日々の恐怖 4月17日 中古の家(3)
それでいろいろと思い出した俺は、友達にその話をしてみた。
ちょうどそれくらいのときに、ばったりその家を発見した。
まあ遠目からだったもんで、友達に、
「 たしかあそこだ。」
と教えた。
ビビリな俺はちょっと怖くなっていたので、すぐに、
「 帰ろう。」
と言った。
すると友達は住所だけ確認して、
「 おもしろい話聞いたら教えるわ。」
と付け加えた。
友達はずっと地元にいて、金融系の営業をしているので顔が広く、仕事でもわりと広範囲で動くため、
「 なんか聞けたらいいねえ~。」
と言っていた。
それからちょっとして去年の冬だ。
その友達から、
『 冬は帰省すんの?』
とメールが来た。
『 たぶんする。』
と返すと、
『 日にち決まったら教えて。
飲もうぜ。』
ということになった。
まあいつも帰省時に電話一本で会ってるし、家も近いのに、
” 何を今更・・・・?”
と思った。
結婚でもするんで、婚約者でも紹介するのかな?と考えていた。
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