ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

ウイグルとトルコとNHK 僕、底の浅い反中もトルコ嫌い

2010年05月31日 | フリーチベット
先週、ウイグル協会のイベントにいってきました
http://uyghur-j.org/news_20100522-23.htm

コア・スタッフの方々は、土曜日の講演が終わった後、車を飛ばして大阪まで行ってスタッフをして、また講師を見送るために東京まで車で戻って成田まで行ったとか・・・・

本当に献身的な努力に敬意を表します
やっぱりそれは、「反中」とかいわれるような悪意じゃなくて、人を救いたいという善意からの行動じゃないとできないほどの大変さだと思います。

ただ、その講演会なのですが、どうも違和感があって、通訳が話の全てを通訳しないで、最後の方を忘れて通訳してないだろうとか、話の作り方がいいかがんだなぁとか、テクニカルな問題もあるのですが、まぁ、それは置いておいて、話の主張に違和感を持ったので記しておきます

講師の方はセイット・トムトルコ  というかたで実際にトルコの立場から話をしていましたが、
トルコと日本はいかに昔から友好国だったかという話をして、助けて欲しいということを言っていました。
その話の中で、NHKの新シルクロードの撮影でウイグルの支援としての映像をとっていた人が、事故死したという話をしていました

コーディネーターの関岡英之 氏は「NHKもたまにはいいことをするんです」といって会場の笑いを取っていました。

【トルコと新シルクロード】

これに、僕はついていけないなぁという違和感を覚えたのですが、NHKが揶揄されるのは、新中的な番組が多かったり、自虐史観の番組を作るからなのでしょうが、では、トルコが新シルクロードに何をしたか、とりあえずwikiのコピペですが貼っておきます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89
6 「“希望”の門 トルコとクルド・2つの思い」(2007年10月28日。同年12月26日の放送では「トルコ横断1800キロ」と改題)

「“希望”の門 トルコとクルド・2つの思い」について、駐日トルコ大使はNHKの橋本元一会長あてにトルコ軍との緊張が高まっている武装組織・クルディスタン労働者党(PKK)を取り上げた内容が「一方的でテロ組織の活動を正当化するもの」と主張して再放送の中止などを求める抗議文を送っている。これを受け、同年12月26日の放送では「トルコ横断1800キロ」と改題、内容もクルド人に対するトルコ政府の圧力に関する部分が削除されるなど、大幅に改変されてしまった。


別にNHKって中国以外に、トルコの言論弾圧にも屈したよね。
言論の自由なんてトルコはまったく大事に思ってないよね?

【クルドとトルコ
それで、この番組のお話ですが

http://www.nhk.or.jp/special/onair/071028.html
シルクロードのなかで、東西文明の交差点として栄えてきたトルコは、いま、さまよえる民族・クルドの動きに大きく揺り動かされている。これまで祖国をもつことができなかったクルド人にとって、隣国のイラクに誕生したクルド自治政府の存在は民族の悲願であった。それに刺激されたトルコに暮らすクルドの若者たちがトルコからの独立をめざしはじめたのである。若者たちは、つぎつぎとイラクへと続く国境の門をめざしていく。その同じ道を、トルコの兵士たちは、国を守るために国境へと向かう。クルドの人々が自由と豊かさを求めて「希望の門」と呼ぶ国境のゲート、はたしてその向こう側にあるのは、希望なのか、それともさらなる過酷な運命なのか、イスタンブールからイラクとの国境・ハブル門までつつくシルクロード1800キロの現在を旅する。


ということなのですが、このイラク側にあるクルド人自治区を今年も空爆したよね。というか、今月も空爆したよね??
人権の敵の中国のプチ版みたいトルコ君は人命とか人権について何かいいたいのかな?

トルコ人に日本とトルコは盟友だから人権のために連携が大切 とかいわれると、「寝言は寝てから言え」とか思うのですが・・・


櫻井よしこ氏や関岡英之氏は、日本がアジアの人権について世界に発信することが大切だということを言っていたように思うが、櫻井よしこ氏や関岡英之氏は、アジアの中で起きているクルド問題について、日本はどのようなメッセージを発するべきだとお考えなのだろうか?

