満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『硫黄島からの手紙』

2006-12-02 01:58:16 | 映画

皆様ごきげんよう。黒猫でございいます。
二日も引っ張った試写会の感想を今日こそは書こうと思います。

『硫黄島からの手紙』

2006年。硫黄島の洞窟で、地中に隠された布の袋が発見される。中は無数の手紙。硫黄島で散った兵士たちが、近親者に宛てて書いた、届くあてのない手紙たちだった。

1946年。戦況が悪化の一途を辿る中、硫黄島に新しい指揮官が着任する。陸軍中将、栗林(渡辺謙)だ。かつてアメリカに留学していた栗林は、現状で日本が勝てる見込みが薄いことを十分わかっていた。しかし本土あるいはサイパンから援軍が来れば、どうにかなるかもしれない。栗林はそれを踏まえて戦術を考えるために着任早々島を一周し、海岸防衛線は捨てて地下にトンネルを掘り、そこから油断した敵を迎え撃つ策を立てる。
栗林の型破りな発想は、古参の幹部たちの反発を招くが、召集令状により集められた下級兵士の西郷(二宮和也)などには好感を持って迎えられる。

そしていよいよアメリカ軍を迎え撃つ時がやってくる。数のうえで圧倒的に不利な日本軍はどう戦うのか?幹部たちとうまくいっていない栗林の作戦は成るのか?

というようなお話。


わたしは二部作のアメリカ側のほうの『父親たちの星条旗』も観ているんですが、やっぱ日本版は暗いね・・・。最初から勝つ気がまるでしません。
渡辺謙演じる栗林中将、あと伊原剛志演じる乗馬オリンピックメダリストだった西中佐は、かつてアメリカで暮らし、アメリカ文化に触れているぶん視野が広いので、これはおそらく負けるな、というのが最初からわかっているのです。だけど戦う。虚しいことです。特に栗林中将が折々綴る息子に宛てた絵入りの手紙は、ただのいいお父さんであることが滲み出ていて、尚更涙を誘います。あと愛馬の尻尾の毛をネックレスにしてる西中佐とか。さすがバロン西と呼ばれるだけのことはあります(笑)。

アメリカの教育を受けていても、最終的には武士道を貫く人たちがいる一方、ただひたすらお国のために死んでやると息巻く人もいまして。今回一番それが顕著だったのは中村獅童演じた伊藤中尉ですね。ホント最悪でした、この人。最後まで最悪。

わたしは戦争モノだとほぼ例外なく泣くんですが、今回の映画で一番泣いたシーンはサムのお母さんの手紙のシーン。あれはやばいよ。うん。やばい。

『父親たち~』では、もちろん戦死者も多く出ますが、生き残って帰国した者もたくさんいます。が、『硫黄島~』は・・・。

戦って何を勝ち取りたいにせよ、死んでしまったらなんにもならない、と思います。

余談ですが、栗林中将が部下に「閣下!」と呼ばれるたびに水野晴郎を思い出す自分はどうかと思いました。(水野晴郎は『シベリア超特急』で山下中将を演じ、作中で閣下と呼ばれた)

素晴らしき哉人生

2006-12-02 00:55:35 | マンゴー

皆様ごきげんよう。ステータス:あばばば(こんらん)なまま仕事をし、あばばばなままお店に向かい、あばばばなまま憧れの方と対面し、同じ壜からビールを頂きました黒猫でございます。

今日はいい日だった。

あんなに間近でお目にかかれる日が来ようとは思いませんでした。幸せだ。ボカァ仕合せだなァ(若大将こと加山雄三若かりし頃風に)。

それでですね、非常にピンポイントなわたくしごとですが、素敵な時間の仕上げのように出たデザートがマンゴープリンでしたの(画像)。これが美味しくて。かなりとろけるお味でしたよ。
完璧だよ。今なら空も飛べそうだよ。かなり食べたので腹が重いけど、まあ気分的な意味で。

神様ありがとう。生きてるって素晴らしい。