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GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

バイオハザードV

2012年09月17日 | 映画
映画『バイオハザードV・リトリビューション』を見てきました。

過去4作品で未登場だったゲーム版のキャラが、これでもかーこれでもか、これでもかーこれでもか、と登場して来る上に、各キャラともディテールの完成度が良い感じで、それを眺めているだけでもとても楽しめました。

ストーリーは、過去4作同様あってないような物ですが、そこに期待して劇場に足を運ぶ人は今更いないと思うので、問題ないでしょう。ていうか、今更練られたストーリーを持って来られても、こちらとしても全く受け入れ態勢ができてませんし。

今回舞台設定がかなり限定された空間のため、世界観はかなり閉鎖的に感じますが、それが3D効果には逆にプラスになっているような気がしました。広大な草原や砂漠より、障害物や建物が乱立する狭い空間の方が、奥行きがわかりやすいですしね。

ホラー映画的な怖さはほとんどないので、苦手な人でも大丈夫。ただ、びっくりシーンは頻繁に出てくるので、心臓が弱い方はちょっとピリピリしながら見る羽目になるかもしれません。

各パートが奇麗に分担されているので、あたかも遊園地のライド式お化け屋敷の感覚で楽しめるかと。

65点。

過去4作を見続けて来た方は、どうせ惰性で見るに決まってますし、あんまり点数に意味はないと思いますけどね。

あ、中島某のエンディング挿入歌は、とても聴けたもんじゃないので、エンドロールが始まったら即退出をオススメします。←本来はマナー違反ですが、それくらいブチ壊しな歌なので



アベンジャーズ

2012年08月19日 | 映画
映画『アベンジャーズ』を見てきました。

アメリカのコミック会社マーヴェルの代表作の主人公達を、一同に集結させたオールスター映画です。

2008年の『アイアンマン』を皮切りに上映されて来た『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』は、全てこの『アベンジャーズ』への布石でした。

※一応、前5作は予習して行った方が2割増しくらいで面白いと思いますが、『ハルク』はあまり重要な伏線がなく、俳優も入れ代わってるので、未見でも構わないと思います。

まあ、おおよそこの手のお祭り作品は、中味がペラペラだと相場が決まってるんですが、実に5年(企画段階からだと8年)がかりのプロジェクトが完結するのを目撃しない手はないと思い、前5作をきっちり劇場で鑑賞した上で、この日を待っていました。

そもそも全員が主人公なので、負けたり死んだりはまずあり得なく、間違いなく「正義は勝つ」に決まっているわけで(本当にそうだったかは本編でご確認ください)、案の定ストーリーはあってないようなものでした。

でも、それが全く気にならかったのは、やはり映画史上に残るビッグプロジェクトの完成から得られるカタルシスによるものなのでしょう。いや、もう、想像以上。元々アメコミにはあまり興味はなく、主要各キャラについても、これまで上映された映画で初めて知ったレベルでしたが、それでも、このオールスターが醸し出したお祭り感には、胸躍らずにはいられませんでした。

プロ野球に例えると、まさにそのままオールスター戦。スター選手が集結したドリームチームのスタメンに興奮する、あの感じです。

そしてこのドリームマッチ、嬉しいことに、各キャラの一人一人の活躍の描き方が丁寧で、しかもカッコいい!制作者の拘りがヒシヒシと伝わって来る、最新CG技術をつぎ込んだ渾身のアクションシーンは、真弓が先頭打者ホームラン、高木豊がサイクルヒット、落合が満塁ホームラン、北別府がノーヒットノーランで抑え、ホーナーが乱闘して、原がサヨナラホームラン、そんな全球団ファンが満足できる、素晴らしいゲームを見たかのようでした。←90年代前半のプロ野球で例えるんじゃねえ

序盤はかなりまったりしているため、少々眠くなりますが、後半は怒濤の展開が待っているため、2時間半の上映時間も全く苦になりません。

決着をつけるための手段が、主人公達の意図と違うとはいえあの形になったのは、8月を思う日本人の心情的にはちょっと首をかしげてしまうところですが、100年に一度のビッグプロジェクトの顛末、絶対見て後悔はしないと思いますよ。

…ただ、どちらかというと、「男のロマン」というか、少年心に響く作りになっているため、女性が満足して見れるかは、ちょっと未知数ではあります。まあ、そういう方々は、イケメンしか出て来ない適当な邦画や日本の特撮でも見て胸キュンしといてください。

個人的には、内容60点+ビッグプロジェクトのカタルシス20点+エンドロール後のあのシーン120点(途中退室厳禁!)。

合計200点。久しぶりに良い映画を見たなあ!

