ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

札幌最後の食事はやっぱりカレー

2010年07月28日 | Weblog
ホテルチェックアウトし、千歳に向かう前に軽く腹ごなし、ということで先日諦めたスープカレー屋ピカンティへ。メニューがなんとな~くマジックスパイス風で、どういうご関係?とちょっと興味をそそられながら、約20分待ちで店内へ。客層が、何故か不思議と外人(アジア系)が多い。きっとガイドブックに掲載されているのでしょうね。その割に接客はバリバリ日本語対応だったけど。基本のスープはあっさり系の「開闢」と濃厚系(日替り)。食傷気味の胃をねぎらうつもりで、「開闢」をセレクト。メイン具材に牛すじ煮込み、トッピングに愛別産プレミアマイタケをオーダー。待っている間に道産牛肉についてのアンケートご協力を、と手渡された紙に目を通すと・・・、へ~ぇ、北海道での牛肉消費量は極めて少ないのですね。全国で確か下から3番目だったような、2番目だったかな?とにかく意外な数字。普段は羊、なんですかね?そうこうするうちにきました、カレー。随分大きな器だな~とおっかなびっくりしていると、なんとドーナツのように、あるいはシャブシャブ鍋のように、円形で真ん中が隆起した形になっている(それでも量は充分多い)。具は旬の野菜たっぷり、アボカドが入っているのが嬉しいじゃぁないですか。昔神戸のホテルオークラに泊まった時、ルームサービスでお願いしたアボカドのカレーがおいしかった・・・あの時は撮影の後処理で外に食べに行く時間がなかったんだよね・・・折角神戸に滞在しているのに、寂しかったなぁ。牛すじは、個人的にはもっとトロトロに柔らかく煮込まれてスープに馴染んじゃっているぐらいの方が好きだけど、ここのは煮込みがちょい甘、これが唯一カレーのマイナスポイント。スープはあっさり系なだけにとってもサラッとしていて、もしかすると濃厚系の方がよかったかも、と微妙に後悔。とても複雑な、エキゾチックな風味、でも後味サッパリスッキリで、夏にピッタリ!並んだ甲斐はあったかな。

札幌3日目

2010年07月27日 | Weblog
今日は今回の旅のメインイベントである立川談春独演会の日!

ということで、午前中はの~んびり過ごし、ランチに「おばんざいとらや」へ出かける。札幌訪問の際は必ずといっていいほど食事に出かける「日本料理とらや」姉妹店の定食屋さんだ。おまかせ定食はA~Cの3種類、Bのホッケの味噌漬けも気になったけど、C定食のサバ味噌煮を注文。セットの揚げ浸し、素材の味を引き出す優しい味わい。味噌煮はこっくりした味噌がサバに絡まりご飯がすすむすすむ。追加で頼んだ茄子の味噌炒め、甘辛のしっかり味がトロトロの茄子にしみわたり絶品!
全体の印象としては、野菜は薄味、肉魚はしっかり味で価格面から考慮しても満足度は高い。ただ、料理が出るまで結構時間がかかる。女性が1人できりもりしているから?にしても、定食でこんなに時間がかかるのでは仕事の合間ランチには厳しいかも・・・。やっぱり「日本料理とらや」の方が断然美味しい(夜しか知らないけれど)し、料理も丁寧(そりゃそうだ)。残念ながら予約が前日までで、諦めざるを得なかったんだよね・・・。また次回。

まだまだ時間がたっぷりある、ということで、円山公園駅近郊のカフェ「森彦」へ。



古い民家を改装した店内はぬくもり感たっぷりの隠れ家風。ブドウの木が建物をすっぽり守るように包み込んでいて、なんだか微笑ましい気分になる。2階の席へ陣取り、オリジナルのブレンドとパイナップルシフォンを注文。コーヒーは私にはちょっと酸味が強すぎて苦手だったけれど、シフォンケーキは生クリームがついていないので、ケーキというよりむしろ蒸しパンみたい。ふんわりしたスポンジの食感にパイナップルの程よい甘味がアクセントになっていてなかなかおいしい。友人が頼んだチーズケーキ、これは絶品!札幌で食べたチーズケーキはどれもおいしかったなぁ。さすが乳製品の本場

そして花畑牧場大通り店へ。ここのキャラメルソフトクリームがすんごくおいしい、という評判の確認。先日、コンビニで購入した花畑牧場のキャラメル味カップアイスはイマイチだったので、どんなもんだろ~、と半信半疑だったが、ソフトクリームはおいしかった。舌触りが、なんというか、濃密で肌理が細かい。キャラメルもミルクも濃厚で、とっっってもクリーミーなんだけど、逆さ吊りにしても落ちてこないんじゃないかと思えるほど密度が高い=肌理につながっているのかなぁ。評判通りの美味しさだった。ただ、あのサンリオチックなファンシーな店内は居心地悪い・・・。対象年齢、低め設定なんですね

