10年11月29日 月曜日 11/29・各社社説
昨日は沖縄知事選が行われたので、全社沖縄知事選の社説だと思ったが沖縄関連は4社だった。
昨今の中国や北朝鮮の出方を見ると沖縄米軍基地は重要だと感じる。日本の政府ももたもたせずに沖縄基地問題を重点的に早急に解決すべきではないだろうか。
その他重複している社説は台湾の選挙関連が2社・北朝鮮関連が2社だった。
朝日新聞(社説)
その1
沖縄知事選―重い問いにどう答えるか
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沖縄県知事選で、保守系の現職仲井真弘多氏が、革新系の前宜野湾市長伊波洋一氏を破り、再選された。
普通の首長選とは意味合いが大きく異なる選挙戦だった。県政の課題を超え、「沖縄対ヤマト」という険しい対立構図が色濃く打ち出されたからだ。
日米両政府と本土のすべての国民は沖縄が突きつける重い問いに今度こそ真剣に向き合わなければならない。
その2
台湾市長選―対中関係の安定を選んだ
朝鮮半島と並んで北東アジアの「火薬庫」と呼ばれた台湾海峡の情勢を、また一歩安定に向かわせるような選挙結果となった。
2012年台湾総統選挙の前哨戦と位置づけられた先週末の5大市長選挙は、与党国民党が3市長の座を獲得した。一方で、野党民進党は全体の得票数で国民党を上回った。
連戦・国民党名誉主席の長男である党幹部が投票日前夜に銃撃されたことで、同情票が同党の候補者に集まったとみられる。とはいえ、08年に発足した馬英九(マー・インチウ)政権としては与党の面目を保ったといえよう。
読売新聞(社説)
沖縄知事再選 普天間移設の前進を追求せよ
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沖縄県が引き続き政府と連携し、米軍普天間飛行場の県内移設にも含みを残す――。それが県民の選択だった。
沖縄県知事選で、現職の仲井真弘多知事が再選された。米軍普天間飛行場の国外移設を主張していた新人の伊波洋一・前宜野湾市長は及ばなかった。
これで、普天間飛行場を名護市辺野古に移設するとした5月の日米合意の早期進展が期待できるわけではない。知事は県外移設を求めているうえ、名護市長も受け入れに反対しているからだ。
クロマグロ 乱獲防止へ重要な日本の役割
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大西洋と地中海のクロマグロを管理する国際委員会はパリで開いた年次会合で2011~13年の漁獲枠を今年より4%減らすことで合意した。
40%減となった前回と比べると削減幅は小幅にとどまったが、漁獲枠のさらなる削減を求める声は欧米などで根強い。大西洋産クロマグロの資源減少に歯止めがかからないからだ。
毎日新聞(社説)
沖縄県知事選 首相は普天間現実策を
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沖縄県知事選で現職の仲井真弘多氏が伊波洋一前宜野湾市長らを破って再選された。最大の焦点は米軍普天間飛行場の移設問題だった。選挙戦では、伊波氏が「国外への移設」を主張したのに対し、仲井真氏は「県外移設」を公約にした。
同県名護市辺野古への移設を盛り込んだ日米合意の履行を掲げる政府内には、仲井真氏がかつて条件付きでこれを容認する姿勢であったこと、選挙戦で「県内移設反対」と明言しなかったことから、事態の進展に期待をかける向きがある。
が、情勢はそれほど甘くない。
大相撲 不祥事も納めの場所に
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1年納めの大相撲九州場所は横綱・白鵬関が優勝決定戦の末、9年ぶりの平幕優勝を目指した前頭9枚目の豊ノ島関を破り、14勝1敗で5場所連続17回目の優勝を飾った。
産経新聞(社説)
介護保険改革 財源論議回避は無責任だ
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厚生労働相の諮問機関である社会保障審議会の部会が、平成24年度の介護保険制度改革の意見書をまとめた。
高齢化が進み、介護保険の利用者は増加の一途だ。サービスの使い勝手や介護職員の待遇改善なども急務である。そのためには、いかに費用を工面し、誰がどう負担するかが今回の見直しの焦点だったが、結果は踏み込み不足と言わざるを得ない。
対北非難決議 菅政権も断固たる制裁を
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韓国・延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮を非難する決議が衆参両院の本会議で、与野党の全会一致で採択された。「無差別とも呼べる砲撃」を「言語道断の暴挙」と指弾し、新たな対北制裁や国際的圧力の強化を求めている。
日経新聞(社説)
宙に浮く普天間問題をどう打開するか
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米軍普天間基地の移設問題が日米の最大の懸案になるなか、沖縄県知事選で現職の仲井真弘多氏が再選を果たした。
日米両政府は普天間を同県名護市辺野古に移設することで合意している。仲井真氏も当初は県内移設の受け入れに含みを持たせていた。
しかし、日米合意への反対論が県内で根強いこともあり、知事選前になって県外移設を求める姿勢に転じた。移設に必要な公有水面の埋め立ての許可権限は知事が持っており、このままでは辺野古移設の実現はさらに難しくなってしまう。
新常用漢字は柔軟に使おう
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「憂鬱」「真摯」もOK――。常用漢字表が29年ぶりに改定され、30日から使われる。新聞でも、これまで振り仮名を付けていた幾つかの言葉を漢字だけで使うようになる。
東京新聞(社説)
緊迫 朝鮮半島 北は警告を軽くみるな
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北朝鮮による韓国延坪島砲撃への対応が二十八日、急展開をみせた。米韓は合同軍事演習を始め、中国は緊急の「六カ国協議」を呼びかけた。今は南北の衝突拡大阻止に総力を傾けたい。
米韓演習は朝鮮半島西の黄海で四日間の日程で始まった。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」とイージス艦などが参加。七十機余の艦載機と巡航ミサイルを備え北朝鮮全土を射程に収める。
台湾5大市長選 語られない争点の重さ
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次期総統選の前哨戦といわれた台湾の五大市長選は国民党が台北など三都市を制した。中国との関係は争点とされなかったが、野党民進党が得票率で国民党を上回ったことは、その重みを示した。
二十七日に行われた五都市市長選で与党国民党が台北、新北、台中の三市で勝利し、南部の台南、高雄の二市は民進党が制した。
五都市は人口で台湾の約六割を占め、いずれも国民、民進両党の事実上の一騎打ちになった。台北、新北では二〇一二年の次期総統選に出馬が予想される民進党の有力候補が国民党候補に挑んだ。
月曜日 11/29・朝日朝刊・政治面切り抜き
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昨日は沖縄知事選が行われたので、全社沖縄知事選の社説だと思ったが沖縄関連は4社だった。
昨今の中国や北朝鮮の出方を見ると沖縄米軍基地は重要だと感じる。日本の政府ももたもたせずに沖縄基地問題を重点的に早急に解決すべきではないだろうか。
その他重複している社説は台湾の選挙関連が2社・北朝鮮関連が2社だった。
朝日新聞(社説)
その1
沖縄知事選―重い問いにどう答えるか

