ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

インドネシアを旅行中

2005年09月27日 | 徒然なるまま(日々雑事)
今はインドネシ

のロンボク島の北にあるギリに来ています。

ここへはバリ島の喧騒を逃げ出して来ました。
僕にはちょっと騒々しい感じでした。夢の国ディズニーランドが僕には苦手なよう
に、最後の楽園も、ちょっと人工的過ぎました。
でも、バリ島から足を伸ばしたボロブドゥールという世界三大仏教遺跡はとても良

ったです。たぶん、単体の遺跡としての規模は世界最大です。(パガンやアンコー

ワットは数が多いですが)
インドネシアについた日に空港で国内線のチケットを手配して、しかも空きがなく
て、ビジネスクラスを買って、宿に電話してやっぱりシングルが一杯でしかたなく

ゥインルームを予約してなんとか訪れたのですが、苦労した甲斐がありました。
夕日を遺跡から眺めて遺跡公園内のホテルに泊まって早朝の日の出を遺跡に上って

てきました。
今の日本の仏教を見ていると、カルト化した仏教や、酒も女も贅沢も好きという僧

などでとても、人々の苦悩を救ってくれるという感じがしないのですが、こういう

跡を見ると、仏教が確かに人々の生きる意味を与えてくれていた時代があるのだな

確信できます。
そんな僕は最近仏教に少しこっていて、今回の旅では二冊もってきたうちの一冊が

ーリ経典の中でも最古の仏教経典の和訳本です。

全ての執着を絶て という仏陀の教えはどうして、こんな日本の仏教になってしまっ
たのだろうと思います。
それはまるで、老いた人を見ても、人が赤子として生まれてくることを絶対に理解

きないように、2000年という時間の中での最後を見ても、原始の姿はわからな

ということなのだろうと、今は思っています。


さて、このギリにはダイビングをしにきています。
小さな島で、馬車で一周20分ぐらいの島です。
この島には交通機関が馬車と自転車しかありません。
まだバイクもないのでとてもスローな時間が流れています。
とても気に入ったので、予定を変更して、月曜日から土曜日まで居座ることにしま

た。

泊まっているホテルは2500円ぐらいですが、とても奇麗でベッドには花がおい

あったりと素敵なホテルです。
でも、この島では真水がでないので、シャワーは海水みたいな水です。
シャワー後に瓶から水をすくって体にかけます。
でも、この島にはインターネットがあるんですよ!!
しかも日本語が使えます!!(古いパソコンで僕のタイピングの速度についてこれ
ませんし、モデムを使ったLANなのですごーーーくネットも遅いです)

うーん!!、こういうのがバカンスだなぁとおもいます。
この島の本島にはシェラトンもあるのですが、ここほどではないにしても、何もな

島です。そういうホテルに泊まって自然とあったかい人々だけが魅力の島に泊まる

金持ちって結構素敵だなって思います。

今年の夏休みは、社会人になって初めて、「あぁ、夏休みって取るの大変なんだ
な」
と思った夏休みで、休暇は例年2週間なのですが、今年は一週間だけです。
そんな慌ただしかった日本が嘘のようにのんびりと、豊かな時間が流れています。
海もすごくきれいで、今日はウミガメや1メータぐらいのサメを見ました。

とりあえず、これを送ったらナイトダイビングです。

では、みなさんもごきげんよう。
(コメント、トラックバック、メールをいただいた方々帰国までお待ちください。

新生民主党に期待!!

2005年09月19日 | 政治・経済・社会現象
官公労との関係見直しを明言=「おもねる姿勢」排除-民主・前原新代表 (時事通信) - goo ニュース


いままで、労組民主党と揶揄してきた民主党が、脱労組を訴える前原氏を代表に据えて出直しとなりました。
当選後も官公労(公務員の労働組合)との距離を置いていくことを明確にしています。
小泉氏は、農林族や郵政族や土建族たちの利権を排除して改革を進めてきました。
対して民主党は、口では改革を唱えながらも労働族たちの力に屈する形で、公務員や郵政に対して自民党とわたりあうことができずに、国民の信任を失いました。
また、そうした族議員たちの力を落としても自民党は勝利しました。
大事なのはだれかの権利を守るために政治をする姿勢ではなく、国民に支持されることであるということが証明されたと思います。

