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インテル・ノキア連合軍結成Two Big Beasts Together

2009-06-24 | IT・科学技術
2009年6月24日(水)

世界のPCのマイクロプロセッサーの80%のシェアを誇るIntelと、携帯電話市場に最大メーカーとして君臨するNokiaが、次世代携帯型PCの開発で提携すると発表した。しかし、今回の発表では、「何を共同開発するか」に関して具体的な、製品イメージは示されなかった。

Financial Timesは この「両雄(two big beasts)が手を組むというのは、それぞれの市場における地位維持に対する不安が動機なのか、協力してもっとうまく獲物を刈ろうとする動機なのか」と論評している。Smartphoneに代表されるように、携帯端末と小型PCが機能と大きさで接近し、境界線があいまいになってきた今日、「両雄」としておのおの市場のトップだと安穏としてはおれないという状況が、今回の両社の提携の底流にある。

中でもAppleは次世代製品として、自社で内作する(in-house)チップをベースに、i-Phoneよりは大きいスクリーンを持つ「タブレット」を実験中と伝えられている。そして'Mids'と総称される、大きさでは中間に位置するインターネット端末が、多くのメーカーで開発が進められている。

Intelは、2006年に、競合する英国のArm社の設計する携帯用チップに、チップの大きさや使用電力量ではるかに及ばないことが明らかになった時点で、チップ開発プロジェクトを放棄し、5000億円を償却したという苦い歴史を持っている。(現在携帯用チップでは、Qualcomm社とTexas Instrumentが市場を押さえているが、そのチップの設計はArm社のものである) Intelは、2011年の導入を目指して、現在、Atomと名づけられたSmartphoneのチップを開発中であり、その再挑戦の成否が、注目されている。世界最高級の頭脳が集まり、惜しみない資本投下が続く、mobile+computing+brousing分野の競争はますます激しさを増している。