GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「さあ、振り返ろう」3

2009年07月20日 | Weblog
生きて行く途中で、人は多くの出来事に遭遇します。
楽しい出来事の場合もあれば悲しい出来事もあります。

幼い頃、エイプルフールで嘘を信じて、がっかりしたようなこともあり、
好きだった人からの辛い言葉だったりすることもあります。
親から酷く叱られたり、教室で先生に立たされたような辛い出来事だったりもします。

最も悲しい出来事はやはり死との遭遇かもしれません。
歳を重ねるに連れて、恩人と思えるような先生の死、
祖父や祖母との別れ、親しい方との別れは、いつまでも心の奥にその悲しみが沈殿します。
幼い頃に暴力的行為を受けたことも悲しい出来事です。

過去のそういった悲しい出来事を振り返ると、、
圧倒的に悲しい出来事の方が比重が大きいように感じます。

シェイクピアが『リア王』で人生を嘆きました。
母親の胎内という至高とも思える幸せから引き離されたから
「人は泣きながら生まれてくる」というセリフが生まれたのでしょう。

特に最近は目を覆いたくなるような悲惨な事件、信じられない悪夢のような事件、
弱者である人達を狙った犯罪行為、暴力行為が多発しています。
高水準を維持していた日本の警察の検挙率は下降線を辿っています。
まだまだ少年の中学生や高校生が、わずかな金欲しさの犯罪が多発しています。
とても嘆かわしく悲しく思います。

金さえあれば、日本ほど何でもすぐ手に入る国は他にないように思います。
そんな豊かな国に育った子供達は、幼い頃から多くものを親にねだってきました。
その過去の悪習慣が悪事に手を染めさせるのかもしれません。
目の前の友人が、高価な物を手にして微笑んでいるのです。
彼が親にねだったものだと知っています。
「私の親は何故、同じ物を与えてくれないのだろう」
と考えてしまうのでしょうか。
そんなことで親を恨むとはあまりにも愚かという他はありませんが、
そんな愚かで浅はかな人が少なくないような気がしてなりません。

友人を妬み、その親を妬み、他人を妬み、社会を妬み憎む。
そんな心にやがて小さな悪魔が生まれ、
そんな悪魔が次第に大きなダークサイドエネルギーを生み出す。
周囲に贅沢なものがない時代、
平等という言葉が行き渡っていない時代、
このような妬みは生まれませんでした。
豊かさゆえの弊害と思えてなりません


聖書にある最初の殺人『カインとアベル』の話も嫉妬が発端です。

生きていく途中で、人は様々な悲しい出来事に遭遇します。
その時の対処を誤ると人は思いもよらない穴凹から
悪夢のようなダークサイドに堕ちていきます。
一旦そのダークサイドに落ち込むともがけばもがくほど
まるでアリ地獄のように地底奥深く沈んでいくようです。
それは一つのウソを肯定するために数多くのウソを上塗りしていくことと似ています。

生きていく途中で、人は数多くの過ちを犯します。
それは悲しい出来事に遭遇することと似通っています。
それくらい多くの過ちを犯すということです。
そしてその過ちを過ちだったと素直に認められるか、
仕方がなかった、他人もやっているからと自らを肯定するか、
それが穴凹に落ち込みダークサイドに染まって行くかの瀬戸際のような気がしてなりません。


80年の人生は、振り返ればきっと夢のようなひとときかもしれませんが、
生きていく途中ではとても長く感じます。

映画「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーは、
愛する人を守るパワーが欲しくてダークサイドに堕ちました。
しかし、その後本当に愛する人を守れたのでしょうか?

悲しい出来事との遭遇のあとが、
あなたの行動がダークサイドに堕ちるかどうかの瀬戸際だと思って下さい。

たとえ本心がどのようにな気持ちであっても、どのように対処したかが大切です。
その行動こそが、その人の本質だからです。

「さあ、振り返ろう!」
悲しい出来事との遭遇のあと、あなたは何を想い、どんな行動を取ったでしょうか?
生きていく途中はこれからも長く続くはずです。
過去の自分自身や歴史を振り返りながら、
どんな行動を取るべきだったかをじっくりと考えましょう。
そして、したいことの中にダークサイドは姿を変えながら身を隠し
誘いの手を伸ばしてあなたを引き入れようとしていることを感じましょう。
ダークサイドは誰の心の中にも存在することを感じましょう。
ただそれだけでも拒否する心が芽生えるからです。