きっと前原氏はやってくれます。というか、ここでやらないと民主党の将来は暗い。
次はない気がする。
憲法改正論でも自民党と議論を戦わせていくといっていますし、彼の能力・経歴・人脈ならそれも可能でしょう。
従来の感情的な反米・中国賛美が出てくる民主党から、冷静な日本の安全保障を語れる、次期の政権たりえる党に生まれ変る可能性大です。
今回の選挙は、アメリカについて行こうとする自民党と、中国に従おうという民主党で外交政策が分かれましたが、中国に従おうという外交政策で国民の支持を取れるとは思えません。
しかし、前原氏のバランス感覚ある外交政策なら、十分に自民党と渡り合えると思います。
嘘つきで、攻撃的で、アンバランスな急成長している隣人である中国と喧嘩をしつづけても日本が傷つきますが、一度譲歩すると骨までしゃぶるのもまた中国です。
そして、アメリカもやっぱり攻撃的で、国内に深刻な問題を抱え、そして外交でもエゴを通す国です。
そういう中国という隣人とアメリカという隣人の双方の距離感を取るのは、今回の選挙で民主党や自民党の主張したような両者の単純化した構図ではなく、より高度な外交です。

既存の老人の組合である老組(労組)から将来を見据えたビジョンを示せる、政党に生まれ変わってくれるなら、次は民主党に投票したいと思います。

今回の総選挙では民主党を支持していた人々までが、民主党へのお仕置きだと言って自民党へ投票しましたが、そのかいあったと思います。

やっと若者が投票しても報われる野党になる芽が出てきました。
期待してますよ!!

スカイプとアジアでのベンチャーの可能性

2005年09月17日 | IT・情報化・コンサルティング
IP電話:スカイプ、コンテンツ配信に参入 (infostand) - goo ニュース

ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズは8日(現地時間)、無料IP電話サービス「スカイプ」の利用者に、音声コンテンツ配信を開始すると発表した。固定電話の「ダイヤルQ2」に相当するサービスで、交通情報、星占いなどを有料または無料で提供する。人気が高まっているスカイプが、コンテンツ配信にも参入することで、電話業界には一段と脅威になりそうだ。 以下略


スカイプを使ったダイヤルQ2的サービスですが、様々なサービスに与える潜
在的な破壊力は凄いのではないかと思います。

適切なソースが見つからなかったのですが、インドなどでのオフシェアの場合
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/WallStreet/V_VIL_WallStreet_20040309.htmlによると、

「そもそもインドとアメリカには人件費に大きな開きがある。例えばアメリカでこのようなオペレーターを雇うと、時給は約11ドルなのに対し、インドでは7分の1以下の1ドル50セントで済む。システムエンジニアのような職でも、アメリカでは時給約56ドルなのに対し、インドでは同レベルのエンジニアが4分の1以下の12ドル50セントで雇える。こうやってコスト削減のため、海外にビジネスを委託する事をオフショア・アウトソーシング(Offshore Outsourcing)、又は通称"オフショアリング(Offshoring)"と言う。」


日本でも同様に途上国との賃金格差があります。
今までは日本語という壁に阻まれていましたが、英語での仕事に飽和感がでてきて今では日本語を学習するエンジニアがインドでも増えていると聞いています。

たとえば、日本語で対応可能なエンジニアはインドや中国にはいるわけですから、彼らが会社を興して、スカイプ経由でウイルスソフトのコールセンターやLinuxのサポートセンターを運営することも可能です。

スリランカなど旧英国統治領では賃金が凄く安いけどちゃんと英語が話せる人もいるので、そうした人々を集めて、安価な英会話スクールをスカイプ上で実現することもできるかもしれません。
(1時間、いっぱい聞けて、いっぱい話せて5ドル程度未満?しかも日本就労ビザ最低の能力と言われる某英会話教室のスラング使い立ちよりも綺麗な英語を学べるかも)

また、自動通訳と言わずに、有人での翻訳サービスもできるかもしれません。
音声だけで提供できるサービスというのは探せば色々とあると思いますし、コールセンターや語学のようなものであれば、途上国で運営するほうが合理的かと思います。(現実にいまやその流れです。アメックスに電話しても自分の国にはつながりません (;>_<;) )

