秋めいてきたからか、お店でグラタン皿に一目ぼれ。『今夜はグラタンにしようか』というと、息子は大喜び。
今週末、『お客』がやって来る。厳密に言えばお客…ではないのだけれど、でも、きっとその人は『失礼します』と言って、我が家に入ってくるだろう。そしてお邪魔しましたと、礼儀正しく帰って行くに違いない。昔、私の一人暮らしの部屋を、音もなく訪れた時のように。
Tはその『お客』がやってくるのを、指折り数えて待っている。毎晩電話しては、その人とつれづれなる会話を楽しんでいる。
その『お客』を迎える日のために、今まであれこれ準備してきたはずだった。夏の簾から、秋色のカーテンに付け替えた。たいして長居はできないであろうその『お客』も数に入れ、買ったグラタン皿も4枚。4人のテーブルに、今回グラタンが載るかも分からないのに。
私たちの住まうこの部屋を見て、『お客』はなんて言うだろう。ずっとそんなことばかり考えてきた。なんでも満たされていそうだから、このままずっとここに居たら?そんな風に言いそうな気がするので、あんまりなんでも揃ってないほうがいいのかと思ったり、かといって中途半端では、整った環境で子育てしていない、と思われそうで心外だ。
そんなことをぐるぐる考えていたら、土壇場になって肩から力が抜けちゃった。あれ…こんなはずじゃ??なんだかもう片づけやら買出しやら、どうでもよくなってきちゃったよ。
『どうでもいいや』と、思っているわけではない。『どうでも』『良い』と思っただけ。
『どうでもいい』と言う時に、みんな真意を分かってくれない。『お客』は昔そう言っていた。自分は『どうでもOK』と言っているので、『どうでもいい』といっているのじゃないのに…と嘆いてた。
ふふ、そうだね。『どうでも』OK。『お客』がこの部屋や私たちの暮らしぶりをなんて言ったとしても、私にとっては、OKだよ。
It is well,with my soul,It is well. …そんな心で迎えれば、きっと『お客』も、OKだ。
お互いの時間が、伸びたり、縮んだり。時間は不思議。
たくさん解決してくれる。
これから、何をするかだね。おばちゃんありがとう。
電話。するね。
上手に再現できないけれど…こんな一パートを綴ってみます。思いを馳せて更新を待ってくれて…ありがとう。