Good News Celebration!

☆田中啓介牧師による礼拝メッセージをお届けしています。

私の中のトマス (ヨハネ 14:1-6)

2008年10月26日 | Celebration
私たちが人生に不安や恐れを感じる時はどんな時でしょうか?自分がどこにいるか分からない時、自分の思う通りにならない時、自分がこれからどこに行くのかわからない時(死んだ後どこに行くのかが分らないことで起こる死への恐怖)、こう言った場合、私たちは、不安や恐れを感じます。それに対し、聖書は、なんと言っているでしょうか?今日の聖書箇所であるヨハネの福音書14:1-6には、このように私たちに伝えてくださっています。

「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、私をも信じなさい。私の父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。わたしがどこに行くのかあなたがたは、知っている。わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことはできない。」(ヨハネ14:1-6)

 イエス様は、心配せずに、天地創造の父なる神様、そして、イエス様ご自身を信じなさいとおっしゃってくださっています。また、罪を犯して、神様との関係を絶ってしまった私たちが、イエス様ご自身を通して、神様と和解させていただく時、イエス様は、天国に私たちの住む場所を用意してくださっています。(今、そのために、十字架の死後、復活したイエス様は、天に昇られました。)そして、その用意が整った時、イエス様は、再臨、すなわち、もう一度、この地上に戻って来られます。ですから、私たちは、肉体の死後、天国でイエス様と共にいることになります。イエス様ご自身が真理です。真理を受け入れること、すなわちイエス様ご自身を信じ受け入れることにより、私たちは、私たちを創造してくださった父なる神様のもとに立ち返ることができるのです。

 このように、イエス様は、私たちの不安や恐れに対し、きちんと答えを用意してくださり、励ましてくださり、保障をしてくださっています。しかし、私たちの心の中に、「でも…、イエス様…、」「イエス様は、そうおっしゃっているけれど、本当かな…?」と言う思いがないでしょうか?イエス様を知らない人、イエス様を知っているけれど、自分の救い主として受け入れていない人、イエス様を受け入れて、クリスチャンと呼ばれているけれど、疑いの気持ちを持っている人、いろいろな人がいるかもしれません。しかし、イエス様は、そんな人たちに対して愛を持った対応をしてくださっているのが今日の御言葉です。

 イエス様が、「心配することないよ。大丈夫だよ。」とおっしゃっている矢先に、十二弟子の一人であるトマスさんは、「主よ、どこへ行かれるのか、私には分りません。どうしてその道を知ることができるのでしょうか。」(ヨハネ14:5)と言っています。トマスさんは、「懐疑的実証主義者」とでも、言ったらいいでしょうか。トマスさんは、この箇所に限らず、イエス様が十字架に架かられ、死んで3日目に復活された後、弟子たちに現れた時、彼だけがその場に居ず、弟子たちがイエス様が復活されたことを喜んで彼に伝えても、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れて見なければ、また、この手をそのわき腹に入れて見なければ、わたしは決して信じない。」(ヨハネ20:24-29)と言って、自分の目の前にイエス様が実際に現われるまで信じることができませんでした。

 トマスさんのこのような態度に、私たちの中にそれと共通するものがないでしょうか?「私の目の前で奇跡が起こったら信じてもいい。」とか、「神様がいるんだったら、今、私の目の前に現われてください。」とか、「ほんとうに、そんなことあり得るの?」と言うような思いは、イエス様を信じていない人と同じようにイエス様を信じているクリスチャンにもあるかもしれません。イエス様は、100%、私たちの人生を祝福してくださると約束してくださっています。しかし、イエス様を、その祝福を信じ切れていない私たちの「トマス的思い」、「疑い」を無くすためにはどうしたらいいでしょうか?今日は、「イエス様を信頼して祝福の人生を歩む」3つのポイントを分かち合いましょう。

1)自分の弱さ、限界を知る
 本当に強い人は、自分の弱さを認め、自分の弱さの上に働かれる神様を信頼して、努力していく人です。そのためには、自分の弱さを知ることが大切です。「自分の力で何とかなる」「自分でなんとかする」と言う思いには、必ず限界があります。私たちは、この社会では一人で生きていくことは不可能です。直接的、間接的に多くの人によって支えられ、生きています。それを理解していれば、この世界を、そして、私たちを創られた神様を信じ、神様に従って生きていくことは、ごく当然のことです。

