ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

引きこもり]最多は30~34歳のニュース

2008年02月27日 | 格差社会を考える
[引きこもり]最多は30~34歳 就職・就労きっかけで

http://news.livedoor.com/article/detail/3522884/

 「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30~34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。本人の心理や意識にも踏み込んだ引きこもりの公的な調査は全国初。不登校など学校時代の体験をきっかけとし、若年層が多いとされる従来の見方とは異なる傾向が浮かんだ。 

 調査は、都内に住む15~34歳の男女3000人を住民基本台帳から無作為抽出し、昨年9~10月に個別に訪問。1388人から協力を得た。うち10人を引きこもりと判断し、別途調査した18人を加えて計28人を分析対象とした。

 原因のトップは「職場不適応」と「病気」の25%だった。「就職活動不調」(14%)を加えると、就労・就職をきっかけとする人は39%に上った。「不登校」は18%だった。

 年齢層別では、「30~34歳」が全体の43%で最も多く、「15~19歳」「20~24歳」「25~29歳」はいずれも18%。引きこもり状態になった時期は「25~27歳」(29%)が最も多かった。



どういう人が調査しているのかわかりませんが、統計的にかなりダメなデータだと思います。

まず1388人中引きこもりは10人ということで、若者世代の約0.7%が引きこもりです
実態としてはまぁその程度かなぁと思います

しかし、有効数10人にさらに恣意的に選んだ18人を追加して世代別に分けるなんて分析に意味があるとは思えないけど、まぁ一応分析を見てみると30歳~34歳が多いということだそうです

でも、これってある一つの仮定をおけば当然なんですよね。

仮定「一度引きこもりになると、なかなか引きこもりを脱却できない」

この仮定が正しいと22歳で引きこもりになろうが、30歳で引きこもりになろうが、親が死ぬまでひきこもりをする可能性があるわけです。
極端にいえば、一度引きこもりになれば、ずーっと引きこもりということなら、一番年齢が高いところの人数が多いのは当然です

30歳~35歳がボリュームゾーンだといいながら、35歳以上については調査しないってかなり矛盾しています
みんな36歳になったら就職するって思っているのかな?

ということで、厚生労働省って何をやっているのかなぁと思いました

「15歳から34歳まで調べたら、30歳から34歳までに一番引きこもりが多かったです♪」
というのは一度引きこもりになると回復しないので、40歳でも引きこもり
という仮説がなりたつので34歳以上についても調査すべきだと思うのですが、それで40歳前後でもひきこもりが多数いたら、結構、世間はショックを受けると思う。

この分析内容については、
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0802/26/news033.html
のサイトの方が詳しくでていて

10人のひきこもりの定義は
 普段の過ごし方で「自室からほとんど出ない」「自室からは出るが家からは出ない」「近所のコンビニなどには出かける」などと回答した人を、ひきこもり状態と判断。

ってことみたいですね
30歳を超えると、仕事や家庭があって、なかなkみんなで遊びにいったりなんてこともないから、同じ無職でも、高年齢の方が「ひきこもり」になりやすいと思います
15歳なら、まだ遊び友達を作るぐらいならできそうですからね
そういう意味でも30歳以上にひきこもりが多いのは納得
同年齢が学生のうちは、遊んでくれる人がいそうですし。

で、記事の最後ですが
 調査をまとめた明星大学人文学部の高塚雄介教授(臨床心理学)は、都内の引きこもり人口を約2万5000人と推計。また、心理的に同様の傾向がある「予備軍」は都内で約18万人、全国で100万人を超えると見ている。
 高塚教授は、陥る人の特徴を▽自意識が強く状況変化に適応できない▽人と争って傷つくことを嫌う▽人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い――と分析。「国の対策は、引きこもりとニートの分類が不明確で、現状に合った受け皿作りが必要」と話している。


ってことですが、
・自意識過剰
・人と争って傷つきたくない
っていわゆる、戦後民主主義的教育よる「ナンバーワンじゃなくてオンリーワン」とか、「個性が大切」「競争はゆるさなーーい!!」って教育の成果だと思うな。