沖縄県知事選で、保守系の現職仲井真弘多氏が、革新系の前宜野湾市長伊波洋一氏を破り、再選された。
普通の首長選とは意味合いが大きく異なる選挙戦だった。県政の課題を超え、「沖縄対ヤマト」という険しい対立構図が色濃く打ち出されたからだ。
日米両政府と本土のすべての国民は沖縄が突きつける重い問いに今度こそ真剣に向き合わなければならない。
その2
台湾市長選―対中関係の安定を選んだ
朝鮮半島と並んで北東アジアの「火薬庫」と呼ばれた台湾海峡の情勢を、また一歩安定に向かわせるような選挙結果となった。
2012年台湾総統選挙の前哨戦と位置づけられた先週末の5大市長選挙は、与党国民党が3市長の座を獲得した。一方で、野党民進党は全体の得票数で国民党を上回った。
連戦・国民党名誉主席の長男である党幹部が投票日前夜に銃撃されたことで、同情票が同党の候補者に集まったとみられる。とはいえ、08年に発足した馬英九(マー・インチウ)政権としては与党の面目を保ったといえよう。
読売新聞(社説)
沖縄知事再選 普天間移設の前進を追求せよ

沖縄県が引き続き政府と連携し、米軍普天間飛行場の県内移設にも含みを残す――。それが県民の選択だった。
沖縄県知事選で、現職の仲井真弘多知事が再選された。米軍普天間飛行場の国外移設を主張していた新人の伊波洋一・前宜野湾市長は及ばなかった。
これで、普天間飛行場を名護市辺野古に移設するとした5月の日米合意の早期進展が期待できるわけではない。知事は県外移設を求めているうえ、名護市長も受け入れに反対しているからだ。
クロマグロ 乱獲防止へ重要な日本の役割

