同されているが、その違いに大きくアプローチできるのは、誰しもが内に抱える4人の自分。自分も他人も知る自分、自分しか知らない自分、他人しか知らない自分、そして自分も他人も知っていない自分がいる。この未知の自分は潜在意識の中に存在している離れた部分である。ここに神の霊と直結した無限の可能性がある。

5つ目の目的
 人間は人生に何を求めているか。心理学者マズローの5段階欲求説では、第一に生理的欲求、次に安全、そして所属、承認と続く。しかし、この4段階は、動物世界にも存在していることで、人間だけが有する5つ目の目的に、「創造」である。マズローはこれを「自己実現」と表したが、それは、人間関係の構築、仕事、喜びや励まし、親切、感動等々、それらは全て、人間が創造力によって生み出しているのである。私たちは、自分の人生を自発的に「創る」という行為によって、自己を実現していくのである。


神の言葉は生きており、力を発揮し、どんな両刃の剣よりも鋭く、精神と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができるからです。(ヘブル4:12)

 近年では、学術研究者によって、精神(心)と霊の違いがやっと公認され始めているが、「霊」について的確に教えてくれているのは聖書である。例えば、ヨハネ3章の、イエスとニコデモとの会話の中において、「霊」の存在が明確に語られているが、先ずここで知ることが出来るのは、「精神」は100%肉体に依存し、「霊」は肉体を離れて機能するということである。

 神の息吹という意味を持つ霊は、「インスピレーション」、「」、「良心」、そして「」の4つの働きを成す。この働きが人間の創造を促すのである。そして、この霊の働きは、愛と義と調和である神からの霊の補給を続けることによって作動する。人間の本質は実に「霊」にある。「霊」こそが人間の主体なのだ。「霊の所在」こそ、人間が人間らしくあるために、人生を創造に満ちた素晴らしいものにするために、唯一問題とすべきものなのである。(睦美)


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