

神の義である『全人類救済計画』。この秘められた計画は人間の知恵や努力などでわかることではない。かつて、神様は預言者を通して語られてきた。口語訳には「奥義」という言葉が使われているが、「今や」、それは特別な人、鍛錬を積んで何かをした人にのみ示されるようなものではない。御子イエス・キリストを通して、その死と復活を通して全人類に啓示されていることなのだ。キリストによって、死と罪はその力を失い、私たちは神の義と命の支配の内に移ることができるようになった。そこにユダヤ人、異邦人の区別はない。残された民、イスラエル全てに適用される。そこに至る鍵は、イエス様ただ一人だ。
パウロ自身、かつては心を頑なにしていた。救いの唯一の鍵であるイエス様に敵対していた。しかし神様に歯向かっていたその時、彼は神様からの憐みを得た。だからこそ、神様がイスラエルの民を愛していてくださっていること、また、真実はイエス・キリストによってのみ現されることを確信できる。「神の賜物と招きとは取り消されない(29節)」。背く者をも愛し、憐みを示すのは、神様の一方的な恵み。神様の憐みを知って救いへ導かれるために、パウロも、ユダヤ人も、罪と不従順の中に閉じ込められていたのだ。キリストを救い主として受け入れるために。すべての人が救いに至るために。

神の義は成った。イエス様の十字架と復活と共に。人間の良い行いや信仰の深さは、救いの達成には何の関わりもない。神様の秘められた計画が全人類に明らかにされたのは、イエス様のみが為し得た業。完全なる神様の計画だ。あの天地創造の7日間のように。神様の憐みからこぼれ落ちるものはいない。「すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっている。(36節)」のだから。

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