大西洋と地中海のクロマグロを管理する国際委員会はパリで開いた年次会合で2011~13年の漁獲枠を今年より4%減らすことで合意した。
40%減となった前回と比べると削減幅は小幅にとどまったが、漁獲枠のさらなる削減を求める声は欧米などで根強い。大西洋産クロマグロの資源減少に歯止めがかからないからだ。
毎日新聞(社説)
沖縄県知事選 首相は普天間現実策を

沖縄県知事選で現職の仲井真弘多氏が伊波洋一前宜野湾市長らを破って再選された。最大の焦点は米軍普天間飛行場の移設問題だった。選挙戦では、伊波氏が「国外への移設」を主張したのに対し、仲井真氏は「県外移設」を公約にした。
同県名護市辺野古への移設を盛り込んだ日米合意の履行を掲げる政府内には、仲井真氏がかつて条件付きでこれを容認する姿勢であったこと、選挙戦で「県内移設反対」と明言しなかったことから、事態の進展に期待をかける向きがある。
が、情勢はそれほど甘くない。
大相撲 不祥事も納めの場所に

1年納めの大相撲九州場所は横綱・白鵬関が優勝決定戦の末、9年ぶりの平幕優勝を目指した前頭9枚目の豊ノ島関を破り、14勝1敗で5場所連続17回目の優勝を飾った。
産経新聞(社説)
介護保険改革 財源論議回避は無責任だ

厚生労働相の諮問機関である社会保障審議会の部会が、平成24年度の介護保険制度改革の意見書をまとめた。
高齢化が進み、介護保険の利用者は増加の一途だ。サービスの使い勝手や介護職員の待遇改善なども急務である。そのためには、いかに費用を工面し、誰がどう負担するかが今回の見直しの焦点だったが、結果は踏み込み不足と言わざるを得ない。
対北非難決議 菅政権も断固たる制裁を

韓国・延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮を非難する決議が衆参両院の本会議で、与野党の全会一致で採択された。「無差別とも呼べる砲撃」を「言語道断の暴挙」と指弾し、新たな対北制裁や国際的圧力の強化を求めている。
日経新聞(社説)
宙に浮く普天間問題をどう打開するか

米軍普天間基地の移設問題が日米の最大の懸案になるなか、沖縄県知事選で現職の仲井真弘多氏が再選を果たした。
日米両政府は普天間を同県名護市辺野古に移設することで合意している。仲井真氏も当初は県内移設の受け入れに含みを持たせていた。
しかし、日米合意への反対論が県内で根強いこともあり、知事選前になって県外移設を求める姿勢に転じた。移設に必要な公有水面の埋め立ての許可権限は知事が持っており、このままでは辺野古移設の実現はさらに難しくなってしまう。
新常用漢字は柔軟に使おう

「憂鬱」「真摯」もOK――。常用漢字表が29年ぶりに改定され、30日から使われる。新聞でも、これまで振り仮名を付けていた幾つかの言葉を漢字だけで使うようになる。
東京新聞(社説)
緊迫 朝鮮半島 北は警告を軽くみるな

北朝鮮による韓国延坪島砲撃への対応が二十八日、急展開をみせた。米韓は合同軍事演習を始め、中国は緊急の「六カ国協議」を呼びかけた。今は南北の衝突拡大阻止に総力を傾けたい。
米韓演習は朝鮮半島西の黄海で四日間の日程で始まった。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」とイージス艦などが参加。七十機余の艦載機と巡航ミサイルを備え北朝鮮全土を射程に収める。
台湾5大市長選 語られない争点の重さ

次期総統選の前哨戦といわれた台湾の五大市長選は国民党が台北など三都市を制した。中国との関係は争点とされなかったが、野党民進党が得票率で国民党を上回ったことは、その重みを示した。
二十七日に行われた五都市市長選で与党国民党が台北、新北、台中の三市で勝利し、南部の台南、高雄の二市は民進党が制した。
五都市は人口で台湾の約六割を占め、いずれも国民、民進両党の事実上の一騎打ちになった。台北、新北では二〇一二年の次期総統選に出馬が予想される民進党の有力候補が国民党候補に挑んだ。
月曜日 11/29・朝日朝刊・政治面切り抜き