2)自分にとって信頼すべきもの、真理とは、何かを探し出す
 自分の弱さを知れば、次に自分が拠りどころとすべきものが必要となってきます。この世には、多くの主義、主張、価値観が存在し、それを伝える情報もたくさんあります。一つの事柄に対し、相反する主義、主張、価値観もありますから、私たちは、その中から選び取る必要があります。イエス様は、「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことはできない。」(ヨハネ14:6)と断言されています。この世の中には、「神から啓示を受けている」、「神から遣わされている預言者」と言う人たちがたくさんいますが、イエス様は、「神」であると断言されています。ですから、イエス様を神様として認め、信じるかの決断が大切です。イエス様を「私たちに愛を教えてくださる教師」、「真理を教えてくださる哲学者」などと言う、捉え方をするのは、中途半端です。日本人は、「黒か白か」と言う二者択一が苦手ですが、イエス様に対する信仰に中間はありません。「イエス様を神様と信じるか、信じないか」のどちらかです。

3)真理を見つけたら、その真理に従う
 真理を見つけたら、「あー、よかった」で、終わりではありません。その真理に従うことが大切です。真理を見つけてすぐに100%従うことは、できないかもしれません。なぜなら、私たちは、今までの持っている真理とは違った価値観で無意識に行動してしまうことが多いからです。しかし、「従おう」と言う「姿勢」が大切です。 イエス様を信じていても、この3つのポイントをしっかりと理解し、日々の生活の中で実践していなければ、自分が予想もしなかった出来事に遭遇するとパニックに陥ってしまいます。神様に委ねきれない、または、委ねきれていない、トマスのような部分に対しても、神様は、私たちに語りかけてくださっています。その語りかけに耳を傾けることがとても大切です。今日も、語りかけてくださっている神様を求めて歩んでいきましょう!(美鈴)

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タイタニック号の奇跡 (フィリピ 1:3-11)

2008年10月19日 | Celebration
 タイタニック号。20世紀初頭、当時最新鋭の技術を駆使して造られ、不沈を謳ったこの豪華客船は、世界中が注目する処女航海の出港4日目、何処の港にも着くことなく、1500名以上の人々と共に北極海の冷たい海底へと沈んで行った。この史上最悪の海難事故は、事件から100年近く経った今も、映画や小説でドラマティックに描かれている。しかし、あなたは自分が沈みゆくタイタニック号の船上にいるということを考えたことがあるだろうか? タイタニック号は、私たちにとって決して他人事ではない。それは、沈没間近の危機にある『地球号』に乗る私たち人類への警鐘に他ならない。

 当時世界最大を誇ったタイタニック号には、何でもあった。様々な食物・飲物、エンターテイメントの数々、快適な居住空間、語り合う仲間も傅くスタッフも。出港から毎夜、宴が催され、乗客たちは楽しく愉快にその「作られた空間」を満喫していた。氷山にぶつかって船体に穴が開き、沈没が始まり出したその後ですら・・・。それはまさに、エネルギー枯渇、食糧難、環境破壊、オゾン層破壊、蔓延する疫病、温暖化等々、数え切れない問題が襲い掛かり、既に傾きつつある『地球号』と、その上に未だ安住している人間の姿に重なっている。

 沈没迫るタイタニック号の船上にも様々な人がいた。「ただ状況に呑み込まれて右往左往している人々」、「他人を押しのけて自分が助かろうと必死な人」、「状況に身を委ね、静かに死を待っていた人」、そして、「自分を犠牲にして必死で他人を助けようとした人」。このような極限状況下において、人間の意志の力はほぼ働かない。顕在意識は潜在意識に勝つことが出来ないからだ。人は普段から心に描いているもの、信じているものによってその行動が決定される。自分の心の中心に根付いていないものは、結局長続きすることなく、このような人の生死に関わる状況下では、その人の本音、つまりその人がいつも心の中心に置いていたものが行動となるのである。

あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています。

 パウロがこの手紙を書いた時もまた極限状態だった。獄に囚われ、明日の命をも知れない中、彼はこの確信を告げている。人生を終えるその時まで、私たちの力ではなく、キリスト・イエスによって私たちの内に授けられた聖霊の力によって、御旨は確実に成されるのだ、と。

 そしてこの御言葉は、タイタニック号の上で成就した。恐れ怯える人々を落ち着かせるために、最後の最後まで、賛美歌を奏で続けた楽団員の人たち。そして、2歳の娘を救命ボートに送り、自分は一人船に残って、「イエス・キリストを信じなさい、そうすればあなたは救われる!」と、沈み行く船上で、逃げ惑う人々に向かって叫び続けていた39歳のイギリス人牧師、ジョン・ハーパー師。最後に彼は自分の救命具を他人に譲り、「私のことは心配するな。私は海に沈んで行くが、その後は天に挙げられるのだから!」と、キリストによる救いと自ら赴こうとしている天国への希望を語りあげたのだった。

