3/10スキマノザラシ磔磔ワンマン
一ファンによる、個人的な目線や私情がたっぷり詰まった全曲感想文。やや痛めかもしれませんが、ご笑殺くだされば幸いです。
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逸る気持ちを抑えられず、開場の40分前くらいに到着。さすがにまだ誰も来ていなかったけど、程なくして、続々と。久々に会う顔も多く、そこかしこで再会を喜び合うシーンが。スキマノザラシが繋いでくれた縁の数々を、改めて噛み締める。
場内は、中央とサイドの前寄りを除いた3分の2ほどがスタンディング仕様。あっという間にギチギチ超満員。そりゃそうだ。
開演までの1時間が、これほど長く感じた事はなかったな。入場SEの『She's a rainbow』が鳴った瞬間の、磔磔中にあふれた声にならない叫び。みんな彼らの帰りを待っていた。
1.サイレン
キーンというハウリングっぽい音が少しずつ大きくなって、それを切り裂くようにイントロギターが鳴り響いた。もちろんあの頃と全く同じ音というわけではないけれど、その一音一音にアンボイさんの思いが感じられるような気がして、グッと来た。
2.どうでもいいこと
サイレンからこの曲への流れ。もっと違和感があるかと思っていたけれど、自然と動くこの体が、この音がスキマノザラシ以外の何物でもない事を知っている。
3.レンズ
この一年、夢野カブさんが歌う『レンズ』ばかり聴いていた。どちらが良いか、どちらが好きかなんて野暮な事は言わない。どちらからもItoigawaさんの息遣いが感じられる。どちらもオリジナル。でも久々に聴くミズカミさんの『レンズ』は、やっぱり格別に胸に染みた。
4.アゲハ
1週間前の小牧でも、同じくセトリの4曲目だったこの曲。その時は、一見さんだらけの場内の空気が、この曲を境にガラリと変わった気がした。この日も、浮き足立っていた気持ちを、一旦落ち着かせてくれた気がする。
5.トンビ
peeweeさんが抜け、アンボイさんが入るまでの4人ノザラシの間、一音少なくなった事を感じさせない工夫やアレンジが、どの曲にも存分に成されていたけど、特にこの『トンビ』は、聴く毎に実験的な大胆アレンジに驚かされた。その頃を思い出して、ちょっと泣く。
6.傷
小牧では聴けなかった曲。なぜかはすぐにわかった。アンボイさんがかき鳴らしたのは、見覚えがあり過ぎるあの12弦ギター。そりゃセンチにはなったけど、すぐに曲の勢いに胸ぐらつかまれて、あの頃のように右に左に、音に導かれるままに。
7.トネリコ
peeweeさんイントロ始まりは、本当に久々に聴いたけど、体に染み付いてたせいか、懐かしさはそこそこに。それより、この曲に、歌詞に、過去何度助けられたか。帰って来てくれて嬉しかった。もちろん、これからも、俺の人生になくてはならない曲。
8.マーニー
この曲、聴きはじめの頃はあまりピンと来なかったのだけど、ミズカミさん骨折時のアコノザラシや、みぃあ食堂でのミズカミ&Itoigawaなど、色んな場所で色んなバージョンを聴いているうちに、この曲のItoigawaさんギターが大好きになった。そんな思い入れの強さにも、しっかり応えてくれたアンボイさん&peeweeさんのギター。
9.月光
ミズカミさんのMCが「お前の声を…、聴かせてやれよ!」だった。超満員のファン全員で目一杯叫んだ。きっと聴こえたよね。
10.スネークリバージャンプ
『月光』のアウトロを切り裂くいつもの入り方。そして、いつも以上に、ミズカミさんとファンのシャウトが相乗作用。尻上がりに激しくなって行く。ロックが、見えないはずの思いを可視化してくれた瞬間。
11.アイアイ
peeweeさんのはっちゃけ具合が懐かしく、そこに呼応するアンボイさんが心強く。ジュンスケさんのシャウトを聴いた時の「待ってました」感。テンションが上がらないわけがない!