そういう流れを支えるビジネスインフラとして、国境を越えてグローバルにサービスを提供できるスカイプというのは、ドメスティックなサービスしか提供できない既存のメガキャリアとskypeは別のインフラになる可能性があるように思います。


蛇足:
自称、英語のできない途上国マニアとしては、ミャンマーやスリランカやモロッコで賃金の凄く安いエンジニアや大卒を見て、うかうかしているとあっというまに仕事を持っていかれるなぁと思いました。

昔、大前研一は中国にコールセンターを作ると、日本の賃金の10分の1で大学で日本語を専攻した人を雇えて、中国には労働組合なんてないから、24時間営業可能だと言っていました。

でもさらに中国の賃金の半分でカントリーリスクもそこそこ低いベトナムが着目されてきています。
みんな豊かさを求めて向上心をもって必死に頑張っています。
そしてインターネットというツールで製造業以外に知的生産までもが国をまたいで輸出入されようとしています。
アジアの人々に頑張って欲しい反面、雇われる能力が普通かそれ以下の人はどんどんと賃金は下がっていくだろうなぁと思うと複雑です。

でもグローバル化ってのはそういうことなんだよなぁって思います。


中国で死刑囚の皮膚で化粧品製造

2005年09月14日 | 徒然なるまま(日々雑事)
死刑囚の皮膚で化粧品製造=中国企業、既に輸出か―英紙 (時事通信) - goo ニュース

英紙ガーディアンは、中国の化粧品会社が処刑された死刑囚の皮膚を利用して化粧品を開発し、欧州に向けて輸出していると報じた。

写真は 公開処刑に先立ち、市民が見守る中、トラックに乗せられて街頭を連れ回される中国の死刑囚

こういう人が処刑されて、商用利用されるとは、本当に恐ろしい国だと思います。
人体を使うと、感染などの恐れもあるのですが、まぁ、拝金主義の中国ではそんなものにはお構いなしでしょうし、購入する先進国側の人間がいれば、売られるのは中国だけのせいではありません。
韓国では臓器買いますとビラをはっていた看護婦が捕まりましたが、臓器にだってちゃんと値段はつくはずですしね。

こういう中国を無非難に支持してきた民主党が、インテリの多い都市部で議席を失うのも自明だと思います。
どうしてこの国に心惹かれるのか、左派の人の思想は良く分かりません。

政治と食事をわけあう心

2005年09月14日 | 徒然なるまま(日々雑事)
政治の話を書くと、ちょっとすさんだ文章になってしまっていやだなぁって思います。

たぶん、自民党が勝っても、民主党が勝っても、あまり僕たちは来年幸せじゃありません。

それは政治が悪いというよりは、多分、国が傾いているからです。

実力以上にたくさん欲しがる人々。たとえば
若いOLや学生ですら、ブランド物をもちたがったりする物欲地獄
これを買うと本当のあなたになれますよ、と煽り立てるマスメディア
実力以上の企業に入りたがって、うまくいかないとフリーターかニートになる軟弱者
毎日、ごろごろして年休と賃金をもっとという、連合系の民主党マニアのおっさんたち
自分の宗教をもっと広げようとするカルトな人たち
なんか分けのわからないことをいう政治マニアやテレビのコメンテーター
他の国に媚びたり、土下座したがる人々


そういうものが僕にため息をつかせます。

選挙で盛りあったし、ちょっと疲れました。
でも、来週から大好きなアジアへ行ってきます。
今回はインドネシアです。正規割引でも空きがないチケットを、懇意な旅行会社が格安チケットで取ってくれました。まじすげー!!って感動しました。
バリ以外で心身ともに休んできます。

ところで、政治が疲れる理由は、
「もっとあなたは○○して幸せになる権利がある。だから私たちに投票しなさい」
というプレッシャーがあるからだと思います。
常に、人の不満を煽り立てるように選挙活動は展開されます。
そして他者への誹謗や攻撃。