 この世の人生は高々70-80年。永遠に比べれば、一瞬に等しい。限りあるこの世に生きている私たち人間はいずれは死ぬ。遅かれ早かれ、私たちが乗つている地球号も沈む。終りの時には、財も功も名誉も、どんな巨富もまた肉体ですら意味を失う。ありとあらゆるものが備えられていたタイタニック号上の諸々の装飾品が無益だったように。限りある目に見えるもののために生きることがいかほどのことだろう!? 大切なのは、「生きる」ことではない。「生きる姿勢」なのだ。私たちの心の真ん中にしっかり「イエス・キリスト」を置くことこそが、私たちの人生に対する姿勢を決定付け、永遠の命への確信へと繋がるのである。(睦美)

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聖霊のレーダーと神様の線路 (Ⅰヨハネ5:1-5)

2008年10月12日 | Celebration


空を飛んでいる飛行機は、標識もないのによく目的地に到着するものです。どうして、飛行機は迷いもせずに高度何万メートルの上空を飛び続け、目的地に着くことができるのでしょうか?それは、空港にある管制塔が発するレーダーによって飛行機は導かれ、目的の空港に到着することができるのです。

また、日本には、新幹線があります。新幹線は、時速200km以上のスピードで走りますが、その速さで走ることが可能なのは、新幹線の機体はもちろん、線路も新幹線用の特別な線路が用いられていることによって、時速200km以上のスピードで走ることができるのです。

このように飛行機が標識もない空をきちんと飛ぶことができるのも、新幹線が高速度で走ることができるのも、それを可能としているものをきちんと持っていることです。それでは、イエス様に救われた私たちが「クリスチャン」として、日々、生活するために必要なものは、何でしょうか?それは、イエス様と共に日々、歩くことです。

飛行機は、レーダーをキャッチできなければ、目的地に向かって飛ぶことができずに迷ってしまいます。新幹線も、新幹線専用の線路を外れたら、新幹線本来のスピードも出ませんし、目的地に着くこともできません。クリスチャンもレーダーである、聖霊様の導き、線路である、イエス様の道を歩まなければ、祝福の人生を歩むことができません。

 この世界は、益々、混沌としてきています。それは、私たちが神様から離れてしまった結果です。神様から離れれば、離れるほど、私たちは、迷子になり、戻ることが難しくなります。人間は、本来、飛行機がレーダーに導かれるように、新幹線が決まった線路を走るように、神様と共に歩むことが必要なのです。しかし、それが分かり、クリスチャンとして洗礼を受けて、新しい神様との歩みを始めても、知らず、知らずにレーダーをキャッチせずに飛んでいたり、違う線路を走っていたりします。クリスチャンになっても、日々の軌道修正は、とても大切なことです。

 今日は、Iヨハネ5:1-5より神様の線路から外れないで走る3つのポイントを分かち合いましょう。

1)真理に謙遜に従う
 引越しをして何十年ぶりにその土地に戻って、思い出の場所を訪ねたりすると、時として自分の記憶と実際が違っていたりすることがあります。「右の道を曲がると小学校だったはず…。」しかし、実際、地図を見てみると、小学校に行く道は左に曲がらなければならなかった、と言うことがあります。真理は、変わりませんが、私たちの経験や価値観は、真理と同じではありません。ですから、私たちは、謙遜に真理に従う気持ちが大切です。

2)神様を愛する
 私たちは、神様に愛されています。その応答として、神様も私たちの神様への愛を求めていらっしゃいます。具体的に神様を愛すると言うことは、「教会に属すること」「神様を礼拝すること」「什一献金をすること」などが挙げられます。

3)神様と共にすごす時間をつくる
 神様が私たち与えてくださっている真理は、聖書を通し、祈りを通し、クリスチャンとの交わりを通し、知ることができます。ですから、聖書を読む時間、ディボーションをする時間、神様に祈る時間、クリスチャンと共に聖書を学んだり、悩みを分かち合ったり、祈りあったりすることは、とても大切なことです。

 人間は、神様が創られた最高傑作です。なぜなら、神様が創られた被造物の中で、ただ人間だけが、神の形に似せて創られ、神様の霊が宿っているからです。そのように神様は、私たち一人、一人を創られました。ですから、その特別な存在である自分自身を覚え、日々、神様と共に歩んでいきましょう。  〔写真:ケント君20歳のBirthday!!〕
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