Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

Kitchen Counter

2008年10月09日 | Cozy Booth

                キッチンカウンターは、私のお気に入りの場所。

幅90cmの小さな空間ですが、料理をしたり出来あがったものを置いたりするのはもちろん、ここにPC用のコロ付きスツールを引っ張ってきて座り、本を読んだり手紙を書いたり…何でもこなせてしまいます。低いコーヒーテーブルでは小さなRの手がすぐに伸びてくる可能性があるので、この彼の視線より高いカウンターの上は、ある意味我が家の「安全地帯」であり「聖域」。ケーキの仕上げなど、デリケートな作業も落ち着いてこなせます。

トップがタイル張りなので、アロマランプやお香を置くのにも最適。角に小さな観葉植物を置けば、白木の風合いによく映って、ちょっと小洒落た風景に。

キッチンカウンターというものに、実はずっと憧れていました。でもちょうど良いものに出会えなかったり、素敵だと思っても予算オーバーだったり、これは!と思っても売約済みの紙が貼ってあったりで、なかなか手に入れることが出来ませんでした。最近まで住んでいた両親の家は純日本家屋な上に、移築して不思議な間取りになってしまっていたため、キッチンも狭く、たとえ出会っていても置けるスペースがなかった。

引越しを決めてすぐの七月末、たまたま福岡まで出かける用事がありました。県境を越える遠出など、滅多なことではしないのですが、ワケあってヤフードームのすぐ近くまで。
用事を済ませ、ちょうどお昼時だったので、ドームに隣接するホークスタウンという大きなモールに立ち寄りました。そしてその中のアウトレット家具の店で、このカウンターと運命の出会いをしました。

食器棚と言えるものがなかったため、実際必要でもあったのですが、アウトレットなだけにあり得ないようなグッドプライス。若干塗装に難があったりもしていますが、使うには全く支障ナシ。
棚も、引き出しも、観音開きの収納も、まさに私の求めていたもの。いいえむしろ、求めていた以上のもの…でした。高級家具のような重苦しさのない白木のライトな風合いも、小さいながら抜群の機能性も、今の自分のスタンスにちょうど良い感じです。
サブに使えそうな小さめで、ガラス戸の同種類のものとセットでほぼ即決。憧れのタイルトップ、車の後ろに詰め込んで、興奮気味で連れ帰りました。

新生活のスタートを補なうべく新調したものは、すべてがこれ以上ないほどのセレクションでした。決してサイズを測ったり、リストを作ったりした訳ではないのです。出かけた先や新聞の折込みチラシで「これだ」と思ったものをランダムに揃えただけでした。なのに、どれも測ったように新居にちょうど良い。きっと誰かが測ってくれていたのでしょうけれど…(笑)。
無駄買いもなければ、不足もない。多趣味が災いしてか、優柔不断で買い物の下手な私が、こんな短期間で、こうも百発百中に適材適所にモノを選べるというのは、とにかく奇跡だったのです。出費も、おそらく考えうる最小限。かといって、不本意に選んだものはひとつもありませんでした。手元の蓄えもピッタリなくなったけれど(笑)、これでもう向こう何年間かは、買い足すものなどなくて暮らせそうです。


そんな風にして私の元にやってきたキッチンカウンター。毎日朝一番から大活躍です。文字通り一分一秒を問われる朝のあわただしさの中、子供たちに供する朝食を用意するのもこのカウンターで。
子供を車に乗せ、途中でお友達も一人ピックアップして、登校時間に間に合って学校へ送り届けます。その後帰宅してホッと一息つき、洗濯機をまわしながらまたこのカウンターに戻って、今度は自分の朝食をフィックス。
冷めてしまったパンケーキを温めたり、お気に入りのスタバのマグにカフェオレを作ったりしているうちに、体内時計が一日のリズムを整えていくのがわかります。

                   


度重なる引越しにもめげずに私と一緒に動いてきた、15年選手のスチール製ペンダントライト。それを部屋の中のとっておきの場所に下げるのが、新しい場所に根を下ろす際にいつも私のする儀式のようなもの。蛍光灯の照明がどうしても苦手な私にとって、それは自分の居心地の良さを確保するための必須事項です。
夜、PCに向かいながらふと振り向くと、温かい白熱灯の光に白木のカウンターが優しく照らされています。それはなんとも心をホッとさせてくれる光景。たとえ裕福と言えなくても、「私らしさ」を選んだ幸福感がそこに象徴されている気がして、ついつい時間を忘れて眺めてしまいます。


…このカウンターと一緒に、私の人生はこれからどこに導かれていくのだろう。神の召しにいつでも対応できるよう、フットワーク軽くどこにでも動けるようにという私の願いも、このライトなカウンターには叶えられている気がします。そして観音開きの棚の中には、茶碗もおわんもグラタン皿も、もうちゃんと4人分。不思議だな…どうしてだろう?

                            

  今朝もこのキッチンカウンターから一日が始まる。そしてきっとこれからも、「私らしさ」と共に。







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2 コメント

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ねえさん!! (rebecca)
2008-10-09 11:12:26
あぁ、何てステキな家具たち…。うっとりだよ、うっとり…(笑)

私ももう少し片付けが上手、もしくは家族総出でお片付け大好き♪な家庭であったなら、アコガレの家具たちです…。フレンチカントリーな感じがとってもステキ。

きっとねえさんのステキな門出のために、神さまがこっそりと取っておいてくれたのでしょうね。私もうっとりする家具を見つけてはいるのだけど、片付けベタが家具を増やすのは禁物なんだとか。確かに私の場合、置いてあるだけでほとんど中身が入っていないorしまえない…(笑)なので、今あるもので十分なのかも知れません。フシギと旦那にいろいろ売っぱらわれつつも(笑)今あるものは多分私にちょうどいいのでしょう…。

ねえさん、スタバのマグカップとカウンターの相性抜群♪ですね。
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ちょっと差し替え…(笑) (店主)
2008-10-13 22:01:20
rebeccaちゃん、共感ありがとう。。
最後の画像があまりに無造作すぎたので(笑)、ちょっと片付けがてら新しい画像と差し替えてみました。
そうでした、rebeccaちゃんもカントリー好きでしたね。

私がカゴやら木やらが好きになったのは、多分結婚してからだな~。ブックマークにもある友人の雑貨屋さんSunny Daysに出会ってからかもしれません。以前から南仏風やトスカーナ調が好きでしたが、そこにKeのアジアンリゾート風やSunny風が加わって、今の私の趣味を作り上げてくれているなぁと思います。ブラックのアイアン使いとかも、かなり好きだよ。

(これもブックマークにありますが)収納カウンセラーの伯母曰く、片付けのコツは「モノひとつひとつにお家を作ってあげる」ことだとか。はじめにちょっとがんばって収まる場所を決めてあげると、片付けのたびに頭を使わなくて済むから確かに手早く片付くよね。子供におもちゃを片付けさせるのでも「おうち」が明確になっていたら、そしてそれを子供が記憶していれば、単純作業で片付けやすいし第一片付けの躾にもなる…という我が家も、もっとキチンと片づけが必要なんだけど…(苦笑)。特に衣類と子供のおもちゃは…難関だよね。

なるほど…神様は無駄なものは私の人生から省くけれど、大切なものは決して取り去らない…そしてご主人のrebeccaちゃんに対する「ドナドナ」も然り…
…すごいよ、rebeccaちゃん。神と夫に究極に従うあなたの心、感動的に尊敬します。
スタバのマグで、近い将来きっと一緒にお茶しましょうね。
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