テレビ観賞としゃれこんでいると、某とんねるずの番組で、細かすぎて伝わらない物真似、なコーナーをやっていました。ツボでありました。
最近のお笑いは、正直反吐ぶちまけてしまいたい衝動にかられる程つまらなく、完全に無視を決め込んでいたのですが、このコーナーはやばかった。アントニオ小猪木らのBI砲物真似、ユリオカ超特Qのドラゴン物真似など、思わずうなってしまう完成度のものをはじめ、往年のプロ野球マニアにはたまらないバナザード、イースラー、グリーンウェル、ホージー、デービスなどの物真似をする芸人も。もう心の琴線にひびきまくりでした。
そういえば、僕も小学生のころは、よくプロ野球選手の物真似をやっていました。持ちネタはロードン(広島)、若松(ヤクルト)、アップショー(ダイエー)、村田(ロッテ)、ポンセ(大洋)あたり。今やれと言われてもできないです。念のため。
さて、話は変わって日本ハムファイターズの新庄について。最近野球を見ていなかったので気づきませんでしたが、なんか知らんうちに引退することになっちょるじゃありゃーせんか。おらあ、おったまげた。
はっきり言って新庄のキャラは嫌いです。嫌いですが、一度だけ彼の発言に感動したことがあります。正確なコメントは覚えていませんが、『インタビューに答えるとき、ほとんどの選手が言葉の最初に「そうですね」をつけてるのが気持ち悪くて、俺は絶対言わないと誓った』という内容の発言でした。
ナイター中継を見ることがあったら、ぜひヒーローインタビュー(その日活躍した選手へのインタビュー)を観察してください。99%以上の確率で「そうですね」という相槌を聞くことができるはずです。正直あまりに乱発されるので、僕は子供のころから薄ら寒さを感じていました。大の大人が揃いも揃ってなにやってんだ、と。まるでNHKに授業を取材された時に感想を求められた小学生レベルの発言ではないか。こちらの予想通りの棒読みしかできないなら最初からしゃべるなつーんだ。※ちなみに僕は予想が容易な定石通りのことを、聞くのもしゃべるのも大嫌いです。
その苛立ちを、誰にも理解してもらえずに15年が経つ。長かった。本当に長かった。しかし、ようやく、上記を理解し、一石を投じてくれる男が現れました。北海道日本ハムファイターズ外野手・新庄剛。彼は自分だけに限らず、チーム全体に「そうですね禁止令」を布いたといいます。ビバ新庄。その成果があったかどうかはともかく、ネットの噂では、最近日ハム選手のインタビューが洗練されてきているみたいです。
この素晴らしい慣習が、新庄引退後も、伝統として日ハムに定着し、プロ野球界全体に広まることを切に願うしだいであります。押忍。