ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

バーン=ジョーンズ展

2012年07月16日 | ART
丸の内の三菱一号館美術館で開催されている展覧会『バーン=ジョーンズ展』に出かけてきました。



初めて作品を観たのは20年前の渡英時、そして1998年、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された『英国ロマン派展』で再会。ヨーロッパ各国の美術館で目にする機会はたびたびあったのですが、英国絵画の巨匠の割には日本で初の個展ということで、まとまった作品群が一同に会する今回の展覧会を心待ちにしていました。感激です
作家個人の来歴等は今回初めて知ることばかりで、ロセッティに可愛がられ(しかも同じモデルを描いた作品がある!)、ウィリアム・モリスと生涯に渡り親交が深く、19世紀末にはヴィクトリア朝絵画の頂点を極めた、そうです。そんなにスゴイ作家だったんですね・・・
何がそんなに好きなんだ?と聞かれ、よくよく考えてみると、まず人物の顔と表情。簡単に言うと、超美男美女のオンパレードです(笑)。あとは境界線の際立ちと硬質でありながら優美な作風ですかね。バーン=ジョーンズの作品を目にすると、魔法の世界と言いますか、おとぎ話の世界に迷い込んだようなうっとりとした気分になります。過去に観た作品で一番好きな作品が『ヴィーナスの誕生』



展示されている中で最も印象に残った作品は、連作『ペルセウス』のメデューサの首を切り取ったシーン、ペルセウスを捕えようとする姉の黒い翼が妙に生々しく、正面を見据えた歪んだ表情とその視線から緊迫感が伝わってきて、背筋が寒くなります。こちらは画像がないので会場でお楽しみください。

今回は展示されていなかったですが、一度見たい作品がこちら『不吉な顔』。



8月19日まで開催されています!




ついでに京都

2012年07月02日 | Weblog
撮影で神戸に出かけたついでに、欲張って京都のお庭を少しだけ回りました。
限られた時間で出かけるなら・・・、ということで、原点に戻って天龍寺へ。

方丈へ入ると達磨が出迎えてくれます。


ここに来ると、どんな時でも気持ちが平穏になり、まっさらになります。




曹源池への遣水。この小さな流れが、あの素晴らしい池泉の源です。


曹源池裏手の回遊路。深山に迷い込んでしまったような静けさです。



ランチする場所を探しつつ、紅葉で有名な宝厳院『獅子吼(ししく)の庭』へ。

雨の日は石が黒光りして格別です。


豊丸垣のある景色。


獅子岩、どことな~く獅子に見えるような・・・。


宝厳院の庭で私が一番好きな、流れのある景色。


上流から。


お抹茶も頂けます。


本当なら、大河内山荘から小倉池脇を抜け、アイトワでひとやすみして常寂光寺~嵯峨野へ抜けていくのですが、今回はここまでで錦市場経由で京都駅へ。短いながら充実した京都滞在でした。

植芳造園作

2012年07月02日 | Weblog
カメラマンとして長らくお世話になっている京都の造園家、井上剛宏さんが率いる植芳造園さんが手掛けた兵庫県芦屋市の個人邸のお庭。雑誌『ランドスケープ・デザイン』掲載記事のために撮影させていただきました。

玄関前。その自然な美しさに目を奪われます。
素晴らしい庭は、自然を越えた調和を感じさせます。


ランダムに、しかし絶妙に配置された飛石。1歩1歩が楽しい!


振り返るとこの景色。


こちらは別邸のお庭。井上さんが手掛けられた伏見稲荷大社の庭で使われた意匠がアレンジされています。


詳しくは雑誌『ランドスケープ・デザインNo.85』をご覧ください!