GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「メンターを探せ!」(8)「これぞ、真のリニュアル! くら寿司編」(下)

2012年05月19日 | Weblog

     

     

    
 

★さてさて、リニュアル後の観察・分析結果は?
1)新液晶ボードで注文を入れると、一番離れている席でも直線的に約2,3秒で届けられる。このスピードに驚愕した。(●メンター) (今まではUの字のラインで回っているために、ラストの席の場合、ぐるっと一回りして届けられていた。当然自分たちが注文した皿を他の客が間違って取る場合が多発していたと思われる)縦の客席列は3本、左右に計10台づつ設置されているので、新規に30台、カウンター席を合わせると約35の液晶新ボード交換。(予想:35台×20万=7,000千円)
2)新ボード液晶画面がとても美しく、料理写真も鮮明に写っており素晴らしい。
 ・ボードに注文履歴が追加された。(これが素晴らしい)(●メンター)
  注文しても来ない場合、ボードが0となったままなので待てる余裕ができる。
  厨房内でオーダーの取り漏れが皆無になる。(厨房内にも同じようなボードがあるはずだ)。
  (直線的に料理が自分たちのテーブル来るために、取り間違いもなくなるだろう)
 ・食べた皿の数は、注文履歴を確認してテーフルの隅にある穴に落として、その時点の  会計を食事中に金額確認できる。
 ・ボードに只今の(注文→提供)時間も確認できる。
3)会計がボードを見ながら客側も確認でき、とても明確になった。
 (今まではスタッフが席まできて、皿の数を確認。ミスや客のゴマカシもなくなるはず)
4)入口最も近いブースが障害者も容易に利用できる背の高い移動式椅子に変更された。
5)デザートやサイドオーダーのオリジナル性を強く感じる。(「バニラとストロベリー  シャーベットを混ぜて食べて下さい」という営業トークで私は思わず追加したが、絶  妙の味だった。混ぜ合わせるという行為が子供達に受けるに違いない。。
6)エコに協力する会社の姿勢も明確になった。(ポスター)

 これらはすべて「お客様側にとっての利便性やエコの啓蒙姿勢を追求したリニュアルだ」(●メンター)いずれ、割り箸もなくなり、使い回しができる高級感のある硬化プラスティック製にないように思う。席数を増やしたり、例えばスタッフの数を減らしてお客が混乱するするようなケチなシステム改造(バーミ○ン・サイ○ェリア・ガ○ト)は皆無だった。このお客様側にたったリニュアルこそ、真のリニュアルであると強く感じた。

 一店舗当たりのランニングコストを削減するためのリニュアルが多いが、「くら」コーポレーションの会社姿勢を改めて学ばせてもらった。本当に素晴らしい会社だと再確認できた。今後もきっと発展するに違いない。(今日のくらコーポレーションの株価終値:1,036円)

*PS:百貨店の将来
 百貨店は、最新の消費財が溢れる「モダン・ライフ」の象徴だったが、社会や消費者が変わる中で、百貨店はその変遷に追いつけず時代遅れとなっていった。スペシャリティ・ストア=専門店の時代がやってきて、デパートメントストア=百貨店の存在感が薄れたの
だ。売上が伸びないために、年中セールをしていては、誰も定価で買わなくなる。怖いのは、従業員のモラルやモチベーションが低下することだ。
 日本の百貨店が生き残るには、やはり「明確な差別化」ではないか、と私は思う。その店にしかないオリジナルなブランドや商品を提供すること。ここに来なければ買えないものを提供する。高すぎる価格に対して、年齢層の高い方の中には、いまだに百貨店信仰者がいるのは確かだ。しかし、日本の消費者もとっくにそのことに気づいている。価格=差別化だった時代は終ったことは確かだ。(●メンター)だからこそ、新たな差別化を早急に模索しなければならない。海外の高級路線のサックス・フィフス・アヴェニュー、ニーマン・マーカス、バーニーズは、高所得者層の顧客獲得に成功している。その謎を追うことが急務ではないかと私は思う。私が歩んできた分野とは、あまりにかけ離れており、これ以上のことは今は分析できない。


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