大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 5月13日 武田信玄

2018-05-13 09:57:19 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 5月13日 武田信玄






 今日は、甲斐の虎と言われた武田信玄が亡くなった日です。(1573年5月13日)
武田信玄は、風林火山の旗印のもと、越後の上杉謙信と五度にわたって川中島で戦いつつ信濃を平定し、都へ上洛しようとしました。
しかし、上洛の途上、三河で病を発し信濃で病没しました。
 そして、息子の勝頼に対して「自分が死した後は上杉謙信を頼れ、また三年間、喪を秘せ。」と言い残したと言われています。



   風林火山


 其疾如風   疾(はや)きこと風の如く 
 其徐如林   徐(しず)かなること林の如く
 侵掠如火   侵掠(しんりゃく)すること火の如く
 不動如山   動かざること山の如し














    よく出てくる“武田信玄”






 高野山成慶院所蔵の長谷川等伯筆「絹本著色武田信玄画像」という壮年武将像を描いた肖像画がある。
その肖像の中にある人物は、両鬢が薄く入道頭で角度によれば剃髪した人物にも映る。また、丸顔で恰幅がよく体格は老齢に近いにもかかわらず健康的である。
 この肖像の像主は甲斐国の武田信玄を描いたものとされているが、近年では藤本正行により像主問題に疑義も提唱されている。
像主問題に関しては守屋正彦など信玄像主説を支持する見解も健在であるが、藤本は武田菱の家紋が描かれておらず、また39歳を数えて出家して以降、信玄は肖像を残さなかった等の点を指摘し、畠山氏の家紋も記され等伯と能登にゆかりがあることからも畠山義続を描いた可能性を提唱している。

















☆今日の壺々話














水洗トイレ





 信玄の躑躅ヶ崎館には、裏から流れる水を利用した水洗トイレがありました。

「 信玄さん、信玄さん、信玄さんは何処ですかァ~?
謙信の動きが不穏ですよォ~。」
「 わしは、山じゃ、山にいるぞ。」
「 山って・・・。
山なんて、何処にもないじゃないですか。
何処にいるんですかァ~?」
「 ここじゃ、ここじゃ。」
「 あれっ、トイレから声がするぞ。」
「 気付いたか、ここが山じゃ。」
「 え~、まだ若いのに、もうボケてしまったんですか?
ここは、トイレですよ。」
「 だから、ここは山なんだって!」
「 ???」
「 山には常に、草木(臭き)が絶えぬ。
ムフフフフ、受けたかな・・。」
「 座布団三枚!」

信玄が言った洒落のひとつです。
洒落者の信玄は、このトイレを書斎としても使っていました。
























江戸時代の小話







ある日、武田信玄から、上杉謙信に短歌が届きました。

「 杉枯れて 竹たぐひなき あしたかな 」
    (上杉は枯れて、武田が無敵になっているだろう)

上杉謙信は、それに濁点をつけて、送り返したと言います。

「 杉枯れで 竹だくびなき あしたかな」
    (上杉は枯れずに、武田は首が飛んでいるだろう)
























信玄





 ある日、武田家に仕えたいという牢人がやって来た。
そこで重臣たちが面接すると、かなりの才人であることがわかった。

「 こいつは掘り出し物だ。きっと御家の役に立つであろう。」

ということで彼らは信玄にこの牢人のことを話した。

「 とても優秀な男です。なんとしても召抱えるべきです。」
「 ふ~ん、お前たちは皆同じ意見なのか?
そうか、じゃあ召抱える前にどんな男かこっそり見てみようか。
その男に食事を出してやれ。」

 そして信玄は隣の部屋から男の食事している様子をチラッと見ると、すぐに自分の部屋に戻った。

「 どうですか、なかなかよさそうでしょう?」
「 あの男は登用しない。」
「 は?」
「 あれは牢人じゃないな。牢人はあんな食い方はしない。
いいとこの大名の、しかもそれなりに地位のある家臣だろう。」
「 なんですとっ!?」

驚いた重臣たちは牢人のところに素っ飛んで行き、締め上げた。

「 おい貴様、よくも我らを謀ったな!どこの家中の者だ!」
「 ひぃっ、わ、私は○○家の者です~。」

その男は都周辺の大名の家来だった。
信玄の推理通りだ。
重臣たちは恐縮しながら信玄のもとに戻ってきた。

「 ハッハッハ、だから常々言ってるじゃないか。
全員が百点満点をつけるような人間にろくな奴はいない、ってな。」























甲冑は大切






 小田切所左衛門と言えば武田家などに仕え、小牧長久手の合戦において上半身裸で槍合わせをしたことなど、当時有名な勇者であり、後には斉藤伊豆入道道仁などと名乗った。

 さてこの小田切、大坂の役の頃は前田家に仕え、冬の陣では真田丸攻めに加わっていた。
ある時、真田丸より前田軍に向かって、一斉射撃が行われた。
すると…、

小田切「 ん…?」
同僚「 おや小田切殿、どうかいたしたか?」
小田切「 さっきの射撃の弾が、頬に当たった。」
同僚「 !?」

小田切、表情も変えずに頬から銃弾をほじくり出した

「 ほらこれだ、全く危ないところだった。」

いやいやいや、危ないとかじゃなくて当たっているだろ!?
唖然とした同僚たちにその弾丸を見せていたとき…、

ドドドドド

再び真田丸より射撃!その瞬間小田切の眉間から、血が流れた!
またも銃撃が当たったのだ!しかも眉間に!!

