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令和の「令」と 白川静さん

2019年04月26日 23時56分25秒 | Weblog
令和の「令」と白川静さん

先日
「神さまがくれた漢字たち」(増補新版)
という本を 読み終えた
平成30年5月5日に出版されている

漢字の成り立ちと歴史について
子ども向けに
わかりやすく書かれた本で
丁寧にたくさんのルビが
打ってあって 大人にも
読み応えのある本になっている

監修は
漢字(文化)学者の白川静さん
本文は 元部下の山本史也さん
白川さんは1910年生まれ(2006年没)
山本さんは1950年生まれ

古代中国での漢字成立について
実に細かく綿密に解説してある

内容は高度だが できるだけ
子どもにも理解しやすいように
表現やルビなど工夫してある

およそ3500年前頃に
「古代中国」において
漢字が作られたと推定される

その本に拠れば
「古代の中国」で作られたことが
キーワードとなろう

3500年も昔の社会では
科学らしい学問はないし
人の生死や自然災害について
ほとんどのことがわからなくて
普段は 災害など何事かあったら
ひたすら神様にお祈りしするしか
術はなかったのではないか

だから 口から発する言葉や
具体的に目に見える文字にも
抽象化と共に 祈りの気持ちも
込めていったのではなかろうか

もうすぐ元号が「令和」になる

「神さまがくれた漢字たち」では
偶然にも?
令和の「令」について
触れてある( 166ページ)

そこでは
『「令」は、礼冠(れいかん)をつけて、
神の声に聴き入っているひとの姿を
「象形」した文字にすぎません。
当然に、「象形」の文字のうちに
収められるべきものです。』と
と述べてある。

白川静さんは
「常用字解」(657(680)頁) で
『神の信託として与えられるものを令といい、「神のおつげ、おつげ」の意味となり、
天子など上位の人の「みことのり、いいつけ、いいつける」の意味となる。(中略)
令は神のお告げを受け、神意に従うことから、「よい、りっぱ」の意味となり、
また使役の「しむ」の意味にも用いて、
命と分けて使うようになった。』
と述べていて、
例語として 順に
「令嬢、令息、令室、礼聞・令名」などの後に、
「君令、指令、命令」を挙げておられる

人によっては
「命令の意味合いが強い」と
いうようなことを言っているが
令の漢字の成立からすると
少し意味合いが違っているようにも
私には思える

ps2019.4.26
「神さまの声」を
未来からの声とか
宇宙からの声とか
私たち人類の未来人からの声とか
私たち人類の総意とか考えると
為政者や個人や一部の者たちが
恣意的に 或いは 悪意や我欲で
人々を命令し操ることは
以ての外のこととなろう
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