2006-0917-yms117
かがり火が池の底まで照らすから
辛いわが身を隠せないわね 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書に「おほやけごとに言ひまぎらわすを、大納言の君」。表向きの賀歌を詠んではみたものの、大納言の君(例によって、平安貴族の姻戚関係は複雑だが、簡単に言うと、道長の姪)は、そのことにはあまり関心がなく、ご自身の映り具合が気になる様子。(平王クも参照して) 平王ク歌番号068。
¶まばゆき(目映ゆき)までの=「眩しいまでに明るい」。それに引きかえわが身は、と含意する。
□紫117:すめるいけの そこまでてらす かがりびに
まばゆきまでも うきわがみかな
□悠117:かがりびが いけのそこまで てらすから
つらいわがみを かくせないわね
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