談春独演会@道新ホールは約700席完売!談春師匠高座入りを迎える拍手の熱さといったら、あぁ、皆さん談春師匠を待ち焦がれていたんだなぁ、ということがひしひしと伝わってきた。前座は春樹の「道灌」で、師匠は「粗忽の使者」、仲入り挟んで「船徳」と「小猿七之助」。人情噺でなくっても、観客のハートをしっかり掴み、会場は笑いの渦。小猿でグッと空気を静め、噺が進むにつれて会場内の温度が下がっていくような緊迫感で包まれる。もう皆手に汗握って聴いている、その雰囲気、一体感が如実に感じられた。札幌まで出かけた甲斐のある、思い出に残る会だった。


小樽でシーカヤック

2010年07月26日 | Weblog
3泊4日の北海道旅行ということで、5年ぶりにシーカヤックに挑戦。小樽からバスで20分程積丹半島方面へ、目指すは塩屋海岸だ。3時間のカヤックツアー、一番の見どころは本場カプリで見損ねた「青の洞窟」!今回はご家族連れ1組、ご夫婦2組、そして私の9人の参加者に対し、ガイドの方が3名付いてくれた。出発前に準備体操と漕ぎ方の指導を受けるので、初心者も安心



シーカヤックに乗っていて、一番の醍醐味は海との一体感!視線が低いので、そそり立つ崖のダイナミズムがとてもリアルに伝わってくる。水平線の彼方から海上を渡ってくる風の心地良さなんていったらもう格別!船では入れないような浅瀬にも楽々近づけるので、余すところ無く自然を満喫できる。







そしていよいよ目的地、青の洞窟です。



正確には洞穴というものだそうです。雲の多いお天気のため海の透明度はやや低め、とはいえ、洞窟の内部は神秘的なエメラルドブルー!



途中、休息のために上陸、磯遊びを楽しみました。ウニ、ヒトデ、ウミウシ、カニ、背中に白い豹紋がある小魚発見。子供も大人も大はしゃぎです





漕ぎ方が下手くそなので、腕と足がパンパンになってしまいましたが、全く疲れを感じさせない素晴らしいカヤックツアーでした。

シーカヤック、初心者の方が参加するならば冬はおそらくドライスーツ着用なので心配要りませんが、夏は水着もしくは濡れてもすぐに乾く素材のものがベター。カヤックが引っ繰り返ることは稀ですが、中に海水は入ります。おしりがびちょびちょになることは避けられないと思うので、少なくとも替えの下着は必要です。また、海を渡ってくる風は爽やかで涼しく、全身水着だと体が冷えてしまう可能性もあるので、調整可能な服装が安心。晴天時は陽射しギラギラなので、帽子必須です。

主催:Blue Holic 塩屋海岸
※ちなみに、今回掲載の写真はブルーホリックのガイドさんたちが撮影したものです


札幌へ

2010年07月25日 | Weblog
今日から札幌!

35度超えの暑さ続きの東京が嘘のよう、札幌駅から出るとちょっと肌寒い・・・。露出度が高い人達は、おそらく観光客、かな。駅北口から至近距離にあるベストウェスタンホテルフィーノへひとまずチェックイン。新参ホテルだけれど、コストパフォーマンス高。シングルはとっっっっってもコンパクトで小奇麗なビジネスホテルという印象だけれど(値段が安いから仕方がない)、プレミアルームは居心地抜群。札幌駅側に大きく採られた窓が開放感たっぷりで、スタイリッシュな調度品が高級感を演出。ちょっと安普請なところは目をつむるとして、このクラスのホテルでこれだけの部屋が用意されているということにホテルのプライドを感じさせるじゃあないですか!また是非利用したい。

今日は明日のシーカヤックのために前泊のつもりだったので、特に目的も予定もなく街をブラブラ。2条市場に面した寿珈琲にて1服。とてもこじんまりした、雰囲気のある店内。ブレンドナチュラルとプティ・フロマージュなるチーズケーキを注文。コクがありバランスが良く、味わい深いコーヒーもさることながら、このプティ・フロマージュが絶品!2口サイズのちっちゃなまあるいケーキが3つ。ふんわりしっとり、やわらかい甘味と酸味がふわっと口中に広がり、あぁ、溶けてしまいそう~~~。素早く店内を見回し、お持ち帰り用のケーキがあるかどうか確認してみたが、そういう雰囲気は感じられない・・・残念。いつか必ず裏を返します。

