百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

中国から贈られた書⑲

2008-12-07 18:15:50 | Weblog

  12月7日  (日) 
                         平成17年1月1日より 1,437日目
                                       歩いた歩数      その距離
                         本日           14,240歩          9,968m
                         総計   20,129,461歩  14,090,623m
   北京より西安・蘭州・西寧・敦煌・哈蜜・吐魯番・ウルムチ・を経て喀什(カシュガル)に向かう後364,527m

                  

 この書は青海省西寧市の「青海医学院付属医院」の副教授趙成忠先生から頂いた物。先生は1993年長野県と青海省が提携した「山岳高度医学研究」で飯山日赤に医学研修に来られた。先生と私は半年の研修ですっかり肝胆相照らす仲となった。先生は1993年11月帰国した。その折、私の芳名簿に次のような言葉と七言絶句を〔書贈}として残された。

     中日友好如信濃千曲川 美好未来勝似飯山美景 

  惜別 東渡扶桑学芸精 開国他郷似家中 満山紅葉威如火 離及衆発惜別情 

 その後、共に接遇した川口理事は趙先生の紹介で青海省に渡り日本語の指導に努めていた。私は邯鄲に「きのこ培養」の件で招かれて居て、偶々チベット仏教のタール寺の祭礼の便りを聞き、西寧に川口理事を訪ね趙先生に再会することができた。この書はその折に頂いた書だ。

 趙先生はその後、西寧の付属病院を去って、発展著しい深圳市に移ったと聞いた。趙先生が日赤に居て日本の医学を評して言った忘れられない言葉がある。

 「日本では病名は機械が決めている。中国では医者が決めている」と。中国では患者の病名は医者の経験で判断しているが、日本の医者は医療機器から出る資料に頼っているのでいつまで経っても自信を以って判断できないのではないかと言いたかったようだった。今度は趙先生が深圳で機械漬けになっているやら・・・。

 私は趙先生との繫がりで青海省を知り、西寧を訪ね、タール寺でダライラマに匹敵するチベット仏教の活佛の接待を受け、大きな曼荼羅図のご開帳に出会い、青海湖を観、鳥島を見、漢民族でない中国の生活にも接することができた。今この歳になって、一人の人との縁でこんなにも思いがけない展開をするもんかとしみじみ回想して居る。