神奈川・平塚の特産イチゴ
「完熟で出荷、へたまで食べられる」
品評会で形や色つや競う
1/20(木) カナロコ
食べ頃を迎えたイチゴを審査
する関係者=平塚市役所
甘みが増して食べ頃を迎えた神奈川県
平塚市の特産品のイチゴの品評会が19日、
平塚市役所で行われた。JA湘南いち
ご部会主催で、生産者が丹精を込めて
育てた7品種36点を審査した。
形、色つや、パック詰めの美しさで競う
品評会。特選の平塚市長賞には古屋義弘
さん(同市真田)が選ばれた。
同部会によると、例年に比べて涼しかっ
た昨夏の天候の影響で収穫時期がずれ込
んでいるといい、二宮敏郎部会長は「平塚
のイチゴは完熟の状態で出荷するので、
へたまで食べられる。2月上旬から中旬
ごろが一番おいしい」と話していた。
【新型コロナ】
神奈川・伊勢原市立中1校で学校閉鎖
秦野市立幼稚園も休園
1/19(水) カナロコ
伊勢原市役所
神奈川県伊勢原市教育委員会は19日、
市立中学校1校で生徒1人が新型コロナ
ウイルスに感染し、同日から同校を学校
閉鎖すると発表した。
【表で見る】
1月19日現在の各市町村の感染状況
市教委によると、児童の感染は18日に
判明した。学校閉鎖期間は、保健所の濃
厚接触者特定調査が終わるまでとしている。
19日時点で、学校閉鎖している市立小中
学校は計3校。
また、秦野市教育委員会は19日までに、
同市立幼稚園の園児2名が新型コロナに感
染し、24日まで同園を臨時休園すると発
表した。
無病息災を祈る
新年恒例「どんど焼き」
タウンニュース
快晴の空に向かって炎が昇った
平塚八幡宮(宅野順彦宮司)で14日、正月
に飾られたしめ縄やだるま、門松などを焼
いて無病息災を祈る行事「どんど焼き」が
行われた。
境内に設置された高さ4mほどの斎塔には、
家庭から持ち込まれた正月飾りや札などが
大量に置かれ、周りには大小さまざまなだ
るまも置かれた。神事の後、宅野宮司が火
入れをすると、橙色の炎が瞬く間に立ち昇
った。集まった100人ほどの人たちは手
を合わせ平穏な一年を祈念した。
防犯意識呼びかけ
「110番の日」に
タウンニュース
啓発チラシを配る防犯ジャー
「110番の日」にあたる1月10日、平塚
駅北口で防犯や交通安全を呼びかける啓発
キャンペーンが実施された。
平塚警察署の署員をはじめ、警察OBで構
成される警親会のメンバー、平塚署のキャ
ラクター「防犯ジャー」などおよそ60人が
参加。歩行者に対し、110番の適正利用
を呼びかけたほか、自転車やバイクの盗難
に遭わないための心得などを呼びかけてい
た。
戦略推進の中井町に金賞
シティプロモーション表彰
タウンニュース
(左から)
シティプロモーションアワード実行
委員会の細川副委員長、表彰状と盾
を手にする中井町職員の黒田さん、
河井委員長(同町提供)
地域の持続的な発展を目指してシティプロ
モーションに積極的に取り組む自治体を表
彰する第1回「シティプロモーションアワー
ド」で、中井町が金賞を受賞した。町民と
町職員によるワークショップを行い、ブラ
ンドメッセージの作成やターゲットの設定
など、戦略を立てて着実に実行してきたこ
とが評価された。
今年度新設された同アワードは、学識経験
者や官公庁・NPO法人などの政策立案に
携わる企業人ほか有志21人で構成する実行
委員会が主催。東海大学文化社会学部の
河井孝仁教授が委員長を務める。
昨年夏、全国の自治体を対象に募集を行い、
34団体から応募があった。書類とヒアリン
グによる審査を実施。シティプロモーショ
ンにおける目標設定や成果指標、ブランド
構築の明確さ、訴求対象の特性に合わせた
メディアの活用状況、目標の実現度などを
評価。昨年11月の審査委員会で13団体が金
賞に選ばれた。町では、中井町と香川県
多度津町の2町、足立区や春日部市、八王
子市、彦根市などが受賞した。
中井町は2015年度からシティプロモー
ションを推進。子育て世代をおもなターゲ
ットに絞り、自然豊かな里山の魅力と都市
的生活の場の魅力をバランスよく備えた
「里都まち♡なかい」をアピールしている。
