ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

茶通イベント!

2009年10月19日 | Weblog
広尾の中国茶専門店「茶通」さんのイベントに参加。会場は所狭しと茶器が並べられ、ペル先生のオリジナルブレンド東方美人茶やまめひこさんの手作りスイーツなど魅力的な商品の山に目がくらむ。7年ものの特別熟成東方美人茶を蓋碗で、標高2000mで採れた梨山茶の焙煎を茶壺で淹れることになった。
第1部で淹れた特別熟成東方美人は、封を切った瞬間芳醇な赤ワインのような香りが鼻をつく。これがお茶?今まで嗅いだことのない香りにまだまだお茶の世界の入口にも立っていない自分に気づかされる。本番前に、東方美人の定番の淹れ方、少し湯温を下げて85度で淹れてみる。すると味・香りともにこもったような物足りなさで、お茶の力を出し切れない。それでは、ということで思い切って熱湯で淹れてみる。まず香りに大きな変化、ブランデーのようにコクのある重い甘さがグッと立ち上がってくる。東方美人の特徴的な蜜香が、年月を重ねることでより深みを得たのといった感じ。1煎目はかなりパンチのある味で、ボトムがしっかりしていて深いところのレンジが広い。それが、煎を重ねるごとに丸みを帯び、名人芸のように安定していながら力強い存在感で迫ってくる。とても個性的な東方美人だ。
第2部の軽焙煎梨山茶は私にとって初めて淹れるお茶。とりあえず練習、3.5gの茶葉を熱湯で、浸出時間1分で淹れてみる。高山茶の凝縮された成分が全面に押し出されていて私には強過ぎる。ということで、本番は3gで、浸出時間は茶壺の状態から判断して淹れることにする。ローテーション1回目はお茶の達人のような方々が飲み手として席につかれたので、どうなることかと思いきや、お話しながらなんと湯沸かしポット1杯分のお茶を4人で飲み切ってしまった。それぐらい煎のきく、力のあるお茶。
続いて茶通オーナーによるお点前と闘茶の会。最初は文山包種と杉林渓と凍頂烏龍、次に文山と杉林渓の焙煎と焙煎なし、さらに文山の春茶、冬茶と杉林渓の春茶、冬茶というようにハードルが上っていく。そして優勝賞品は、展示会で用意されている商品の中からどれでも好きなもの!という太っ腹っぷり。
最後に、品評会形式でお茶を試飲。まずは杉林渓の春・冬茶を3g、3.5g,4g、4.5gと茶葉の量を変えたマグに沸騰した湯を注ぎ3分抽出したものを鑑定。こうすることでお茶と自分の好み、そのお茶に合う淹れ方の指標を見つけることができる。なかなか出来ない贅沢な、貴重な体験だった。