ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

年収で思うこと

2005年07月21日 | 就職・フリーター・ニート
某匿名掲示板の就職板あたりで見ると、年齢×20万円の年収があると、一応、勝ち組サラリーマンらしいです。
22歳 440万円   30歳 600万円  40歳 800万円
ってところでしょうか?ただ、外資系などで退職金がない場合は、これ以上貰わないとダメな気がします。

さて、日経BP のIT PRO の記事で従業員の平均年収ランキングという記事で「NRIの平均年収が1000万円台に、キヤノン販売、セゾン情報が躍進」と書いてありました。(登録しないと読めないかもです。)
一位のNRIの1030万円(平均年齢35.7歳)電通国際情報サービス908万円(35.6歳)。。と続きます。

これを見て思うのですが、年収の比較なんて意味ないよなぁと思います。
NRIでこの平均よりも年収が高い知り合いがいて、僕の年収の倍ぐらいあると思いますが、仕事の勤務時間も僕の倍はある気がします。
それこそ徹夜から、土日まで勤務で夏休みは?ってな感じです。
(来年ぐらいには過労死するんじゃないかと・・・ という勢いです)

僕は自分の時間を売っているという意識が強いので、年収よりも時給のほうが大事です。
正直言って、体壊すほど働いて僕より給料安い若いコンサル会社の人とか、僕とはまったく異なる就業感だなと思います。

最近はフリーターや派遣社員の年収があっちこっちで話題になりますが、その時給がずーっとあがらないで安いままということが重要な課題だと思いますが、たしかに、若いバイトと30歳のバイトが同じ仕事していたら、同じ時給というのは当然だと思いますし、だからこそ、フリーターを快く思わないおじ様たちはスキルアップしろというのでしょう。

話を戻して、同年代でたくさん稼いでいる人と話をすると、僕のような立場も羨ましく見えることがあるそうです。
ITバブルの頃は、成功物語を見聞きして浮かれた学生たちが、ハイリスクハイリターンだといって、コンサル会社や外資系の厳しい会社に好んで就職しましたが、3年で残っている人がわずかという世界では、確かにハイリスクです。
それに対して、僕が今いるような会社はローリスクミドルリターンだと思います。

そのハイリスクハイリターンの世界で生き残った、30才前後のコンサルや外資金融の人たちは、それでもまだ将来が不安になるらしいです。
生き残ったが、かといって、これより上にいけそうもないし・・・
と言っています。
そして、我々のようなローリスクミドルリターンの会社で、管理職になっていく方が、生涯年収が多いといって、コンサルの知人は本気で給料半額の中途採用の公務員試験を受けていました。

私は、安い給料で自由気ままというのもいいとおもうし、ハイリスクハイリターンも、そのリスクを背負ってもいいとおもうなら好きにすればいいと思うし、僕はその真ん中をとったわけですが、年収というものを全面に出すとそういう多様性が見えなくなってしまいます。
ですから、年収だけを見ずにどうゆう人が、どんな働き方をしてもらっているのかを見ないと、わからないことがたくさんあります。

多くの金を稼ぐということは当然、多くのものを犠牲にしているんだということを、年収の多い人をひがんだりする人は思うべきだろうなと思います。

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