講演会では、カンボジア政府が、中国から多額の援助金をもらって、ウイグル人亡命者が、強制送還された話をしていましたが、国連から難民認定を受けているクルド人を小泉氏が強制送還したよね? もうニュース記事を貼れないので、難民支援協会さんのページを貼らせていただきます
http://www.refugee.or.jp/jar/10yrs/4-1.shtml
2005年1月、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民と認めたトルコ国籍のクルド人、カプランさん(仮名)とその長男が、法務省入国管理局(入管)に収容され、翌日にトルコに強制送還される事件が起こりました。二人の難民性を認めながらUNHCRには彼らの送還をとめる手立てはなく、処遇の改善を求めた弁護団や難民支援協会(JAR)の訴え、また誰よりも身近で支え続けた東文男さんらによる6万の署名者の声も、聞き遂げられることはありませんでした。強制送還にいたるまでの入管の対応と、国連やJAR、そして東さんのような一市民それぞれの難民へのかかわりを振り返ります。また「難民性を判断する」ことが、いかなる意味を持つのか考えます。



こういう話を知らずにチベットとウイグルについてだけ語る人たちは、人権擁護派なのではなくて、反中なのだろうなぁと切に思う。
金をもらったカンボジア政府がウイグル人を中国に強制送還するのは許さないけど、小泉内閣がクルド人をトルコに強制送還するのはオッケイですか?

それってブサヨのアメリカがやると許さないけど、中国ならオッケイ!!というダブルスタンダードとまったく変わらないんじゃないのか?

生きとし生けるものよ幸せであれ
というのは、チベット人やウイグル人以外の様々な苦難の元にあるあらゆる民族・人種、そして人いがいのあらゆる生類に向けられているはずだが、どうも、違和感を感じますね。




もちろん、トルコが外道だからといって、ウイグルを見捨てる理由にはならないのは、述べるまでもありません。

しかし、僕がチベット人やウイグル人を助けたいと思うのは、あらゆる人々が、言われ無き弾圧の元にあることが許せないのからです。
パレスチナ人やチェチェン人やダルフールの少数民族の人たち、それ以外もあらゆる人たちの問題と同じ問題を共有するチベット人やウイグル人と縁があって、たまたま支援したいと思っているだけです。

決してトルコと日本が友好関係だからということではありませんし、チベット人やウイグル人がクルド人やパレスチナ人やチェチェン人よりも優れているからでもありません。

そして、アジアの平和を望み、軍人が民間人を殺すことを悪だという人たちには、トルコがクルドに何をしているのか、知って欲しいと思いますし、トルコには、それ以外にも西側基準では許容されない人権問題と領土問題があることを知って欲しいと思います。

# ただし、トルコの人権は「改善してきている」とは言われているようです。

私たちが、世界中の人々の苦難を理解し、助力したいと思いながら、それでも、限りある力では全てを解決できないから、たまたまチベットやウイグルの人たちとともに、正義のために戦っている。

という態度をちゃんと示し、行動することは、結局、自分たちを利するし、正義そのものが世界に広がっていくことを助けると思うのですよね。

そして、中国政府が正義であることに同意することで、失われる正義があるように、トルコ政府が正義であることに同意することで、失われる正義があることを知って欲しいと思います。

TCJ) 30日(日)朝に温家宝首相来日に合わせたピースマーチを開催

2010年05月27日 | フリーチベット
フリーチベット関連のデモの告知です

30日に中国の温家宝首相が来日するのに合わせ、在日チベット人コミュニティ
(TCJ)が同日朝、東京・新宿でピースマーチを行います。皆様もぜひご参加
ください。
最新情報は、在日チベット人コミュニティのサイトに近く掲載されると思います。
http://tibet-cj.org/

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<緊急!>
「2010チベット・ピース・マーチ・イン・ジャパン Part2」
~開催(予定)のお知らせ~

5月30日(日)、中国 温家宝 首相 来日時にチベットの平和を訴えるために
「2010チベット・ピース・マーチ・イン・ジャパン Part2」を開催を予定
しています。
お時間のある方は是非、奮ってご参加ください!

