今回の投稿は、数十年来の恩師で長年に渡り民生員活動をしているIさんの話題をお伝えします
民生委員の活動のひとつとして、毎夏、行政から配布された高齢者名簿を基に訪問調査をしてます。
調査の期限は、7月中旬までに実施しなければならないそうです
今年は、Iさんの隣の地区の民生委員の方が定年となり、後任が見つからないため、
Iさんが自分の分に加えて、定年になった方の分も担当することになったそうです
通常の担当件数も他地区より多いのですが、他の方の分も加わると、相当な件数に
さらに、初めて訪問する場所のため、事前に1軒1軒の所在地を地図で調べて、
書き留めておき、訪問前に事前告知として、引き継いだ方々の自宅にポスティングをするとのこと。
そのため、通所より2倍の訪問になってしまうそうです。
ここ最近の炎天下で、徒歩圏内とはいえ、相当数の自宅を訪問することは、『熱中症』のリスクがあります
知人のIさんは、70歳前半のため、『老老訪問』だと嘆いてました・・
この時期に訪問するのは、自治体の裁量とのこと。
近県の政令都市では、酷暑の時期をずらして9月に実施しているそうです。
また、事前に訪問で配布する資料を受け取り行った所、2地区分で両手では抱えきれない量だったので、
急遽、ご主人さんに迎えに来てもらったそうです。
善意を前提とした民生委員活動ですが、このような実態があると担い手はますます減っていきますね。
現に、1年で辞めて行く方もいるそうです。
行政の考え方も改めないと民生委員制度が崩壊してしまう可能性も高いと思いました。
どんどん高齢化している民生委員の方に、2地区分をお願いする体制も『課題』がありますね。
自分が地域包括支援センターで働いた経験上、民生委員が不在となる地域は、
一時的にでも、地域包括支援センターやケースワーカーなどが複数で分担すれば、
あっという間に訪問調査も終わると思いました。
また、事前資料も膨大にならなく、1人で持ち帰られる量にもなります。
知人のIさんには、アドバイスとして『暑さなどで倒れても誰も責任を取ってくれない』のだから、
無理をしないで自己管理をして下さいとお伝えしました
以前から民生委員や保護司の担い手が減ってきていると報道されてますが、
地域に密着した地元の自治体が率先して「活動しやすい民生委員制度」に
なるように役割分担の改革をしていって欲しいですね!