いろいろと今のあなたには足りない、本当はもっと手に入るはずだ!!という暗にメッセージが込められています。

でも仮に、もし3人のつもりで用意したら、4人集まって3人分の食事しかないときに政治だと
「基本的人権が満たされていない!! 団結パワー!! 民主党マンセー!!」
とくるか
「4人のうちの1位が2個、2位が1個とればよい、それが市場原理!!」
という話をするかになるかもしれない。

でも、
「3人で食べるより4人で食べる方が楽しくて美味しいよ。人が増えてよかったね♪ちょっと足りないけど、楽しかったね。え?君たちは違うの??」
と言える生き方のほうが、人は4人で4食を得るために戦うよりも幸せな気がします。
そして、そのような心境になるのは政治ではなく、宗教や倫理・哲学のなせるわざです。

分け合っておなかいっぱいになれるような生き方、一日に1食しかないときに、その食事があることに感謝をささげられる生き方、そういう生き方ができたら、きっと人生は、もっと楽で美しいのだろうなと思います。

僕が好きなアジアに行くとそういうことを考えて帰ってきます。

妹が結婚しました

2005年09月14日 | 徒然なるまま(日々雑事)
私事ですが妹が結婚いたしました。

相手はどこでみつけてきたのか、僕の大学の後輩で、ゼミまで一緒です。
とても困ったことに、卒業後にも教授や秘書さんは、OBに猫さんがいてね、という話をいろいろとしているので、彼は僕の論文や素行について知っています。
たとえば、研究室の床で寝ていたこととか、時間にルーズなこととか・・・

昔あったことがある、妹の友人も来ていました。
「おにいさん、こんなに若かったでしたっけ?」
と言っていましたが、それは、僕が徹夜明けでひげもじゃ、ぼさぼさの頭の頃に会ったからでは?と思います。

結婚式は親族と友人3人での少人数で行われました。
来週に1.5次会があるそうです。
式では受付から、司会、場の盛り上げまでいろいろとして、猛烈に緊張してしまいました。
終わったときには立っていられないほどで、這うように軽井沢から帰ってきて、電車の中での睡眠をあわせると24時間近く眠っていました。
起きた後も頭がガンガンしました。

そんな大変な思いでしたが、素敵な教会での結婚式、なかなか良かったです。
僕はキリスト教は好きではないですが、こういう言葉で結婚できるのも素敵だなと思いました。

人生を豊かに実りあるものにするのに、結婚というのは良いものではないかと思ってしまいました。

二人に幸がありますように。


民主党による貧富の格差の拡大

2005年09月13日 | 政治・経済・社会現象
貧富の格差が拡大するという論調があるので、それが一体誰のせいかを検証しよう、
というのが今日のお題目です。もちろん答えは野党です。(え?朝日新聞に書いてある内容と違いますか??)
無論、競争の激化によってその競争から振り落とされた人たちがいるという現実はわかっています。
ですが、野党側の主張にも貧富の格差を増加させる要因があるということを主張したいと思います。

特にバブル期以降に、低賃金労働者が増加したことと、大卒フリーターが増加したこと、さらに親の学歴による子供の年収が決まりやすいことへの考察を行おうと思います。

0 背景:バブル期以降の貧富の差の拡大

バブル期までは国内に仕事が潤沢にありました。赤字国債などを原資にしたバラ撒き行政による低賃金肉体労働者への仕事の提供が行われ、能力の高くない人でも雇ってもらえるほどの労働力不足を招きました。
この時代までは、誰もが頑張れば報われるという期待感がありました。
しかしそれは右肩上がりで、5年後は今年よりも国が豊かだという暗黙の前提で成立するものでした。

しかし、バブルが崩壊して、土地バブルに支えられた土木工事は激減し、企業も労働者を選別するようになりました。無論右肩上がりではなくなったのは皆さんのご存知の通りです。
これは過去の時代背景であって今の政治とは無関係ですが、責任を問うなら、バブルに浮かれた国民全員でしょう。

1 低賃金労働者の増加

仕事が潤沢でなくなれば市場原理で、価格は適正価格まで低下していきます。さて、そこでの適正価格とは一体どのように決まるでしょうか?
一つの可能性はどんな賃金であっても仕事が欲しい、という人がいるときに、法定賃金まで低下します。法定賃金を払うまでに値しない労働力に対しては仕事は与えられません。(残念ながらホームレスの人などはそうかもしれません)