青ざめる同僚たち!…が、小田切はまたもや、何でも無いような顔をして手を頭にやると、額から弾丸をほじくり出し、

「 あーあ、また当たっちゃったよ。
こういう事があるから甲冑って大切なんだよね。
そうそう、俺が今つけてる鎧って武田信玄から頂いたものでさ…。」

いやいやいやいやいや、甲冑関係ないところにあたっているだろ!
しかも何あさっての方向の自慢話をしているんだ!?
前田家の同僚たち、すっかり呆れ返っていたとか。

そんな小田切所左衛門さんからの教訓、

「 甲冑は大切!」

裸で合戦に出たり頭で銃弾受け止めている人が言っているんだから間違いはないのだ。
多分。





















戦国時代のなぞなぞ







 ある戦陣でのこと。
武田信玄の小荷駄奉行、内藤修理、どうも暇だったらしく、わざわざ寺尾豊後を使いにして、馬場美濃守の所に、なぞなそを送ってきた。

「 『待つ宵に 更け行くかねの声聞けば あかぬ別れの 鳥はものかは』

(あなたが来るのを心焦がれて待っている夜、夜更けを知らせる鐘の音を聞くと、
まだ夜の明ける前、鳥が囁いている時(朝チュン)、あなたが帰ってしまう事も思い、
心苦しくなってしまいます。)

さて、これが表す動物を答えよ。」


しかし流石は馬場美濃守、これをたちまち解いたと言う。


さて、この内藤修理からの挑戦、君には解けるかな!?m9(・∀・)ビシッ
ヒント:この詩の作られた平安時代らしい雅な答えです。




うーん、「月」を待つ生き物ってことでフクロウとか松虫とか?
ムネン、アトハタノム・・・


夜が明けると帰る訳だから月が象徴する生き物で兎とか?


平家物語からの引用だから蛍とか?


 ここいらで正答いいのかな?
これは、来るまで待ち切れず憂い、離ればなれになるのも憂い
当時、移動は牛車だったので、

来る間憂し→車牛
離れ憂し→離れ牛

ってことで牛だそうです。























インタビューよろしいですか?








:インタビューよろしいですか?
織田 いいよ、これから切腹だからあんまり時間取れないけどね(苦笑)。

:謀反を起こされてしまったが。
織田 まあね、こればっかりはしょうがないよね。戦国時代だからね。

:随分サバサバしているが?
織田 いや、人間五十年みたいなとこあるからね。俺も49だし。そろそろいいかなって気はしてるよね。はっきりいって。

:明智光秀の謀反は予想していたのか?
織田 してたかしてないかっていったら、してないよねさすがに(笑い)。 まあキンカンなら是非もなしみたいなのはあるけどね、はっきりいって。

:なぜ謀反を起こされた?
織田 いや、それはわからないよね。理由まではね。キンカンならやりかねないよねってだけで。

:今後天下は誰のものに?
織田 それも難しいよね。ただサルじゃねえかなって気はするよね。つーかアイツが炊きつけたんじゃねえのかってちょっと思ってるけどね(苦笑)

:最後に一言
織田 まあ火も迫ってるしね、特にないけど、ただ比叡山のみなさんにはちょっと悪いことしちゃったかなみたいなね。俺も若かったし、やりすぎちゃったかなみたいなとこはあるよね。
こんなもんでいいかな?敦盛舞うからそこ空けといてね。























果心居士







 松永久秀が多聞城にいた頃の話である。
この城には果心居士が、寄宿していた。
久秀は暇さえあれば、その果心と語って楽しんでいた。
そんなある晩のこと、

「 わしはこれまで一度も恐ろしい目に遭った事がない。
たとえ戦場で自刃を交えても恐怖を感じた事がなかった。
一度、恐怖というものがどんなものか知りたいので、おぬしの幻術で試してくれぬか?」

すると果心は人払いをし、灯りも消して、刀のたぐいも側に置かず、部屋の中に久秀一人をポツンと座らせた。
 その後、果心が広縁を歩いて庭先まで出ると、にわかに月が曇りだし、なまぬるい風が吹き、さすがの久秀も、どうなるのかと薄気味悪くなるような雰囲気になった。
 久秀が闇の中に目をこらしていると、広縁にたたずむ人がいた。
すかして見ると、細くやせた女が、長い髪を振り乱しながら、久秀の前まで歩いてきて、向かいあって座った。
久秀が、

「 お前は誰だ?」

とたずねると、その女は大きなため息をして、苦しそうな声で、

「 今宵は誰もそばにいないようですから、ご一緒にお話でも致しましょうか。」

久秀に語りかけた。
 その声を聞いて久秀はびっくりした。
5年前に病死した妻の声だったからである。
久秀はあまりの恐怖にたえられなくなって果心に、

「 やめよ、もうよい。」

と叫んだ。
その悲鳴とともに、妻の幽霊が消え、果心の声に変わっていたのだった。
 久秀は幻術がこれほどまでに人の心をまどわすものかと関心したが、生涯でただ一度恐怖というものを味わって、久秀の身体はいつまでも小刻みの震えていたという。





















最上四天王






ある戦での名乗り



 《゚Д゚》 「 某、最上四天王が第一、楯岡光茂!」

 (・∀・) 「 同じく最上四天王、知恵伊豆こと志村光安!」

 (`Д´)  「 最上四天王、同じく剛勇無双!延沢満延!」

 (〃`Д´) 「 同じく最上四天王、槍の鮭延越前!」

 ミ゚Д゚彡 「 最上四天王、同じく中代比興里見民部!」





















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