桃の花が満開だ。夏の店頭に並ぶ桃は、この時期に花を咲かせる。桜が薄い桃色なら、桃は濃い色だ。花桃もあるが、一面の絨毯には圧倒される。農家の人等の苦労を思い、感謝して頂く。淡い色が上品で、味は一級品だ。品種も多く、早生から始まる。
従って、桃の花の咲くこの時期が、お雛様を出す頃で、春休みの間を床の間に飾る。昔は、女の子が誕生したら、実家から祝で届く。子どもの成長より、世間体の喜来もあった。飾る手間を思えば、ケースに入ったのがいい。毎年のこと、どっと疲れてしまう。
人形には、魂が宿るとも云うが、大切にして持っていると、生きたように感じるもの。不思議なことも起きるもの。それを感情に任せて壊したり、或いは焼き捨てるなどしないように心がけたい。どんな人形にも作った者の想いがある。手に取るのは通じ合うから。
鯉幟も、戦後直ぐには、紙の鯉だった。雨に、慌てふためき竿から下していた。最近のは、ナイロン製なので、期間中ずっと上げたままの家もある。休む暇もない鯉幟は、気の毒であるもの。桜も、夜桜見物に、提灯を点けていた頃は、風情があったものだが。
辛夷、木蓮、李、杏、ゆすら梅、何処を見ても満開状態。入学式には散っていよう。今晩から明日にかけて雨か?土日は天気かな・・・。いやいや、耳が痒いのよ。この天気予報は当るんです。お雛さまにお菓子を供えて食べる。甘酒ではなく、珈琲を飲んだ。
猫の病気予防に、枇杷葉茶がいいのよ。とリエさんに話しておいた。ロイはそれをちゃんと飲んだそう。毛に光沢が出てき、怪我にもいい。加えて、猫独特の尿臭がしなくなる。枇杷風呂に入れると、肌の状態が好くなってくるし、皮膚病にも効果が大きいのよ。
猫は、薬が嫌いだが、唯一枇杷葉茶は飲む。銀河は、特に花芽茶が好きだった。今も、毎朝お茶湯をしている。都会は、交通事故にも遭うが、病気の予防にはとても効果がある。枇杷酒を飲ませば、ひょっとして喋ったかもしれない。可なり、意志の相通はある。
立春過ぎに見つけた、海棠の蕾。季節外にあった、珍しさだが、異変を知らせていた。地震での津波の影響が、小さくて安堵した。