これまでプロモーション動画や冊子「里都
まち人」の制作、ブランドメッセージを伝
える横断幕の掲出、移住セミナーへの参加、
コミュニティFMでの情報発信などに取り
組んできた。
また、全庁をあげて各課とシティプロモー
ション担当の連携によるアクションプラン
を実行。窓口業務の充実を図るために外国
籍の転入者にも分かりやすいチラシを配布
したり、コレクターに人気が高いマンホー
ルカードの配布時にブランド認証商品や
ふるさと納税も紹介したりしている。アワー
ドではこれらの取り組みが高く評価された。
クルーズ船で楽しむ早春の沿岸風景
相模湾モニタークルージング参加者募集
乗船後のアンケート調査に回答で、
参加費無料
タウンニュース
神奈川の「海」の魅力を世界に向けて発信
しようと神奈川県が推進するかながわシー
プロジェクト「Feel SHONAN」
の一環として3月5日(土)、相模湾モニ
タークルージングを開催。参加者を募集し
ている。
海から江の島や沿岸風景を堪能
当日は2019年に就航した「シーフレン
ド8」に乗船し、大磯港を10時半に出発、
同11時15分に湘南港に到着。午後1時に
湘南港を出発し、同1時45分に到着する
クルージング。シーフレンド8は1階、
2階合わせて150名の座席を備え、後方
には広いデッキを配置する安全性、居住性
を両立させた新船舶。普段見られない海か
らの江の島や沿岸風景を満喫できるクルー
ズツアーだ。募集は片道100人(申し
込み多数の場合は抽選・片道のみの乗船
となる場合もあり)。参加費は、乗船後
のアンケート調査に回答することを条件
に無料なので、ぜひこの機会に早春の海
を楽しんでみては。なお、悪天候で中止
の場合は3月12日(土)に順延となる。
株式会社エイチ・アイ・エス 法人営業
本部 官公庁・自治体営業グループ 地方
創生チーム
YOBIKOMO:-
https://www.his-j.com/corp/sales/revitalization/
sagamiwan_cruising/
日ノ出町子神社
風そよぐ絵馬 境内に
地域活性、美術作家が一役
タウンニュース
絵馬が展示されている境内。
右は企画した杉山さん
1千年の歴史を持つといわれる黄金町一帯
の鎮守・子神社(ねのじんじゃ)。その境
内にねずみをかたどったオリジナルの絵馬
350枚が風にそよいでいる。東小学校の
児童や参拝者らが願いをしたためたもので、
初めての試みだ。
子絵馬は、昨年10月下旬に2週間ほど境内
と参道に展示された。その取り組みが氏子
や地域から好評だったこともあり、12月下
旬に改めて設置、節分までを予定する。
350枚におよぶ絵馬は、ねずみをかたど
った木の板にしっぽに見立てた赤いひもが
伸びる。そのしっぽを境内と参道に張られ
たロープに括り付け吊るす。風が吹くとカ
ランコロンと優しい音を奏でる。
絵馬を手掛けたのはアーティストの杉山孝
貴さん(40)=川崎市在住。昨年4月まで
黄金町エリアマネジメントセンターの職員
として、10年余り同センターと地域をつな
ぐ役割を担った。
その縁もあって、地域住民から「子ども
神輿」など神社を拠点に地域を盛り上げ
る方策を、4年ほど前から相談されてい
たという。しかしコロナ禍で夏まつりが
2年連続で中止に。そこで、何かできれ
ばと杉山さんは子絵馬を企画し、地域住
民に提案した。同神社を管理する伊勢山
皇大神宮をはじめ氏子からも賛同を得た
ことで昨年10月下旬の実施が決定。企画
名を「子伝(ねのでん)の子流(ねのなが)
し」として、絵馬のほかに杉山さん制作の
ねずみの巣をモチーフにした灯ろう流しも
大岡川で行った。
杉山さんは「地域の活動とアートを融合し
てまちを活性化できれば」と話し、夏まつ
りに向け絵馬の展示を計画する。
子絵馬は毎週土曜日午前10時〜午後1時、
境内で販売中(1枚500円)。境内に
絵馬の常設展示も検討中だ。
子絵馬。杉山さんのすべて手作り
石川町のひらがな商店街
全国「はばたく」30選に
市内からは唯一
タウンニュース
様々な取り組みの拠点となって
いる石川町2丁目のコミュニティ
