百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

中国から贈られた書⑱

2008-12-06 17:46:10 | Weblog

    12月6日  (土)  ①
                         平成17年1月1日より 1,436日目
                                       歩いた歩数      その距離
                         本日           15,239歩        10,667m
                         総計   20,115,221歩  14,080,655m
     北京より西安・蘭州・西寧・敦煌・哈蜜・吐魯番・ウルムチ・を経て喀什(カシュガル)に向かう後374,495m     

                                    
                                    高主精一先生大雅                                     

  東海旭日一輪開 高主老人渡海来 自古黄山好佳客 中日友誼伝千載

 これは私のために作られた七言絶句で憧れの連峰”黄山”の地黄山市黄山区から贈られた書だ。何時頂いたのかわ今は思い出せない。

 安徽省科学技術委員会から「黄山区観光果樹園の開発」について求められた。飛び上がるほど驚いたが嬉しかった。荷物は重いが憧れの黄山からの指名に心が躍った。

 上海から安徽省の省都〔合肥〕までは航空機で、それからは全て乗用車だった。折からの長江は歴史的な大洪水で周辺の農地は湖と化していた。惨状というよりは天然の偉大さを観る思いだったし、案内人はわざわざそれを私に見せたかった様にさえ思った。

 黄山の案内は黄山人事局だった。美しい仙峡にキュウイの果樹園が造営されていたり、立派な舗装道路が出来ていたりしたのが先ず気に入らなかった。何日かの視察の後、私の構想を述べた。

 先ず〔観光案内地図〕に文句をつけた。黄山地区が地図の裏口に描かれ、それも霞の中に描かれていたからだ。それから黄山を訪ねる者は登る前に果樹園に寄る者があるか?下山してから果樹園を訪れる者があるか?黄山に滞留するために〔温泉開発〕を提案した。そして黄山区に観光果樹センターを作り、区内の”郷の農民”に特色ある果樹園を経営させ、観光客の希望のまま、センターが案内する。センターは年中無休で〔イチゴ栽培〕をし、その販売をすべきだ。仙境は開発すべきではない。ケーブル駅の周辺のキュウイフルーツ開発は大いに造成すべきで、長期の貯蔵と熟成の為の〔大冷蔵施設〕を造り販売と観光を兼ねた基地とすべきだと構想を述べた。

 行政は、果樹園の経営は農民に任せ、センターと冷蔵施設の管理をする。農民には農業簿記の基本を教育すべきだと言ったら、私の構想と中国側の構想が余りにもかけ離れていてビックリしていた。黄山では一週間に亘り心行くまで案内してもらい,心のこもった接待を受け、心から感謝している。

 後日飯山市の友好訪中団と訪れたとき、区長は出張予定を変更して歓待してくれた。そして全員に土産の銘酒と共に”栄誉証書”まで呉れた。挨拶の中で「貴方の構想は高く評価されました〕と言われたが、実現されたかどうかは確認していない。私の構想が何処まで生かされたかを見に、もう一度訪ねて行って見たいと思っている。