1300kmの距離をものともせず、Gabbie'sのブッシュドノエルを所望してくださる声に誘われ、2年ぶりに作りました。
前回、大分の山奥の仮住まいのキッチンで、何日も夜なべして作ったことを思い出しながら、あのときに聞いたCDなど引っ張り出して、聞きながら。
他にご挨拶の焼き菓子のセットも作ったりしていたため、今回は本当に小ぢんまりと3本だけ。オーダーいただいた愛する姉妹と、もうひとりお世話になった方、そして今年は自分の家用にも。
いつもいつも、オーダーをこなすので精一杯になってしまう私なのですが…肝心の一番身近な大切な人たちのために、やっと作ることができました。
Gabbie'sの定番ブッシュドノエルは、店主が卒業したコルドンブルーのルセットに忠実に、カフェとブランデー風味をそのままに、バタークリームの甘さやスポンジの軽さを日本人の口にも合うよう調整し、キャラメリゼしたアーモンドをちりばめて仕上げます。
joyeux noelの翼の形のプレートは、天使ガブリエルがコンセプトのGabbie'sとしては必須アイテム。クリスマスの度に世界中で語られる、キリスト誕生の史実に登場する天使。おとめマリアに受胎告知するのが、この天使ガブリエルなものですから。
大理石の上にチョコを溶かして型を抜き…ひとつずつ、こころを込めて作っています。
2年ぶりのブッシュドノエル作り、大丈夫かなぁ~と思い、ドキドキお祈りしながら仕込みましたが、いやぁ無事に仕上がり、感謝でした!
…やっぱり、どんなに忙しくても、パテシェールの端くれとしては、この時期にブッシュドノエルを作らないというのはいけないな…と、なんだかつくづく思いました。
コーヒーと洋酒、バタークリームの甘い香りに包まれて、今年一年を振り返り、感謝を捧げる。
…イエス様、こんな私のために生まれてくれてありがとう。
美味しかったという言葉も嬉しいのですが、これを作っている時、誰よりもきっと自分が恵まれるから。
Wish you all a very merry Christmas !!! Gabbie's Cafe 店主
p.s.
冷凍便で遠く九州まで飛んでいった分は、後日無事に届いたという連絡をいただき、ほっと胸をなでおろしました。(モーセをかごに入れて川に流したお母さんも、きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ…笑)
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