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満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

アンタ誰?

2008-11-11 08:26:57 | 雑記

皆様おはようございます。今日も変な時間(5時)に自然に起床の黒猫でございます。駄目だこの生活サイクル、早くなんとかしないと・・・。


昨日、久しぶりに漫喫(漫画喫茶)に行き、自堕落タイムを満喫して参りました。あ、洒落じゃあないよ?(黙れ)
チェーン店ではない、近所の行きつけの漫喫に行ったんですが、3時間パック500円という素晴らしく良心的な金額が地味にちょっと値上がりして580円になっていて、なんとなく世知辛い世の中を感じました。一年前くらいに隣に新しい漫喫できたからな・・・。そっちに客が取られてしまっているのかもしれません。
しかしいくらなんでも隣に出店ってちょっと空気読めって気がします。

まあ、わたしが通っているほうはもともとは本屋さんで、自社ビルのワンフロアを使って経営しているので、多少赤字でも大丈夫だとは思いますが、閉店しちゃったらやだな・・・あのこぢんまり具合がいいのです。禁煙だし。

でもお目当てだった『蒼天の拳』の最新刊はなかったよ・・・がっくり。ちょっとー、どうなってんの。拳さんどうなったの。
仕方がないので、読もうと思っていた『20世紀少年』の完結までと『ふたつのスピカ』の既刊を読みました。『ふたつのスピカ』、泣いた・・・!

日本初の有人ロケット獅子号の墜落事故により、幼い頃に母を亡くした少女・アスミが宇宙飛行士を目指し、夢に向かって宇宙飛行士養成学校で学ぶ話なんですが、なんかもうとにかく色々せつない。
アスミにしか見えない幽霊「ライオンさん」の存在、それぞれの事情を抱えた友達、ハードな課題を協力してこなすことによって育まれる友情、それに恋心。
なんかもう、登場人物みんなを応援したいような気持ちになる話です。みんないい子なんだよ!そんで周囲の大人たちも(一見嫌な大人も)いい人ばっかりなんだよ・・・!全員で宇宙に行ければいいのに。
14巻まで来て、学校の残り期間もあとわずか。今後どうなるのかな。楽しみです。とにかくおすすめ。ちょっと絵柄で好き嫌いが分かれるかもしれませんが。


で、『20世紀少年』
今までも漫喫で読んではいたんですが、今回は19巻から最後までをまとめ読み。

高度成長期に少年時代を過ごしたケンヂ。その頃、未来は無限に広がり、将来自分はロックスターになるものと思っていたが、成人したケンヂは実家のコンビニで店番をしながら失踪した姉の子供・カンナを育てる日々だった。
ある日、小学生の頃の友達・ドンキーが自殺したという知らせを受け、参加した葬儀で、ケンヂは久しぶりに小学生の頃の友達と再会する。ケンヂの元には自殺する前のドンキーから手紙が届いており、そこには奇妙なマークが記されていた。すぐには思い出せなかったが、そのマークはケンヂと仲間たちが子供の頃につくったマークだった。
その後、そのマークを旗印にした新興宗教(?)“ともだち”が現れ、次々と信者を獲得しながら、ケンヂ達が子供の頃に遊びで作った「よげんの書」の内容を次々と現実にしていき・・・?

というような話だと思うんですが、実質全24巻(ラスト2巻のみ別タイトル『21世紀少年』上下として刊行)という長い話で、過去と現在とその後とバーチャルリアリティの世界が入り混じってなんかもう色々ゴチャゴチャしていたせいか、ごめん、よくわからなかった。

上に挙げた「ともだち」という人物は、件のマークが描かれた覆面で顔を覆っていて、正体がわかりません。「よげんの書」の内容を実現するので、子供の頃にケンヂたちと交流があった誰かであるはずで、それがずっと物語の一番の謎となっています。で、最後の最後でそれが明かされるんですが、
明かされたあとも「アンタ誰?」と思ってしまいました。

切れ切れに読んでいるから内容や登場人物がうっすらとしか頭の中に残っていなかったんだと思います。よくわからなかったので、先ほど考察サイトを探して少し読んでみて、誰だかはわかりましたが、いまひとつ腑に落ちませんでした。
読解力が落ちているのかなあ・・・。
まあ、その人物の正体はともかく、どうしてそういう行動に走ったのかはなんとなくわかったし、それに対して主人公ケンヂが(一応)落とし前をつけたようなので、アレはアレでいい・・・のかなぁ。

まあ、この作品に関して(特に「ともだち」の正体に関して)は熱心な読者の間でもかなり議論されているようなので、これから読んでみようという方はなるべく一気に読んでみたほうがいいと思います。そのあと考察を読むとさらにいいかも。
面白かったかどうかと言われれば間違いなく面白かったですが、満足というかカタルシスというか、そういう面では微妙かも。


それにしてもいざ漫喫に行くと読もうと思っていた本をつい忘れてしまいます。『クレイモア』の続きも読みたかったのに。