ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

バタイユ月間始まる

2006年02月20日 | 読書
 去年の夏にはバタイユ月間が既に終わっていないといけないはずだったのに、とうとう冬までずれこみ、下手をするともう春が来るのである。月日の経つのは早い、あせる。

 曽根朗さんにエールを頂戴してわざわざ卒論のバタイユ論のアップまでしていただいたのに今までのびのびになって申し訳ない思いでいっぱいだ。

 今のところ読み終わったのは『バタイユ入門』(酒井健著)と『マダム・エドワルダ バタイユ作品集』(「眼球譚」「マダム・エドワルダ」「死者」「エロティシズムに関する逆説」「エロティシズムと死の魅惑」収録)だけ。

 酒井健さんの『バタイユ入門』は読みやすく分かりやすくおもしろく、かなりお奨めの入門書だ。できれば久しぶりにbk1に書評投稿したいと思っている。

 これを読んでからバタイユの小説を読んだから、たいへん理解しやすかった。いえ、バタイユの小説じたいは決して難解なわけではなく、絶句するような猥褻な描写が続いて目が点になるのだが(特に「眼球譚」)、「なぜバタイユはこんな話を書いたのか?」という「謎」を解くヒントになるのだ。
 バタイユにとって眼球は、病床にあった父の姿を彷彿とさせるものだ。バタイユの父は梅毒によって全身が冒され、目が見えなくなって時々白目を剥いていたという。最後は発狂して亡くなったそうだが、その壮絶な病状がバタイユの作品に色濃く影を落としている。

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