もう一つは、代替可能な安価な労働力があるときに、その安価な労働力の賃金まで下がります。
日本、アメリカ、イギリスでは、平均賃金は世界的には驚異的な金額です。その平均賃金の半分をもらえないと貧困層というそうですが、その半額である200万円以上でも、隣国中国の大卒が上海のような大都市で働いてもらう以上の金額になります。

みなさんも街で働いている留学生らしい外国人を見ることがあると思いますが、彼らの仕事と賃金のパフォーマンスが日本の低賃金者層よりも高いと思われれば、仕事は日本人から中国や韓国の人々へ流れます。

そうした人々へビザを出すべきだ!!といっているのは、そう、民主党の岡田氏ですね。中国人が就労ビザを貰えば貰うほど、低賃金層の賃金は中国人賃金を目指して低下していきます。また、中国との関係が改善して、日本の製造業が中国へ進出するほど、日本では仕事がなくなり、より低賃金者層は買い叩かれます。

これこそ、まさに民主党が進めている、アジアの平和という媚中国策の副作用だと思います。
ただし、小泉政権もFTA交渉を行い、中国だけでなく東南アジアからも有スキル者へのビザを発給する方向ですが、これはアジアで責任ある日本という立場からは当然だと思われまし、民主党や中国への一方的な批判は筋違いでしょう。
ただ、この要因による貧富の差の拡大は自民党のせいではない、と強く主張したいと思います。

2 若者のフリーターの増加

これは、以前、若者の敵民主党という記事で書いたので、詳細は省きますが、高賃金で低労働力で居座る公務員や大企業の社員を労組・民主党が守っている限り、若者には正規雇用の道は閉ざされ、フリーターは増加します。
これも、団塊の世代と若者世代の就労の権利のうち、団塊の世代(労組)に重きを置く民主党の政策のなせる業です。
同じ図書館で働く人の片方が年収800万円の公務員、片方が300万円未満のフリーターという状況を支持の基盤としているのは民主党です。
(絶対に彼らは二人を年収600万円と500万円の公務員にするべきだとは言いません)


3 学歴による階層の固定

そうした階層が固定化されることを危惧する声があります。

たとえば東大に入る学生の多数は、親の年収が1000万円以上であるという事実などを出してそれを実証しようとします。
そうした理由として、子供を旧帝大などの偏差値の高い大学に入学させるためには、質の高い私立学校へ通わせる必要があり、その余力は高年収の親でないと払えないからだ。というロジックです。
しかし、東京では確かにそうですが、関西や中部地区では優秀な中学生は公立学校へ通います。すなわち、私立でなくても旧帝大へ入学可能なのです。(私も旧帝大に現役で受かっていて、滑り止めに早慶も受けていませんが、それでも公立高校卒です)

東京の公立教育の質が低すぎるのです。公立教育への期待が低すぎるので東京では高い金を払って師弟を私立へ入れるないといけないという論調になってしまいます。
石原都知事はその改革を行うべく、一生懸命に教育改革を行っています。
しかし、東京都の学校では子供に勉強を教えるよりも反日思想やマルクス思想を教えることに努力を払う教師たちがごろごろいます。

貧しい家庭の子供でも良質の教育を受ける権利を蝕んでいるのは、教職員組合と、その支持を受けている、民主と共産ではないのですか??
教育改革に力を入れているのは今の政権だと思うのですがいかがでしょう?
やはり子供の人生を預かるに値しない人物には退場いただかねば教育は良くならないと思います。

これは私感ですが、
民主党がそういう貧富の差の拡大を煽るメリットはあるのです。
だって、民主党の支持層は労働組合ですからね。
貧富の差が広がる時代だということになれば、自分たちの既得権益を守るために労組は必死で民主党を応援しますよね。

別に小泉改革で貧富の差が広がっているわけではないのです。
強すぎる労働組合や、豊かさを求める途上国の人たちが、働き相当以上の給料を貰っている日本の労働者よりも安くていい仕事しますよ。といっているだけなのです。

もし日本の競争力がどんどん低下して、日本で働きたいという人も減り、出稼ぎ労働者も来なくなればひょっとしたら貧富の差は縮まるかもしれません。
激しい上昇志向を持って成功に憧れる途上国の人たちをたくさん見てきました。
僕なら、日本のダメな人よりも彼らを雇います。