12.蒼白の子供
この曲のイントロと言えばItoigawaさん。やはり、この夜一番の違和感と喪失感。でも、だからこそ、これからは新たな色でじっくり染め上げて欲しいと思ったし、それくらい、アンボイさんのギターが、胸に迫る素敵な音だった。
13.F#
『月光』からたたみかける怒涛のセトリ。磔磔で、FANDANGOで、ハウリンバーで、Club246で、Showboatで、O-westで、Shoujimaruで、千葉LOOKで、都雅都雅で、太陽と虎で、並木ジャンクションで、埼玉と宇都宮のHEVEN'S ROCKで…。数え切れない程見て来た、スキマノザラシの真骨頂。流れに身を任せ、叫ぶ事の楽しさを噛みしめる。
14.ミルキーウェイ
「バカヤロウのために、そして今日集まってくれた、全てのロクデナシのために!」。本当に、俺は、ロクデナシが発するロクデナシの曲が、大好きでたまらないロクデナシなんだな。
横道坊主の橋本潤さんが天国に旅立った直後、その地元神戸で聴けたこの曲に、そして終演後にスキマメンバーがかけてくれた言葉に、どれだけ救われたか。
あの時も、この夜も、間奏のミズカミさんの咆哮がたまらなかった。
【アンコール】
15.風の歌
昨年のドラムトのラストセッションでこの曲を聞いてから、本家の、このスロウな曲を、ずっとずっと待ちわびていた。イントロが鳴った瞬間から、終始あふれて止まらんかった。
16.ギターギター
1ファンの痛い妄想なのは百も承知で。みんなで歌ったサビのところで、一瞬だけだけど、間違いなくItoigawaさんの声とギターが聞こえたんだ。みんなの声に、連れ戻されたのかなあ。
…そんなこんなで、取り留めなく綴った全曲感想文。楽しくて幸せな時間だったのは間違いないけど、あの夜がなんだったのか、まだ気持ちの整理は付かず、結論も出ず。
ただ、間違いないのは、俺の人生には、今までも、これからも、スキマノザラシの音が必要不可欠なんだなって。
色んな思いがあるだろうから、あくまで個人的な欲求と断った上で。
スキマノザラシの磔磔ワンマン67th。その時をいつまでも待ってます。
一ファンによる、個人的な目線や私情がたっぷり詰まった全曲感想文。やや痛めかもしれませんが、ご笑殺くだされば幸いです。
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逸る気持ちを抑えられず、開場の40分前くらいに到着。さすがにまだ誰も来ていなかったけど、程なくして、続々と。久々に会う顔も多く、そこかしこで再会を喜び合うシーンが。スキマノザラシが繋いでくれた縁の数々を、改めて噛み締める。
場内は、中央とサイドの前寄りを除いた3分の2ほどがスタンディング仕様。あっという間にギチギチ超満員。そりゃそうだ。
開演までの1時間が、これほど長く感じた事はなかったな。入場SEの『She's a rainbow』が鳴った瞬間の、磔磔中にあふれた声にならない叫び。みんな彼らの帰りを待っていた。
1.サイレン
キーンというハウリングっぽい音が少しずつ大きくなって、それを切り裂くようにイントロギターが鳴り響いた。もちろんあの頃と全く同じ音というわけではないけれど、その一音一音にアンボイさんの思いが感じられるような気がして、グッと来た。
2.どうでもいいこと
サイレンからこの曲への流れ。もっと違和感があるかと思っていたけれど、自然と動くこの体が、この音がスキマノザラシ以外の何物でもない事を知っている。
3.レンズ
この一年、夢野カブさんが歌う『レンズ』ばかり聴いていた。どちらが良いか、どちらが好きかなんて野暮な事は言わない。どちらからもItoigawaさんの息遣いが感じられる。どちらもオリジナル。でも久々に聴くミズカミさんの『レンズ』は、やっぱり格別に胸に染みた。
4.アゲハ
1週間前の小牧でも、同じくセトリの4曲目だったこの曲。その時は、一見さんだらけの場内の空気が、この曲を境にガラリと変わった気がした。この日も、浮き足立っていた気持ちを、一旦落ち着かせてくれた気がする。
