わかることは、視えない。見えないことは、思えない。思えないことは、不安にかられる。こういった連鎖反応によって、悪循環を作り出し、宇宙の彼方へと心は翔ぶ。垣間見る、不思議な夢に、現を抜かし、両手の中に新しい命を抱く。
果たして、夢であったものか?或いは、時空が僅かにずれて、見えないものが、視えたことになるのか。とあることを、数人に話していたのが、その通りになったのだ。全く、根拠がないのでもないが、視えることは説明できないから。
この力は、きっと枇杷葉によって、パワーが与えられたように想える。この宇宙の、森羅万象の摩訶不思議なことが、何かに依って増幅されたり、減少されたりするのだろう。偶々、我が家の位置と、その超常現象との通り道とが、偶然にも重なったのだ。
非現実的なことが、何故わかるかは、自分にも予知できない。突然、フラッシュが集れたように光って、一瞬視える。覚えている時もあれば、記憶に留めないこともある。時間の隙間を潜り抜けていく不気味さは、捉えどころがない。
能力の大きさや深さには、さしたる意味はないように思うが、真意はわからない。今以って謎である。キャリーのように、増幅される力が、念動力があれば、原発の電源を入れさせないだろう。結集する力が、あれを閉じ込められるように。
夕空の眺め。空気の澄んだ宇宙に、悠然と浮かぶ惑星。