■日時:2010年5月30日(日)
午前9:30~集合.整列/午前10:00出発

■集合場所:柏木公園(新宿)
http://www.shinjuku.info/S75269.html

■解散場所:新宿中央公園
(ゆっくり歩いて、約35分~40分のコース)

※ピース・マーチ ルール
◇コールは前回のピース・マーチと同じ言葉のみ
◇国旗はチベット国旗のみ
◇チラシは警察の許可を受けたものしか配布できません。
しかも公園内・車道ではチラシを配布するのは禁止。歩道のみ。
◇批判の言葉が書いてあるプラカードや洋服での参加は、ご遠慮いただきます。

※新宿区の公園のルール
1.公園内での集会・演説及び物品の配布・販売をしないこと。
2.一般来園者の利用を妨げないこと。
3.騒音等により、近隣住民等に迷惑をかけないこと。
スピーカー、拡声器等の使用は禁止する。
4.公園内への車両の乗り入れ及び駐車しないこと。
5.ビラの配布禁止。
6.警備員等を配置して上記のことを遵守すること。
7.都市公園法、新宿区立公園条例び同条例施行規則を遵守すること。

以上のことから、前回のピース・マーチのような集会のオープニングはできません。
スタート時間の10時になったら、スタッフ指示のもと、速やかに歩き始めます。
コールについては、住宅地を離れてから開始します。

貧困対策は誰の役割か?

2010年05月21日 | 格差社会を考える
生活保護関係のコミュにいて、職業的共産主義者や反貧困とかのコミュニ入っている人と話しているが、社会民主主義が、自由主義経済重視であることや、シカゴ学派の新自由主義が福祉国家を見直しこそすれ、貧困による自由の侵害を容認せずし、自由放任(レッセフェール)と対峙したとかいうことすら理解していないんだよね。。。。

社会民主主義が高福祉社会を実現するために、生活保障をするよりも教育や職業訓練を行う方が低コストだと国民を説得して、能力開発に税金を注ぎ、税を日本よりはるかに高い消費税でまかない、法人税を下げて雇用を生み、公共の再構築をしたことを知らない。無知だからいまだにマルクス主義だとかいっているのはわかるが・・

マルクスと対峙する社会民主主義や保守の役割であるし、実際に炊き出しなどを行っている人たちは、そういうイデオロギッシュよりも宗教や善意に根ざした活動なのに、なぜかネットなどの言論だと、身銭を切らない活動家(クレクレ団)が我が物顔で格差を語るが、ネット上で実際に身銭を切って炊き出しをしているという人が格差是正論を雄弁に語るのを見たことがない。

以前Blogにも書いたが、国民の貧困を憂うのは、愛国や国民というものをキーワードに政治主張する右派こそ適任であると思う。

すなわち、「同胞を寒空の下で植えさせるのか?同胞の苦難を我々は放置するのか?」 という問いは、愛国論者がもっとも自らに問うべき問題であって、大企業ゆるさなーーいとか意味のわからないイデオロギッシュな活動に利用しようとする連中の道具にさせるべき問題ではない。

wikiの社会民主主義を引用すると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9

政治制度は、選挙権と被選挙権を持った一定年齢以上の市民が選挙により議会と行政府の長(議会は市民による直接選挙だが、行政府の長は市民による直接選挙型と議会による間接選挙型がある。)を選出し、複数政党制や政権交代を容認し、議会制民主主義や議会政治や非暴力的手段により、個別の問題や社会全体の漸進的な変革を目ざす。政策の実現は、広範な市民運動とともに、普通選挙とそれに基づく議会での多数派の形成により行われる。イギリス、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダ、ベルギー、スペインなどのように、王室と立憲君主制の統治形態を維持する場合も多い。政治と宗教の関わりにおいては、政教分離原則を支持し世俗主義の立場を採る。

