あぁ、生きた証

日記、献血放浪記、気がついたり考えたりしたこと、地元清水エスパルスについて書いてます。

番組で節電を呼びかけながら 従来通り真夏に長時間番組を放送する日テレとフジの矛盾

2011-06-23 | 政治・経済・社会・ニュース
「 放送するかどうか論議を呼んでいた恒例の長時間番組は今年も従来通り放送されるが、
「これでいいのか」という声が上がっている。

 日本テレビの「24時間テレビ」は震災後の4月に概要を発表、
フジテレビの「27時間テレビ」は昨日発表された。

 日テレは3月で退社した羽鳥慎一、関ジャニ∞を起用し、名物の24時間マラソンは70歳の徳光和夫が走る。
一方のフジは総合司会にSMAP中居正広、ナインティナインを起用し、ナイナイ矢部浩之が100キロマラソンに挑戦する。

「24時間」はチャリティーと銘打ち、どちらも被災地支援などをテーマにするのはいいとして、
だからといって従来通りは、節電などが叫ばれる世の中の流れに逆行しているとしか思えない。
放送が週末とはいえ、電力需要がピークにハネ上がる午後帯もバカ騒ぎするわけで、
視聴者の反発は必至である。

 そもそも4月には総務省が放送各局に25%の節電を要請し、
これを受けて、「とくダネ!」(フジ)の小倉智昭が「テレビ局(の節電)はどうなんだという
話が絶対出てきます」とコメントしたほど。
長時間番組ではそれなりの節電はやるだろうが、いずれにせよ真夏にバカ騒ぎするのは矛盾している。

 放送事情に詳しいコラムニストの金沢誠氏がこういう。
「番組の中で節電を呼びかけながら、もっとも節電をやっていないのがテレビ局です。
産業界が節電対策を発表し、放送局の中ではNHKも5月に早々と電力対策を発表しました。
例えば、NHKはメガソーラーを導入し、今年と来年の節電目標を提示しました。
ところが、民放はいまだに何ら対策がない。それで昼も夜も大量に電力を使い続ける
長時間番組をやるのは変だし、せめてポーズでもいいから目標値を示すべきです」

●少し頭を冷やせ
 電力需要が上がっても電力はパンクしないという見方もあるが、だいたい一日中、
番組を放送する必要があるのか。
今年はやめてもいいし、チャリティーであってももっと時間を短縮して放送していいはずだ。
 放送まで時間があるから、日テレとフジは頭を冷やせ。」
                     (「livedoorニュース」より引用)


昨日、今日と全国各地で猛暑日を記録した地域も多く、梅雨明け前ながらいよいよ
「夏本番」って感じになった。
連日、今年の最高気温を塗り替え、と同時に電力使用も一気に跳ね上がった。

「節電」の呼びかけを訴えてはいるものの、おそらく国民一人一人の感覚として
「じゃあ、実際何をどれくらいやればいいものなのか?」
「どのレベルまでの使用を許されるのか?」といったところだろう。

大量の電力消費をする製造業では、あれこれ策を練り、例えば就業体系自体を根本的に
見直したり、サマータイムの導入や、ノー残業を推進したりで乗り越えようとしている。

就業形態を変える事により、企業の業績にどのような影響が出るのかは分からないが、
少なくとも同じ水準の利益を生み出そうと歯を食いしばって努力をしている事だろう。

そんな中、やはりこの記事の日テレ、フジの24時間以上の放送は必要なのか疑問符を
つけざるを得ない。


日テレがいくら「チャリティー」といっても、それは自身を擁護するだけの都合のいい話で
現状を全く理解してない。
フジに至っては言語道断だと思う。

震災直後の自粛ムードから一転、被災地以外の地域ではいかに今まで通りの暮らしをして
経済を活性させていくかが問われたが、ここに電力問題を無視して
いい訳ではない。
全く持って別次元の話である。

現時点でも、テレビ局が24時間放送する必要があるのかどうか疑問であるのに、
ましてや、これから電力不足が叫ばれる次期に差し掛かる訳で尚更だ。


今回の大震災に関して、政府、東京電力の対応については、様々な角度で厳しく非難しているが、
同じ会社で番組ごと方向性がまるで違うのは、「放送局」という一つの看板の元、
許されるとは思わない。

ひとつの番組で非難する以上、その局全体で(その方向性)の主張とするべきであり、
また聖人君主ではないので間違いだって誰にでもあるはずだが、
そこで襟を正す必要がある部分は、速やかに且つ真摯に受け止めるべき修正すべきかと思う。

それが自由に発言の出来るモノが代償として背負わなければならない
発言の重みでもあると思う。
それは、あの番組のあの人が勝手に言ってるだけで、うちの番組にゃあ関係ないっていうのは
随分、虫がよすぎる話。


でなければ、メディアはただの傍若無人な若者と何ら変わらない。
コメント
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