ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

談春独演会@にぎわい座

2008年01月07日 | Weblog
横浜にぎわい座にて談春の会。
開口一番はこはる「小町」。新ネタか?咳がとまらずかわいそうだった。
そして談春、初夢と立川流新年会についてのマクラから「棒鱈」。談春の田舎侍の愛嬌あふれる表情、口調は永遠の愛されキャラ。「じゅうにかげち」の歌の「とな~」によじれる。
仲入後、談春のマクラは弟子に花札を教える話など。弟子からお年玉を奪い、それでこはるは病院に行けないとか。くわばらくわばら。そして「妾馬」。八五郎が紋付き姿を母親に見せに帰り、親子ケンカの果てに強気の母親がつい弱さを見せるところで涙。この緩急が談春のうまさ。お鶴の前で兄としてのふがいない自分をちょっと反省する姿、母親を思う姿に再び胸を打たれるが、これに追い討ちをかけるのが談春の都々逸。あの歌声を聞くと、どうしても涙がこぼれてしまう。また歌の文句がいい。

~今日の都々逸~
四国西国島々までも、都々逸は恋路の橋渡し
九尺二間に過ぎたるものは紅のついたる火吹き竹
羽織着せかけ行く先訪ね拗ねてたんすをせなで閉め
いっそ聞こうかいや聞くまいかたたむ羽織に紅の跡
よろしくと伝えて欲しいはあの方ひとり皆々さまとは世間体
逢えば気疲れ逢わねば気病み首尾に不首尾にやせる秋
蜩が鳴けば秋来る私は今日で三晩泣くのに来ない人
明けの鐘ごんと鳴る頃三日月型の櫛が落ちてる四畳半
まじないもみんなはずれておみくじまでも待ち人来たると嘘をいい
悪縁か因果同士か敵の末か添えぬ人ほどなお可愛い

終演後は馬車道にあるスープカレー屋「キャンディーロード」で夕食。本当は「あかベロベロの醤油漬け」が食べたかったのだが、都合良く「マグロのカルパッチョ」がメニューにあり、すかさず注文。牛すじのスープカレーがおいしかった。