■現代詠も、しばらく想像の世界に遊ぶ。「まことにあるにはあらず、譬[たとへ]な
り」(八雲御抄3、岩波版所引)。いくら往時でも、とは思うのだが・・・。星合の歌も
つい欲張って3首になってしまった。現世(うつしよ)も立秋過ぎ。
【略注】○藤原公経(きんつね)=西園寺公経。太政大臣。百人一首「花さそふ嵐
の」の作者。
【補説】妻問い婚について。万葉以来、夫が妻のもとへ通う婚姻形態がふつうであ
った。これを妻問い婚という。だから天の川の歌でも、川を渡るのは彦星で
あり、織姫星のもとで一夜を過したあと、明け方に戻ることになっている。こ
のさい、舟へ乗るか橋を歩くかは、作者の考えによる。
なお本歌は、時系列的に不整合と思われるが、この点について、全集三書
とも全くふれていない。ここでもメモにとどめる。小学版の解釈は、「作者が
秋の夜の涼風の橋を眼前にして星合の夜を思う。」
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