5.トンビ
peeweeさんが抜け、アンボイさんが入るまでの4人ノザラシの間、一音少なくなった事を感じさせない工夫やアレンジが、どの曲にも存分に成されていたけど、特にこの『トンビ』は、聴く毎に実験的な大胆アレンジに驚かされた。その頃を思い出して、ちょっと泣く。
6.傷
小牧では聴けなかった曲。なぜかはすぐにわかった。アンボイさんがかき鳴らしたのは、見覚えがあり過ぎるあの12弦ギター。そりゃセンチにはなったけど、すぐに曲の勢いに胸ぐらつかまれて、あの頃のように右に左に、音に導かれるままに。
7.トネリコ
peeweeさんイントロ始まりは、本当に久々に聴いたけど、体に染み付いてたせいか、懐かしさはそこそこに。それより、この曲に、歌詞に、過去何度助けられたか。帰って来てくれて嬉しかった。もちろん、これからも、俺の人生になくてはならない曲。
8.マーニー
この曲、聴きはじめの頃はあまりピンと来なかったのだけど、ミズカミさん骨折時のアコノザラシや、みぃあ食堂でのミズカミ&Itoigawaなど、色んな場所で色んなバージョンを聴いているうちに、この曲のItoigawaさんギターが大好きになった。そんな思い入れの強さにも、しっかり応えてくれたアンボイさん&peeweeさんのギター。
9.月光
ミズカミさんのMCが「お前の声を…、聴かせてやれよ!」だった。超満員のファン全員で目一杯叫んだ。きっと聴こえたよね。
10.スネークリバージャンプ
『月光』のアウトロを切り裂くいつもの入り方。そして、いつも以上に、ミズカミさんとファンのシャウトが相乗作用。尻上がりに激しくなって行く。ロックが、見えないはずの思いを可視化してくれた瞬間。
11.アイアイ
peeweeさんのはっちゃけ具合が懐かしく、そこに呼応するアンボイさんが心強く。ジュンスケさんのシャウトを聴いた時の「待ってました」感。テンションが上がらないわけがない!
12.蒼白の子供
この曲のイントロと言えばItoigawaさん。やはり、この夜一番の違和感と喪失感。でも、だからこそ、これからは新たな色でじっくり染め上げて欲しいと思ったし、それくらい、アンボイさんのギターが、胸に迫る素敵な音だった。
13.F#
『月光』からたたみかける怒涛のセトリ。磔磔で、FANDANGOで、ハウリンバーで、Club246で、Showboatで、O-westで、Shoujimaruで、千葉LOOKで、都雅都雅で、太陽と虎で、並木ジャンクションで、埼玉と宇都宮のHEVEN'S ROCKで…。数え切れない程見て来た、スキマノザラシの真骨頂。流れに身を任せ、叫ぶ事の楽しさを噛みしめる。
14.ミルキーウェイ
「バカヤロウのために、そして今日集まってくれた、全てのロクデナシのために!」。本当に、俺は、ロクデナシが発するロクデナシの曲が、大好きでたまらないロクデナシなんだな。
横道坊主の橋本潤さんが天国に旅立った直後、その地元神戸で聴けたこの曲に、そして終演後にスキマメンバーがかけてくれた言葉に、どれだけ救われたか。
あの時も、この夜も、間奏のミズカミさんの咆哮がたまらなかった。
【アンコール】
15.風の歌
昨年のドラムトのラストセッションでこの曲を聞いてから、本家の、このスロウな曲を、ずっとずっと待ちわびていた。イントロが鳴った瞬間から、終始あふれて止まらんかった。
16.ギターギター
1ファンの痛い妄想なのは百も承知で。みんなで歌ったサビのところで、一瞬だけだけど、間違いなくItoigawaさんの声とギターが聞こえたんだ。みんなの声に、連れ戻されたのかなあ。
…そんなこんなで、取り留めなく綴った全曲感想文。楽しくて幸せな時間だったのは間違いないけど、あの夜がなんだったのか、まだ気持ちの整理は付かず、結論も出ず。
ただ、間違いないのは、俺の人生には、今までも、これからも、スキマノザラシの音が必要不可欠なんだなって。
色んな思いがあるだろうから、あくまで個人的な欲求と断った上で。
スキマノザラシの磔磔ワンマン67th。その時をいつまでも待ってます。