GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「映画つれづれ草子1」(最近の映画)

2011年05月29日 | Weblog
最近、映画館で見た映画を挙げてみた。
「男たちの挽歌」   (70点)
「戦火の中へ」    (72点)
「悪魔を見た」    (70点)
「SP革命篇」     (72点) 
「あしたのジョー」  (68点)
「ツーリスト」    (68点)
「ファイター」    (75点)
「トゥルー・グリット」(70点)
「ブラック・スワン」 (78点)

 
 どの映画もイマイチ。特に評判高いナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」は、正直少しがっかりした。プリマドンナに抜擢されたニナ(N・ポートマン)が、プレッシャーの為に精神が病んでくるストーリー。現実と妄想の区別がだんだん判別できなくなる。主人公も映画を観ている観客もその判別が麻痺してくるというクリストファー・ノーラン監督の「インセプション」を彷彿させるスリラーだ。しかし、私はニナに感情移入できなかった。アカデミー主演女優賞を獲得したナタリーの演技に共感できなかったのだ。脚本に無理があったようにも感じた。その他、記述した映画も、80点越えできない作品ばかり。「ヒア アフター」(87点)を除き、不満が続いている。

 私が一押しする韓国のカン・ジェギュ監督(「シュリ」「ブラーザー・フッド」)が、オダギリ・ジョーとチャン・ドンゴン主演映画「マイウェイ」を製作中だ。この作品は期待したい。韓国で一番好きな監督だからだ。映画の時代設定は、1928年日本統治下の京城(現ソウル)。憲兵隊司令官を父に持つ何不自由のない少年と、使用人として雇われていた一家の少年との物語。二人は走ることに夢中なり、友情を育むが、ロンドンオリンピック選考会からその関係は変わっていく…。楽しみにしている。

「シャンハイ」この映画も面白そうだ。ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊地凛子の豪華顔ぶれ、監督は「ザ・ライト エクソシストの真実」「1408号室」のスウェーデン人のミカエル・ハフストローム監督。以前ジョン・キューザック主演の「1408号室」を見たが、今までにない展開と映像感覚に驚いた記憶がある。北欧スウェーデン人の監督に、売れ線を狙うハリウッド映画にない斬新さを期待したい。監督を気に入ったキューザックが製作に参加しているのかな。

 スウェーデンといえばスティーグ・ラーソンの超ベストセラー推理小説「ドラゴン・タトゥーの女」「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」から成るミレニアム三部作を思い出した。原作は読んでいないが、映画はDVD3本で鑑賞。wowowでもやっていたので、合計3回は見てしまった。この映画が、今年今まで見た映画の中でのベスト1だ。昨年の9月に一作目を見て、後の2本は今年になってからの観賞。とにかく一作目の密度の濃さは「Yの悲劇」のエラリー・クィンを彷彿させてくれた。ミリテリーファンなら必ず満足するだろう。しかし、全篇を通して、女性への偏見・軽蔑・暴力がテーマとなっていて、気の弱い人には不向きな作品だ。
 主人公のリスベットの異様な姿と誰にも頼ろうとはしない不屈の精神力、そして実行力が素晴らしい。こんなに売れたのは、スウェーデン版「風と共に去りぬ」的要素があったかも。この本は何とシリーズで290万部を越える超ベストセラーとなり(スウェーデン人口925万人口)、全世界でも800万部も売れた。ハリウッドでも只今リメイク中。「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ソーシャル・ネットワーク」で今売れっ子のデビッド・フィンチャー監督、007のD・クレイグ主演で映画化が進められている。とくかく推理小説やスリラーものが好きな人にはたまらない作品だ。まずは、ハリウッド版でなく、北欧の湿った冷たい空気を満喫できるオリジナル版をお奨めしたい。
 映画ミレニアム3部作は、グッドラック感動のハラハラドキドキ映画度(88点)



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