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月刊イオがおくる日刊編集後記

東アジアサッカー連盟の残念な決定

2017-12-08 10:00:00 | (相)のブログ
 昨日のエントリで(K)さんも書いていたが、「EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会」が今日から16日までの日程で東京と千葉の競技場で開催される。同大会には朝鮮民主主義人民共和国の男女両方の国家代表チームも出場する。選手団はすでに5日に入国している。

 大会の開幕を直前に控えた昨日、なんとも残念なニュースが飛び込んできた。
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171207-00000146-spnannex-socc
 大会を主催する東アジアサッカー連盟(EAFF)が大会の賞金を朝鮮チームに支払わないことを決めた、というものだ。EAFFの会長を務める日本サッカー協会の田嶋幸三会長が昨日明らかにした。上記リンク先の報道によると、朝鮮が国連安全保障理事会から制裁を受けていることを考慮し、「連盟として、今の国際情勢、国連決議などを踏まえて北朝鮮に賞金を支払わないことを決めている」という。朝鮮サッカー協会にも今回の決定を伝達済みだという。
 今大会には男女ともに日本、朝鮮民主主義人民共和国、韓国、中国の4ヵ国が出場する。賞金は男子の優勝チームが手にする25万ドル(約2800万円)が最高額で、すべての順位に応じて設定されている。
 上記報道に接した時点での感想だが、このあまりにも理不尽な決定に失望を隠せない。このような仕打ちがまかり通ってもいいのだろうか。東アジア情勢が緊迫する中で予定通りに大会が開催される意義を強調し、「日本が東京五輪を前にして、政治とスポーツが離れていることを世界に示す良い機会だと思う」と自画自賛のコメントを発する一方、「しかし、政治的な理由で北朝鮮にだけは賞金を支払わない」という。これを矛盾と感じないのか。これこそがまさにスポーツに政治を持ち込んでいる例だろう。(相)

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1 コメント

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Unknown (ブラウ)
2017-12-14 10:17:28
日本政府筋からの圧力なのかEAFF側の「忖度」なのか知りませんが、生臭いことこのうえない話ですね。というか、無礼きわまりない。
以下の記事を読んだかぎりでは、朝鮮チームはいざ日本入りした後で「賞金無し」を通告された様子です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimmyungwook/20171212-00079192/

これは、EAFFとしてどういうプロセスを経てこの措置を決定したのか、事実関係を開示すべき事案なんじゃないでしょうか?
なにしろEAFFの上部組織たるFIFA自体も、その腐敗ぶりにこのような批判↓がなされている始末ですし。
https://www.newfifanow.org/260852641220154.html
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