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☆田中啓介牧師による礼拝メッセージをお届けしています。

夢か現実か!? マイク横井師

2009年10月04日 | Celebration
 オレゴン州ポートランドという、決して日本人が多くいる場所ではないところから、全米を網羅する日本人教会ネットワークをリードするJIBC教会の牧師、横井師は、かつて描いた夢はすべて叶っていると仰った。「夢」、日本人にとっては儚いものの象徴とされるが、聖書の中の「夢」は確かなものとして記されている。曖昧な「ファンタジー」ではなく、現実を導く「ヴィジョン」なのだ。横井師は、聖書中の4つの夢(=ヴィジョン)を取り上げて、そこに働く神様の確かな力を教えてくださった。


1. 敵に勝つ力 (士師記7:12-15)
わたしは夢を見た。大麦の丸いパンがミディアンの陣営に転がり込み、天幕まで達して一撃を与え、これを倒し、ひっくり返した。こうして天幕は倒れてしまった。

聖書には、夢が現実となる例がいくつもある。士師記7章では、ギデオン率いるイスラエルを勝利に導くため、一兵士に夢を通して語られた。パンが陣営を崩壊させる、という途轍もない「ファンタジー」に思えるこの夢を「ヴィジョン」と知る時、神様の力が生きる。極少数の軍が数え切れない程の敵を打ち負かし、そこに大勝利、神様の栄光が現れる。夢はその力の起爆剤となる。


2. 希望 (創世記28:11-15)
すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。

多くの絵画でも描かれている「ヤコブの梯子」。地上と天国を繋ぐ長い長い階段があり、そこを天使たちが昇り降りしているという、まさに夢幻の風景。しかし救いを得たクリスチャンは、その梯子を見ている。天国へ続く光の階段。それはイエス・キリストの十字架に他ならない。それが希望だ。ヤコブに語られた通り、「わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(創世記28:15)という神様の固い約束とともに。


3. 知恵 (マタイ1:20 & 2:13)
主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。」

主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」

ヨセフは思慮深く、優しく、強い人だっただろう。身籠ったマリアのことも、あれこれ考えて両家にも周囲にも最も良いと思える方法を決心していた。しかし、ヨセフのもっと素晴らしい点は、人間の知恵が神の知恵に及ばないことを知っていたことだ。自らの、人間の弱さを知り、謙遜にそれを受け入れた。主は、100%神に信頼し切ったマリアの素直さをこよなく愛されたように、ヨセフの従順を喜ばれ、知恵を授けられ、彼とその家族を守られたのだ。


4. 神の御業 (使徒9:11-15)
すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。」

初代教会の人々を激しく迫害したパウロ。神様はその彼を大いなる使命のために選ばれた。パウロに幻を与えると同時に、彼に対して決して快く思っていないアナニヤにも幻で語られ、パウロ新生の詰めとされた。神様の手の中にいた二人が、幻を通して先に起こることに対して力を与えられた。人間の小さな知識、経験で、神様の大いなる計画を知ることなどできはない。しかし、その計画を達成するために、人の力、私一人の力が必要とされている、と信じる時、その信仰を持つ時、神様の御業がなる。どんなことも可能な全能主が、小さな人間の力を持ってその偉業を成されようとしているということ。神の国の力は、これに「信頼する」ことから始まるのだ。



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