・人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い

もあわせて、ぜんぶ、社会のせいじゃなくて本人のせいだと思うよ。

ただ、彼らも親が死ねばホームレスか生活保護受給者になっていくわけで、どちらも社会的コストは高いので、適切な受け皿を作って、社会復帰を支援するのが、本人も納税者も嬉しいと思う。



人が生きることは根源的に容易ではないのだ ということを考えながら日々をすごしたいなぁって思います

2008年02月26日 | 格差社会を考える
マイミクのみやもんさんが
「国会での志位質問の動画観ました?下手な法廷モノの映画より断然面白いっすよ!なんか2ちゃんとかでも話題らしいっす。」
っていっていたので、いま動画みています

50分あるので多分途中で中断します (いまは足裏マッサージと肩をほぐしながら見ています)
http://jp.youtube.com/watch?v=6I_NTfz3RNs&feature=PlayList&p=C663A7F8B1E28182&index=0

なんか、反共産党な人も絶賛しているというのがわかる気がする。
今回に限っていえばとてもいい。

本来、今の派遣法は正当なのか?
これを法として許していいのか?
という活発な議論があるべきだと思うが、自民党も民主党もそれを回避してきた

日本共産党にしても、公務員労組を母体にしているだけに、官製ワーキングプアーについてはほとんど切り込んでこなかったという弱点はあるが、まぁ、今回の国会質問に関していえば、労働者の見方 という立場という看板に偽りなし だと思う

日本共産党がこういう活動をして支持を広げたいなら、やはり9条と共産主義の看板を下ろせばいいと思うし、中国の腰巾着はやめればいいと思う。

こういう国会答弁を民主党の労組族からでてこないことが、この国の労働運動の腐敗を表していると思う。

僕は日本共産党はほんとうにしょうもない政党だと思うけど、それでも、正しいことをしたときには、行為自身は正当に評価すべきだと思うし、今回はそういう行為をしたようです

衝突事故に「恐らく生存ない」

2008年02月26日 | 徒然なるまま(日々雑事)
衝突事故に「恐らく生存ない」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=412488&media_id=4

記事は、「さぁ国民のみなさん、一緒に批判しましょう!!」
ってな書きぶりですが、客観的に考えて、この発言は当然です

冬の海における、救命胴衣なしでの生存確率というものを考えれば、「可能性はほぼない」というのは事実でしょう


で、僕が書きたかったのはあいかわらずマスコミってアホだよねって話じゃなくて、

漁師の人たちというのは、一歩間違えば命を失う仕事をしているということです
漁師にしても山で命を落とすこともあるし、山の幸をとりにいって熊に襲われることもある

食べ物をとるという行為は時として命がけだということです

先進国で消費者として生活をしているとついつい忘れがちですし、、空調完備のオフィスにいて生計を立てていると、その重みを忘れてしまいがちですけどね

だからこそ、「いただきます」というのだと僕は思います
それは古来からの神道的な価値観で、「生あるものの命を貰って自分は生きている」ということから「いただきます」だといいますが、それ以外にも、「漁師や農家の人に感謝する」というのもあると思います

http://www.atc.ne.jp/seikindo/html/kamigamino.htm
小説家の池澤夏樹氏のこの言葉が一番僕にはしっくりきます

「食べ物を作るという仕事は、神様の仕事に近いのかもしれない」



今日は牡蠣なべ&キムチ鍋でした
最初は野菜と豆腐と牡蠣と味噌と酒かすの鍋を食べて
その煮汁にキムチ鍋の元を加えて、野菜と豆腐と豚肉とにんにくの鍋を作って食べました

一緒に飲んだお酒は、「真澄 純米吟醸 あらばしり」です

幸せだニャァ猫

そういう幸せを堪能できるのは、農家の人や、漁師の人や杜氏の人、そして太陽や風や水の神々のおかげです

自衛隊批判の前に、改めて、食をつむいでいる漁師の方々に感謝の意を表したいと思いますし、可能性はほとんどないけど、ご無事でいることをお祈りいたします