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風船爆弾(4) 想像以上に大規模な製造作業

一宮海岸から、「風船爆弾」が発射されたことは
地元でも知らない人が多くなったきました。

完璧な立ち入り禁止であった上に、
製造や発射に直接かかわった人がいなかったから、
だと思います。

千葉遺産:/31 風船爆弾の発射基地 謎に包まれた最前線 
/千葉 毎日 2009年1月29日

しかし、調べてみると
風船爆弾の製造にかかわった地域は想像以上に多く、
国を挙げて大規模な作業であったことが
わかってきました。

また、女学生を動員しての作業は壮絶で
あったことも伝わってきます。

(現在、学校へ行っても学ばない高校生がいます。
当時の学校へ行っても学べなかった高校生の思いを、
皆で感じ取らなくてはいけないと思います。)

作業:
東京では日本劇場、東京宝塚劇場、有楽座、
浅草国際劇場、両国国技館などでも製作が行われた。
席を外して板張りの床とし作業をし易くした。

作業にあたったのは動員された女子学生や
女子挺身隊であった。
紙の扱いによって指紋が消えたというがエピソードが残されている。
製造中の事故により6名の死者を出しているそうだ。

岐阜県立武芸高等女学校
静岡女子師範学校(岐阜県羽島郡柳津村(現在の柳津町))

旧川之江高等女学校(現・川之江高校)(四国・愛媛県の川之江市(現四国中央市))

少女と風船爆弾 (シリーズ人間の歌) (単行本)
日台 愛子 (著), 太田 大八

風船爆弾

水素:
昭和電工川崎工場,横浜工場等で製造
ボンベに詰めてトラックや貨車で基地に運ばれた。

気球:
楮(こうぞ)を原料とした和紙で,
こんにゃくを原料とし、苛性ソーダ液を塗って強化した糊で接着してある。
大判和紙(66cm×193cm)と
小判和紙(67cm×97cm)を組み合わせて
これを五層貼り,丈夫な球皮とした。(小型紙4千枚相当)

和紙:
岐阜県、高知県、愛媛県などの和紙の産地で行われました。


コンニャク:
また、大量なこんにゃくを使用したことから、
日本中のこんにゃく玉 (芋)が集められ、
日本国内では食用コンニャクが極度に不足し、
庶民の口には入らなくなったたそうです。

風船爆弾づくりのこんにゃく糊


コンニャクイモの産地では、
食用の芋畑に転作させられたのに
またコンニャクイモ畑にもどされ
困惑したところもあるそうです。

(そのほか、ご存知の方がいたらお教えください)

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