「ワタシハ ニホンジンヨリ ヤスイキュウリョウデ イッショウケンメイ ハタラキマス」
という人たちの倍の給料を貰うことを正当化できる論理がない限り、貧富の差は進み続けるでしょうし、それはまさにEU統合でヨーロッパの先進国で起きていることです。

自民党から社民党へのプレゼント

2005年09月12日 | 政治・経済・社会現象
解散時にこれほどまでに自民党が圧勝すると思った方がいたでしょうか?
いつの時代もコメンテーターやマスコミの連中がいうことはいい加減なものです。
しかし、当の自民党すらここまでの圧勝を予想していなかったので珍事が続出しました。

棚ぼた議席「天から贈り物」 比例東京の社民・保坂氏 (朝日新聞) - goo ニュース

一方、小選挙区で当選者が続出したために自民の比例当選の対象者が足りなくなり、貴重な議席を拾った社民党候補も。

だそうです

自民党議員がこんなに当選しすぎて比例の候補者がいなくなったので、社民党が繰り上げ当選。というすごい珍事です。

まさに、勝ちすぎた自民党から社民党へのプレゼントでしょう。

社民党の議員は
 「天からいただいた贈り物だと思う。護憲、平和を求める声や、『社民党に消えてほしくない』という思いが結実した」

なんてほざいていますが、どちらかというと、
「もう中国や韓国のいいなりはまっぴらだ。野党なんて消えてしまえ。」
という声を追い風にした自民党のおかげで議席を得たわけで、実情か彼がいうことの反対でしょう。

ところで、圧勝も与党で3分の2議席、しかも自民党の公認をもらえなかった造反議員も当選していますから、彼らが合流すれば安定的な3分の2議席です。

いよいよ9条を改正するかしないかという議論が現実味を帯びてきました。

また、小泉政権は国民から民主的な手続きで信任されたわけですから、今まで以上にしっかりと改革を進めていって欲しいと思います。

そして、今回大敗した民主党。
あなたがったは、労組などの肩入れしすぎて、都市部の若者たちの信任を失っていきました。
次の選挙までに、仮に小泉政権が改革を進められなかったときに、政権を奪取できるだけの政党に育って欲しいと思います。
今の民主党では、とても政権を任せられません。
説得力ある外交、たとえば反米までは結構だが、媚中国で進むのか?
若者がフリーターやパートタイマーになる中で、既存の労組に属する公務員や会社員の雇用と賃金の確保に固執するのか?
そうしたことをちゃんと整理してマニフェストにまとめられる政権に育って欲しいと思います。

民主党にも次は期待しているぞ!!
自民党はこの先、しっかり改革してくれることをすごーーーく期待しているぞ。


といいながら、本当は僕は誰にも「期待」なんてしないんだけどね。
ましてや政治家に期待するのはバカだと思う。
せいぜい、世論がコントロールするものですよね。
あの人の任せればこの国の政治は大丈夫なんて無邪気に信じられるのは、某政治団体の方々ぐらいじゃなかろうかと。

プロとしての誇りと創作者としての覚悟

2005年09月10日 | IT・情報化・コンサルティング
先ほどの記事でエイベックスの話を書きました。

私の駄文よりも
誰がAAを殺したのか
というM.O.V.Eの木村氏のblogを読んでください。
Posted by dubbybudda at 20:57 │Comments(746) │TrackBack(188)
というコメントが746件もあります。凄い反響です。

エイベックスでCDを出している木村氏がしっかりとした考察をしてくれています。

こうした木村氏に対して圧力をかけるエイベックスという会社は品性に欠けると思うし、木村氏のように創作していくとの大変さを他の分野の創作であっても思いを馳せてくれる人は本当の「創作者」のプロだと思います。

