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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1086 身体との会話52

2010-11-26 | カイロプラクティック
AMの下肢長神経学にフィードフォワード・メカニズムがある。大方セミナーのリサーチで説明しているのでここでは簡単に説明する。視覚,聴覚などの互換情報によって、あらかじめ予測した身体反応、すなわち身体の姿勢や重心位置の変化を想定して、抹消より先に中心の深部筋(脊柱の多裂筋)などが、四肢の筋肉より先に活動して緊張する働きである。

例をあげて説明すると、立位姿勢の人に片腕を横に水平に保持してもらって、その腕を「下に押します。こらえてください。」と行ったり、黙って下げようとすると三頭筋や広背筋の抹消の筋肉より先に、脊柱の深部の筋肉が先に筋活動を起こす。それによって腕を下げても身体中央の安定を保ち、上腕(四肢)を安定させる筋肉が活動して身体が倒れることなく腕を押し堪えることができる。

このフィードフォワード・メカニズムはアイソレーションテストに欠かすことの出来ないメカニズムである。このメカニズムが働くことによってAM独特なアイソレーションテストが成立する。では、腕のない人はできないだろう・・腕のない人はアイソレーションテストができないだろう・・機械的に考えるとたしかに検査器具である上肢が存在しない人はそれで終わってしまう。

いつも言っている臨床は応用である。このフィードフォワード・メカニズムを理解すればできるはずである。フィードフォワード・メカニズムは互換情報からの情報刺激を中枢に集めて処理して抹消に命令する。この五感情報は聴覚、視覚、体感覚・・もちろんイメージも情報源となる。イメージは体験や経験が元になるので体験、経験したことがない方は出来ないかもそれないが・・ここでは体験、経験をもとにイメージが成り立つとしておこう。

何れにしても、アイソレーションテストの動作・・ハイ、右手を腰にのせて・・この程度のことは言葉を理解する人であれば誰でもイメージできるうだろう。イメージによて視覚、聴覚、身体感覚の情報は作らて脳はフィードフォワードのメカニズムが働き脊柱の深部筋の活動が、脊柱レベルの問題(神経関節機能異常)箇所にファシリテーションを引き出し、さらに上肢の動きによって機械的な運動連鎖による問題箇所のレベルの神経関節機能障害部位に刺激が加わり神経反射反応をみることができる。

このような神経学の反応が筋肉の緊張を引き出して、骨盤関連の筋緊張が前後、左右の筋肉の緊張によてそのバランスによって下肢長の変化として現れてくる。単純に神経と言っても抹消系のみでなく中枢系にも働きかけていることを頭に入れておくとこが大切である。

拳骨