夕食はホテルから徒歩10分弱のスープカレーの店ピカンティを目指してはみたものの、店先には既に行列が。困ったなぁ、折角ここまで歩いてきたけど・・・。あ、じゃあ途中で見つけた店にしよう、ということで、ガンソトンコツスープカレーヒロチャンへ。白を基調としたカフェ風の店内には地元の人が数人。雑誌では見たことのないお店&トンコツ云々で、期待よりは不安の方が大きかったのだけれど、よい意味で裏切られた・・・。注文したオリジナルスープカレー(2辛)、すごく美味しい・・・。トンコツスープのおかげですか、コクまろカレースープに匙を入れたらもう止まらない。頭の中で「なんだこりゃ~」と繰り返し叫びながらパクパク平らげてしまいました。完全にやっつけられちゃった~

ジャワ更紗と阿里山茶

2010年07月24日 | Weblog
以前写真展で使わせていただいた目白の古民家ギャラリー「ゆうど」が、イベントのDMを送ってくださった。
会場は沼袋のシルクラブ。
こんなところにギャラリーがあるんだ~と思って出かけてみたら、とても立派な数寄屋風の一軒屋、佐藤明さんという建築家の方が設計されたそうだが、この方はクリエイティブディレクター佐藤可士和さんのお父様ですか・・・。シルクラブ、中野山田屋呉服店が母体だそうだ。
その建物の中に一歩足を踏み入れれば、涼しげで心地良い開放感たっぷりの空間に思わず溜息。一木一木厳選されたものを使っているのだろう、とにかく気持が良い。そして意匠もさりげなく、洗練されている。
1階はBIN houseのジャワ更紗と陶芸家石原稔久さんの作品の展示販売会、2階はティーコーディネーターであり、ゆうどの写真展で一緒にイベントを開催したペルーさんのお茶席が開催されている。更紗は1点ものの魅力的なものばかり、石原さんの作品もまるで出土品のような素朴な土の質感が素晴らしく、ペルーさんのお茶はご本人が台湾で直接買い付けてきた滅多にお目にかかれないものばかり・・・(しかも手作りのお茶菓子がセット、パイナップルケーキ美味しかった~)、と大変贅沢な展示になっている。
建築を見にいくだけでも十分楽しめる、素晴らしい展示です。しかも沼袋に・・・。会期残り僅かですが、お時間合う方はオススメです。

遠つ海がくれた布~BIN houseの世界
会期:7月25日~28日11時~18時
※但し、お茶席は25日19時~21時(この日は献灯会にちなんで蓮茶のみ)、26日11時~18時開催)

会場:シルクラブ
   中野区沼袋2-30-4
   www:silklab.com

立川談春独演会@西新井

2010年07月23日 | Weblog
午後は友人のデザイン事務所の1画を借りて、写真のスキャニング作業。終わって町に出たら、神楽坂はお祭りフィーバー!毎年恒例の阿波踊り、ですね。お囃子が賑々しく暑さに挫けそうな気持ちを支えてくれる。
そして出かけたのが西新井。ここまで来ると、東京といえども空が広い。駐車場も30分100円。おぉ~

春太がショートカットバージョンのようなスピーディーな「元犬」をやり、師匠は成城以来すっかり定着した「船徳」と「白井権八」。
今回の「船徳」は、船宿にやってくる客の登場以前の部分を大胆にカットしたバージョンだが、船乗りになったいきさつをサラっと徳さんに語らせる技が利いていた。揺れる船内で、火箱をめぐる客2人のお辞儀合戦は相変わらず会場大盛り上がり。絶妙の上下(カミシモ)の入れ替わり具合が笑いを増幅させる。何度聴いても素晴らしい。
「白井権八」は師匠らしいキリリとした空気が漲る噺。しかし、今日は暑すぎた。鈴ケ森で山賊を前に焚き火を背にした権八の妖刀が煌めくシーン、普段なら背筋が凍る場面なのに、36度超えの今日はイメージがついてこない・・・。噺と季節って、あんまり気にしないつもりだったけど、やっぱり多かれ少なかれ影響があるんだあぁ、と実感。と言いながら、やっぱり好きな噺。きっと他ではあまりない噺のカップリングなのかもしれないけれど、個人的には大満足だった。

マン・レイ展@国立新美術館

2010年07月22日 | Weblog
特別想い入れがあるわけでもないのだけれど、好きな作品もあるマン・レイ。「知られざる創作の秘密」というサブタイトルが気になって、久しぶりに乃木坂へ。美術館のカフェやオルセー展は混雑している様子、なのにマン・レイ展は客入りがちょっと寂しい。誰もが名前を知っていて、その作品に触れているかと思いきや、意外と一般的ではないのかな?おそらく作家の名前よりも、作品の方が一人歩きしているのでしょう。女性の背中のヌードにバイオリンがダブルイメージで写し込まれている写真(「アングルのヴァイオリン」)は、きっと多くの人が知っている、はず!



