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「ファウスト」になれなかったカエル

2019年01月16日 11時46分23秒 | Weblog
「ファウスト」になれなかったカエル

生き物や物質、地球の本質を
とことん追求したゲーテは
あのファウストを身代わりにして
物語として書き留め
後世に残したと思う

私も
子供の頃から
家族や周囲の人から
お前は死に損なったのだ
と何度も言われて
生きることと死ぬことについて
他の子どもより
かなり敏感になっていた

しかも
運動神経は鈍く
生き方も不器用だったので
どうしたら気兼ねなくこの世を
生きられるか考え続けた

それで
この社会の仕組みやら
この世界の成り立ちやらに
精通すれば 気兼ねすることなく
この社会で
堂々と生きていけると考えた

社会の仕組み(政治社会、歴史)
生物や植物の様相や生育
地球や宇宙の成り立ち
人間の心理や思想
哲学や宗教〜ものの考え方や生き方
美術や音楽〜感動と人生への彩り

青年期に入り
人生を彷徨していた頃に
「ファウスト」に出会い
あぁ、僕と同じようなテーマで悩み
物事の本質を追求する人が
他にもいたんだなぁと
驚き 安堵もした

それから 時間をかけて
じっくりと読み進めたが
私の頭と まだ浅い人生経験では
さすがに難解で
読み上げる前に挫折をしてしまった

あれから 何年‥
いいや、何十年過ぎただろう‥

数十年位経った時(2018年)に
本屋さんで
「ゲーテさんこんばんは」という
タイトルが ふと目について
懐かしくて 手に取って
パラパラと見た

ポケットサイズで
薄めの本だが
中身は中々に濃くて
しかも 文章は軽やかだ

これはいいなと思い
早速買って読み出した

あっそうか!
あぁ そうなんだ
と思うことが いくつもある

現在 半分位まで読んでいるが
今 分かったことは
当時の僕が
ゲーテが生きた時代背景のことを
よく解っていなかったということだ

また 82歳ころまで
時間を掛け 記録を駆使して
練りに練って仕上げた
この名作「ファウスト」が
当時若造の僕に
簡単に理解できるはずがない!

そして この名著を訳され
ゲーテの内面まで
自由自在に見事に腑分けされた
池内 紀(いけうち おさむ)先生の
技量と教養の深さにも感服した

さあ、まだ読み残しているページを
スルメのごとく噛み締めながら
味わいながら 読み進め
私なりの力量で ゲーテを
読み解いていくことにしよう

ps2018.12.25 草案
2019.1.5 草稿
ゲーテが生活した国や時代は
割と平穏で 保守的であったようだ
ただ 晩年の頃は
あのフランス革命が起き
実際 ゲーテは なんと
ナポレオンにも接見しているとのこと
たがら 名作「ファウスト」では
保守と変革の思想がせめぎ合い
迷いながらも ゲーテは
最後まで 保守的な思考・思想に
軸足を置いたようだ
コメント
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