続編の製作も決定しているみたいですね。温存(?)していた『X-MEN』『スパイダーマン』も絡んでくれば言う事なしなんですが、さすがに大人の事情で無理だろうなあ。

逆に言えば、その2大看板抜きで、知名度的には一枚落ちる作品のキャラだけでここまでの物を作ってしまったマーヴェルは、興行的にもプロモーション的にもウハウハだったんでしょうね。日本映画界も、土下座して爪垢わけてもらえばいいのに。←余計なお世話




プロメテウス

2012年08月18日 | 映画
映画『プロメテウス』を見てきました。

「“人類の起源”を描く」と鼻息荒かった予告編でしたが、無論そんなものを提示できるわけがないので、話し半分の期待で、純粋にSFホラーとしての鑑賞です。

“宇宙”と“未知の星”が舞台ながら、行動範囲が宇宙船内と遺跡の中だけなので、世界観はとっても狭く感じました。スケールの大きいテーマを描く背景としては、直接関係ない要素とは言え、気持ち的にちょっとマイナスポイント。

あと、いくつか不透明な展開(冒頭の事件の意味や、人造人間が主要キャラに行った行為の目的、など)もあって、多少モヤモヤしましたが、このあたりは想像を働かせる余地として想定内。後々妄想を働かせたり、ネットでのネタバレ探しなどで楽しもうと思っていますが、中には不満に思う方もいるかもしれませんね。

とは言え、最初に述べた「SFホラー」としては十分面白く、物語が動き出す中盤あたりからは、退屈のない目まぐるしい展開。この手のテーマとしては当然出てくるショッキングなシーンも、スプラッタすぎず、でも精神的にはゾワゾワ来る、良い塩梅のさじ加減です。※妊婦さんは見ない方が良いシーンあり

ジャンルに抵抗がある方でなければ、けして見て損な作品ではないと思いますよ。

そして、今作の裏テーマとも言える『エイリアン』の誕生秘話。無論じっくり説明がなされるわけではなく、軽く臭わせるだけの提示でしたが、シリーズのファンなら、良くも悪くも見逃せない展開が待っています。

75点。

予告編などで興味をそそられたなら、けして期待を裏切らない出来だと思います。1,800円を投資する価値はあるかと。

※エンドロール後に、冒頭の人物の謎行動に対するヒントが掲載されているシークレットサイトへのアクセス方法が紹介されるので、途中退席厳禁ですよ。




トータル・リコール

2012年08月18日 | 映画
映画『トータル・リコール』を見てきました。

予告編を見る限り、シュワちゃん版のあのアクは感じられないのだろうなあ、と思っていたのが見事的中。

火星やミュータントと言った旧作の重要キーワードもなかった事にされており、良い意味でのいかがわしさが全て排除され、普通にスタイリッシュなアクション作品と化していました。

SF作品としてのデキは及第点なので、予備知識や先入観を持っていない方にならオススメできるのですが、日曜洋画劇場や金曜ロードショーなどで、あの吹替版を何重にも刷り込まれているエリートの皆様には、とても推奨できません。

とは言え、所々に出てくる旧作リスペクトネタは、予備知識がないと楽しめないしなあ。

なんとも悩ましい作品…。

夏の大作ラッシュの箸休めにはいいんじゃないでしょうか。

50点。←旧作未見なら70点




ダークナイト・ライジング

2012年07月29日 | 映画

映画『ダークナイト・ライジング』を見てきました。

前作『ダークナイト』が、ジョーカー役の故ヒース・レジャーの怪演もあって、映画史上稀に見る傑作となってしまっただけに、その続編となる最終章で、どう落としてくるのか楽しみにしていたのですが。

正直面白かった!

無論前作程じゃなかったけれど、そもそもあれを超えるのは並大抵の事じゃないと思うので、変に無理しすぎず、良い感じにまとめまってますし、及第点なんじゃないかと。

一歩間違うと変態以外何者でもないアメコミキャラ達を、あのダークな世界観に違和感なく溶け込ませてるのも、考えてみればすごい事なんじゃないでしょうか。

真相についての伏線の配置も、難しすぎず、かと言ってベタ過ぎない、ちょうど良いさじ加減だった気がします。

学生時代、地方ローカル曲で再放送されていたドラマ版『バットマン』のあまりのシュールさに腹を抱えて笑っていた身には、あのキャラの登場も嬉しかったです。

地下牢獄の脱出方法や、バットマンの範馬刃牙なみの超回復力や、王道すぎでデジャヴュすら感じるラストシーンなど、突っ込みどころは多々ありつつも、そもそも漫画が原作なので、そこまで目くじら立てる気にもなれず、アニメを見てるつもりで、頭を空っぽにして存分に楽しみましたよ。

80点。

『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』を未見でも、置いてけぼりにはならないと思いますが、できれば復習してから劇場に足を運ぶのが吉だと思います。