さて、この度の展覧会はその膨大な作品数に呆然とする。映像を含め、しめて410点!初期のニューヨーク時代、戦前戦後のパリ時代、そしてロス時代、と時系列でまとめられている。
サブタイトルが言うところの秘密に触れられたかどうかは疑問だけれど、ダダ~シュルレアリスムの香りが漂う作品は面白かった。
「回転扉」というタイトルの青いパンが装丁にくっついてる作品と、詩人の作品とマン・レイが撮った詩人の夫人のヌードがあしらわれた書籍のデザイン、時代を超えてカッコいい。チェスの駒もスタイリッシュ。
とにもかくにも、多才な人だったのでしょう。
写真を見に!という人には、歴史の授業として見に行くぐらいの方がいいかもしれません。
いわゆるマン・レイならこれ!という写真は今回は展示されていないです(あってもごく数点)。
未発表のカラー・ポジフィルムのビビッドな赤と透き通るような肌色はちょっとぞくっとします。
マニアックな展示内容だと思うので、あんまり美術に興味のない方は同時開催のオルセー展の息抜きとしてはいいかもしれません。
個人的には、マン・レイの作品を生み出すベクトルの数に驚愕した展覧会でした。

マン・レイ展




侮れない「干そば」

2010年07月21日 | Weblog
新潟出身の友人がお土産に買ってきてくれる「越後名物 苗場 秘蔵そば」。
おいしい干そばに巡りあったことがない私にとって、それはまるで奇跡の出会い!
ちゃんとコシがあって、風味もあり、喉ごしもよい。
付属のめんつゆもちょっと辛口で私好み。
家でおいしい蕎麦を食べられるなんて、とても貴重!
というか、下手な蕎麦屋より断然美味しい。
通信販売、やってるのかしら?

旭商事合資会社
新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戌422-2
TEL 025-765-2069(代)

そばは200gパックが2把入っている。
価格は不明。

○○○○○○○○○○○○○○○
友人より、通販について情報をゲット。
通販は行っているものの、200gパック2把+麺つゆセットは扱っていないそうです。
残念・・・。

所変われば品変わり・・・昆布茶

2010年07月16日 | Weblog
ギリシャ人の知り合いと、お茶について話していた時のこと。
「僕もよくお茶を飲んでいるよ。とくに昆布茶」
「へぇ、昆布茶!ちょっと塩辛いお茶でしょ?日本には似たような桜湯や福茶もあるよ」
「そうなんだ。それもキノコを漬けてつくる、プロバイオティクス飲料なの?」
と聞かれ、???
キノコ?微生物発酵??話が全然通じてない・・・、なんだそれは?とググってみたら、

紅茶キノコ:モンゴル原産。シベリアで伝統的に飲まれている発酵飲料。欧米ではKOMBUCHAと呼ばれる。20世紀に昆布茶と混同されたらしい、と記述があるではないか!日本では昭和40~50年代に流行したそうだが、マンゴー味やストロベリー味もあるらしく、どんな飲み物なのでしょう。

紅茶キノコのセルロースゲル、ナタデココがよく似た食品のようで。

山禅の蕎麦

2010年07月11日 | Weblog
桜台の蕎麦屋、『山禅』へ。
今回2回目の訪問、第一の目的はここの韃靼そば茶。これが特別おいしい。濃い山吹色のお茶から立昇る香りもすばらしい。他のそば茶では物足りなくなってしまう。
日曜日で、人気店だからきっと混むかな、と開店時間の17時目指して出かけたものの、まだ人影はなく、庭に面した窓際の席に通される。雨に濡れる風流な庭はホタルブクロの花が満開。ここの座敷はおばあちゃんの家に帰省した時のような、アットホームな雰囲気がある。接客も気さくで温かく、ほんわかムード。
そして蕎麦は鴨汁せいろを注文。ここの鴨は細切れになっているせいか、出汁がよく出ている。ほどよく辛めでおいしいのだが、やや濃い目。鴨汁せいろならやっぱり荻窪の「靍はし」か阿佐ケ谷の「ふるやま」の鴨つくねせいろかな。鴨つくねなんばんもとてもおいしい。