『10/14スキマノザラシと鈴木純也さんの磔磔2マンライブの感想【後編・全曲感想文】』
※多分に個人的な妄想と勝手な見立てが混在します。予めご了承ください。
先行はスキマノザラシ。
1.サイレン
お馴染みのハウリングを利用した(?)イントロの溜めが、京都銀行のCMくらい長かったのは、この2マンに対する気持ちの溜まり具合に比例してたんじゃないかなあ。
2.トネリコ
この曲、歌詞が好き過ぎて、いつも目を閉じて噛みしめるように聴いてしまう。サイレンで入ったスイッチを、程よくニュートラルにして、次の展開に備える。
3.千人の神様(仮)
個人的には『千人の神様が死んで、三匹の獣が走る』としてタイトルを把握してるけど、音源化されてないし、ミズカミさんの胸先三寸でどうとでも変わりそうなので(仮)にしとく。ラストやアンコールで流れる事が多いこの曲が、この位置で。サプライズではあるけど、今夜に限っては腑に落ちた感。
4.MC~月光
ブロダさんのベースが、いつもより太くクリアに聞こえたので、ここぞとばかりに味わい尽くす。何かがいつもと違ったのか、それとも単に座った席が定位置じゃなかったからスピーカーの具合が違っただけか。おなじみのコール&レスポンスで、客席側がやや迫力足らずだった気がした時、数秒だけ魂が長崎に行ってる仲間達の方を向いてしまった。
5.ジェット
月光アウトロから、どの曲のイントロに繋がるのかは、スキマノザラシライブ定番の楽しみ方。2019年度非公式オッズは、『蒼白の子供』1.3倍、『スネークリバージャンプ』2.4倍、『F#』3.5倍、『ジェット』5.4倍、『低音』40.8倍となっているのだけど(個人の肌感覚調べ)、1番好きなのはこの曲への繋がり方。何度聴いてもたまらん。
6.レンズ
ミズカミさんがMCで純也さんを褒めちぎりプレッシャーを最大限に与えた流れから、ラストのこの曲。ユメノツヅキでもお馴染みの曲だし、セッションでやるかと思ったけど、それはそれ。三線弾き語りで、ほぼ毎日歌ってる曲。
あれ、長尺の曲が一度もなかったぞ?…皆まで言うな。総ては仕組まれているのだ。
転換
そして鈴木純也さんアコギ片手に登場。※以下、洋楽に疎いので、カバー曲タイトルの正確さに自信なし。
1.ハレルヤ(カバー)
洋楽にオリジナルの歌詞を乗せたカバー。夢野カブさんとのユメノツヅキでも何度か見た曲。関係ないけど、別のイベントで早川岳晴さんもこの曲を歌ってたな。今度原曲を聴いてみよう。確か映画『ウォッチメン』のサントラに入ってたはず。
2.くさりかけのパイン
個人的に好きな純也さんの歌の特徴は、クリアな部分と濃厚な部分が、パパッと変わるのでなく、じわじわ捻れるように行ったり来たりする、多分語彙力的に誰にも伝わらないだろう、あの感じ。この曲はそれがギュッと詰まってて、個人的には象徴的な曲に思う。
3.たらちね(カバー)
京都まで車で来たけど、新幹線をキャンセルし忘れて悲しかったという切な面白いMCから、流れるように、純也さんのお兄さんのバンド、フラワーカンパニーズのカバー。好きな曲。純也さんのソロ音源にも収録されてて、何度も聴き込んでる。これも原曲聞いてみたい。
4.けむり
スキマノザラシのPeeweeさんが、先日のライブでストラップがはずれてアワアワしてて目が離せなかった、的なMCから、この曲。切ないんだけど、あたたかい余韻が耳と胸にいつまでも残り、ふわっと心地良い。
5.カントリーロード(カバー)
映画『キングスマン・ゴールデンサークル』のイメージが強過ぎて、マーク・ストロングが歌うシーンがチラチラと眼前にサブリミナルされて鬱陶しかったこの曲、それでも純也さんの歌詞がすごく刺さって来るので、おかげでほぼ快癒。
あれ、1番聴きたかった『天命尽キタ』は?…皆まで言うな、総ては仕組まれて(以下略)
ここで、スキマノザラシのミズカミさん登場。2人で1曲。
6.ふるさとのない人達
サンハウスのカバー曲らしい。勉強不足ですいません。サンハウス好きだからか、純也さんとやれるからか、なんだか嬉しそうなミズカミさんが印象的で、こっちまで嬉しくなる。
ここでスキマノザラシの残りの4人が登場。アコギからエレキに持ち替えた純也さんいわく、この6人で「スズキノザラシ」。個人的には「スズキマノザラシ」の方がしっくり来るけど、決めれる立場にないので、胸の中に閉まっておく。笑
以下スズキノザラシ。
1. Knockin' on heaven's door(カバーのカバー)
カバー元のバンドが復活したため、封印されていたこの曲が、このタイミングで 。…今夜は泣かないと思ってたんだけどね。また会えると思ってなかったから。
2.ロー
OHIO101の曲。オリジナルは3人編成で強烈にカッコ良いのだけど、6人バージョンの、しかもオリジナルメンバーの次にOHIO101の事を知り尽くした5人が加わってのこの曲は、鼻血どころの騒ぎじゃなかった。
3.天命尽キタ
そりゃやるだろ。やってくれるよ。それでもジュンスケさんがスティックを振り上げた瞬間、鳥肌が総毛立った。全力で歌った。
4.キングスネークブルース
サンハウスカバー。勿論初めて聴いたけど、カッコいいなあ。スキマノザラシにはライブを通じて色んなバンドを教わってるけど、そろそろサンハウスにも手を出してみるかー。
5.ぬすっと
サンハウスカバー。これは過去のスキマノザラシライブで何度か聴いていたので、耳馴染みありだったけど、純也さんとのWボーカルは、また違った味わい。
6.ギターギター
この曲に純也さんのギターが加わった様は、事前にしっかり妄想して、その都度ニヤニヤが止まらなかったけど、本物はやっぱりそれ以上。やっぱり主義を曲げて、思わずアンボイさんの手元を、1枚だけパシャり(添付画像)。約1名、浮き足立って歌詞を間違えてたけど笑、そうなるのもやむなしな、幸せが支配した磔磔のステージだった。
7.風の歌
この曲を、この6人で見たくて、待ち続けた2年間。この時ばかりは、スズキノザラシだけでなく、JUNJUNもステージにいた。他の曲では譜面を広げていた純也さんが、この曲だけはそれをとじてた。それが総て。言葉はいらないし、相応しい言葉も見つからない。ただ、思い出す度に、ただただ嬉しくなる。
そして、時間ぴったりで終了。
アンコールはなかったけど、きっと想定してなかっただろうし、これ以上見たいシーンも思いつかない。
この1日前、42歳の誕生日だった。最高の誕生日プレゼントをもらった気分。これまでの2年間の総括として、10月14日、京都磔磔にいれたことは、俺の息の根が止まるその日まで忘れないと思います。
相変わらずの独りよがりの垂れ流し、御拝読ありがとうございました。