経済政策は、自由競争市場経済を重視するとともに、自由競争市場経済により発生する弊害や社会全体としての非最適な状態を予防または是正するために、政府が自由競争市場経済を監視・管理・規制・禁止・介入も重視し、市場経済と政府が介入する経済を併用する(混合経済)政策を採用し、所得再分配による貧富の格差の予防や是正を目ざし、特に高所得層や富裕層から貧困層や低所得層の人々への所得の再分配を重視する。またケインズ経済学の影響や労働組合の役割が大きいのも特徴である。

社会政策は、保健・医療、保育・育児、障害者の介護、失業時の所得保障と失業者に対する職業訓練と再就職支援、高齢者や病気や障害による就労不可能者に対する年金などの社会保障政策を充実させ、社会保障や福祉や学校教育の費用に対する、政府による全額負担または大部分負担により、所得の高低や財産の大小に影響されずに、全ての市民が社会権を享受できる社会、市民の人生に発生する生活不安を解消する社会を目指す。


ということで、私たち愛国的保守が社会民主主義とほとんど同様の主張をしていると私は理解しています

低負担・高福祉で、費用は子供に赤字国債でつけておくよ
という日本の左派の主張が社会民主主義的だとは私は思いませんし、それは公会計学で「合法的幼児虐待」と呼ばれるものです。

日本の格差是正論や政策論って、すごく底が浅いとギデンズなどを読むと思います。

フリチベ mixiアク禁止解除される

2010年05月21日 | フリーチベット
僕も言論がきつい時があるのでmixi内でアカウントからアクセス禁止を食らうことが何度かあったのですが、解除されたのを確認したのは初めてで、ちょっと嬉しいので記録

mixiのフリチベコミュの管理人殿に1年半ほどアクセス禁止を食らっていたのですが、
今日クリックしたら解除されていました

アクセス禁止をされる理由もよくわからなかったのですが、きっと彼が僕の知らない何か怒っていたけど、寛容な気持ちになってアクセス禁止を解いてくれたのでしょう

チベット支援者同士、対話するチャンネルが開いていることはいいことだと思う

いま、ネパールのポカラ

2010年05月01日 | フリーチベット
いま、ネパールのポカラに来ています
出国の一週間前に体調不良によりチベットからネパールに変更したのですが、どうにかなっています。

ただ、本当に体調不良の中での出国だったので、いろいろと遣り残していて
部屋は汚いし、出国の当日まで、会場の手配は郵便の送信して、荷造りして、旅行中に読みたかった本の在庫を確認して予約して引き取りにいってと、ボロボロででてきました

もう元気!!
というか、やっと元気!!

タイに夜11時について、空港の近くのホテルにチェックインして、翌朝8時に出たのですが、
そのトランジットの夜に食べたヌードルでおなか壊す始末。
タイのヌードル屋台でおなかこわすなんて、もう、恥ずかしくてお嫁やバックパック旅行にいけません。

それでネパールについてからも、だるだるだったのですが、カトマンズを抜け出してポカラで落ち着いてどうにかなりました。

このまま数日間はポカラで呆けている予定です
今日は一日ポカラの観光にガイドをやとっていってきましたが、やはり時期が悪いのでしっかり曇っていました
トレッキングはヒマラヤが見えなさそうだから無しだね。


読みたかった本は
絶対貧困 (読破)
隷属への道 ハイエク (読みかけ)
1Q84 3巻 そのうち読み始める予定 

ってな感じです
マルクス主義に止めを刺した学者の一人といわれるハイエクもしっかり読んでなかったので、新訳のハイエク全集からまずは隷属への道からスタートということで、これを出国間際に買いました


旅の最中に、資本主義とフェアトレードについて論考しているので、そのうち日記に書こうと思う

では。