浜崎あゆみなどで盗作を繰り返してきたエイベックス、そういう盗作をインスパイアなどというカタカナでごまかすエイベックス。

こういうことに対して、ちゃんと良心ある人々が異を唱えていかないと、他人のふんどしで勝負をする模倣者ばかりになってしまいます。

オリジナリティーに敬意を払う、それは私たち技術者でもそうですし、知的立国とはそういう姿勢でこそできることだと思います。それは学術も技術も芸術も全て同じです。

そうしたオリジナリティーを生む人を保護するために、著作権法などの知的財産権があるということを肝に銘じ、その乱用を防いでいかねばなりません。
それには、良識ある世論とそれを形成するための発言が必要です。

そうした発言をして下さった木村氏のような筋を通せる創作者に敬意を払いたいと思います。

追伸:
木村氏のblogは二度読み返しましたが、研究者としてクリエーターの末席を汚しているわが身として、身が引き締まる思いです。

エイベックスの盗作疑惑

2005年09月10日 | IT・情報化・コンサルティング
いまエイベックスがCD売っていたマイアミの曲のキャラクターのエイベックスの著作権侵害でネット界隈がゆれています。

のまネコ総合ページに詳細な情報があります。
ITmedia

Internet Watch

などのニュースサイトでも記事になっています。

もともとは空耳(外国語の歌詞が他の意味に聞こえる)のフラッシュが爆発的に人気になって、それでエイベックスのCDがすごーく売れました。
このフラッシュは2chのキャラクターたちを使って作ったフラッシュでネット文化おそるべし、とここまでは、いい話なのですが、
エイベックスがこのキャラクターを商標登録してしまいました。

2004年の2chのログを見れば、これが2ちゃんねらーたちの創作だとわかると思うのですが、エイベックスは自分たちの「創作」だと主張しています。
この著作権管理会社も活動実績がなく、今回のために作ったトンネル会社では?との疑惑もニュースサイトなどで紹介されています。

なんていうか、コピーコントロールCDというCD規格外のコピー禁止CDを作って、普通のCDプレイヤーで再生すると壊れたりするかも、なんてCDを売ってでも著作権を守るべし!!とやってきたエイベックスがインターネット上の匿名の他人の著作権ならどうしようが勝手だろというのはあまりに虫が良すぎでしょう。

たとえば、エイベックスの出している楽曲に少しだけ手を加えて、それこそ、ドラム一つ加える程度の変更でも、エイベックスはオリジナルな創作だと認めたりするんですかね?

ネット上ではエイベックスの不買運動も広がってきていますが、僕ももともとエイベックスは聞くCDが圧倒的に少ないですが、買わずにレンタルで済ませようと思います。
でも、きっと、ネット上で違法コピーが流通しまくるんだろうなぁと予感。

とエイベックス批判だけでなくて、しっかりここで考えたいのは、
2chなどの上にあるコンテンツを用いた二次創作の著作権は誰にあるのか?
ということをしっかりと考えていかないといけないだろうと思います。

パブリックドメイン
という権利を放棄しているという状態の考え方や、GPLライセンス
のようにGPLライセンスの著作物を改変したものはGPLライセンスに属する。GPLは使用、複製、変更、再頒布などの自由という考え方もあります。

GPLの場合は、GPLをベースにしたものの著作権を主張して利益を上げることを禁止しています。(GPLをベースにしたものはGPLなので、使用や複製や変更が自由になるからです)

インターネット上で誰も著作権を主張していなかったモナーやおにぎりわっしょいの権利をエイベックスはいきなり主張しだしたわけですが、パブリックドメインだったと言っても問題ないであろう、モナーたちから作った(実際は完全なコピーだが)ものはオリジナルな創作物と言えるのか?

みんなが自由にインターネットで創作したりできるようにするためには、エイベックスのような企業がいきなり権利を主張できないような仕組みが必要ですし、もし法改正が必要ならそれは行うべきだと思います。

みなさんだって、自分のblogの記事の一文字だけ変更した文章の著作権をエイベックスが主張したらやっぱり嫌ですよね?
自由な創作が阻害されると思いませんか?

今回のエイベックスがやったこととはそういうことだと思います。
そしてエイベックスのようなレコード業界や放送業界は著作権を重視の姿勢を主張しますが、彼らは創作者ではなくて、他人が創作したものを流通させることをビジネスとする人たちだと思います。(TV番組の多くは制作会社が作っています)

そういう人たちは「創作者」でないかわりに「権利」を使うことには長けているので、今回のような騒動を起こしたのかもしれません。