カフェ。右は佐藤会長
JR石川町駅南口すぐの「ひらがな商店
街」が、地域経済の活性化などにおいて
優れた取り組みを行っているとして「は
ばたく商店街30選」に決まった。中小企
業庁が所管するもので12月22日の発表。
横浜市内からは唯一。
中区石川町2丁目、中村川沿いのコミュ
ニティカフェ「マーケットテラスカフェ
石川町」を拠点に町内会や近隣商店街な
どと連携した取り組みが評価された。
中小企業庁が所管するこの「はばたく商
店街30選」は、全国商店街振興組合連合
会をはじめ全国の商工団体などから推薦
された商店街を、外部の有識者が審査し
選定したもの。同30選と同時に「はばた
く中小企業・小規模事業者300社」も
選ばれている。
対象となる商店街は「自治体・地域連携」
「人材・担い手」「生産性向上」「観光
(域外需要)」の4分野で選定。ひらがな
商店街は自治体・地域連携によるもの。県
内からは同商店街の他に、橋本商店街協同
組合(相模原市)、衣笠商店街連合会(横
須賀市)が名を連ねた。
地域つなぐカフェ
同商店街は小売や飲食、サービス業を
中心に約100店舗からなる。
2017年3月に経産省関連の助成金を
活用してコミュニティカフェを整備。地
域の情報発信および住民同士の交流の場
となっており、町内会のイベントや商店
街加盟店舗によるスイーツ会の会場とし
ても活用されるなど、商店街の枠にとら
われない、まさに地域のカフェとなって
いる。
また子ども向けのセミナーや各種教室な
どの開催場所としても活用されている。
同商店街の会長として6年目となる佐藤
晃一さん(49)は、「もともと生活者の
ための商店街だった」と説明。来街者も
重要な客層となった近年は、近隣に有名
な商店街や観光スポットなどがあること
も影響し「埋没していた」と振り返る。
そこで、いかに来街者に楽しんでもらえ
るエリアにするかを考える中で、若手経
営者が中心となり新たなイベント「裏フェ
ス」を14年に開催。それを機に、地域や
近隣商店街などとの新たな交流が生まれ、
現在のような地域連携が実現。佐藤会長
は「先輩方が若手の取組にとても協力的
なことが大きい」と話す。
今後は、中村川に整備が計画されている
桟橋を活用したイベントなどを視野に入
れている。
飲食店利用促進事業「レシ活」
還元額 予算の5%
利便性に課題か
タウンニュース
入口に掲示された「取組書」
コロナ禍の影響で苦境に立たされている
飲食店を支援しようと、横浜市が昨年12月
から始めたレシートを活用した市内飲食店
利用促進事業「レシ活チャレンジ」(※注)
の利用が想定を大幅に下回っている。1月
13日時点でのポイント還元金額は予算の上
限の約5%にとどまっており、市は利用促
進に向けPRなどを強化する方針だ。
市経済局商業振興課によると、1月13日時
点での投稿件数は4万8078件で総利用
額が1億8984万2886円。還元額は
約950万円(4・75%)と低迷している。
市は総還元額2億円(事業効果額40億円)
を見込んでいるが、市担当者は「(想定よ
り)遅いペース」と漏らす。
利用者「撮影が手間」
効果額40億円は総務省のデータをもとに市
内飲食店、約1万3000店舗で事業期間
中に1店あたり30万円の売上増を含んで試
算されたもの。
神奈川県は最大20%をポイント還元する消
費喚起事業を実施しており、比べると市の
「レシ活」の還元率は低い。さらに、利用
者からは「スマホで取組書を撮影するのが
手間」といった、参加方法に関する声が市
に寄せられている。栄区内のタイ料理店オー
ナーは「(取組書等の)撮影をしているお
客様を見たことがない」と口にする。
周知不足解消へ
こうした状況を受け市では、今月中をめど
にレシートと取組書の2つを投稿する参加
方法を見直し、利便性を向上させたい方針
だ。また、市は低迷の要因を「周知が足り
ていない」としており、市営地下鉄電車内
での配信広告やデジタルサイネージでの
PRを今後強化していく。市担当者は「飲
食店支援のため、参加方法の修正と広報強
化を行い、利用増を目指したい」と話して
いる。